1985
February
The Anime [pg. 51-52]


March
Animedia [pg. 135]

以前からアニメ化の期待が高かった『タッチ』が、ついに『GU-GUガンモ』の後番組として登場することが決定した。残念ながらキャストはまだ未定。しかし、本誌が発売されるころには、ほぼ決定しているはずなので、次号で。さて、スタッフだが、こちらは『ナイン』を作ったベストメンバーを中心に以下のような顔ぶれだ。総監督/杉井ギサブロー シリーズ監督/ときたひろこ シリーズ構成/高星由美子 美術監督/小林七郎 作画監督/前田実 音響監督/藤山房延ほか。また、主題歌は作詞が康珍化、作曲は芹澤廣明の両氏により、岩崎良美が歌う。完成度の高いアニメに期待集中!
May
Animedia [pg. 12-13]


三人三様、キャラ人気は南がリード!!
女性キャラ部門で断然トップの浅倉南。しかも、男性票と女性票の比率のよさは人気がメジャーな証明だ。この人気について、プロデューサーの対木重次氏は、「原作の南が、魅力的ですからねぇ、そういう結果になったのも当然!! ですから、原作に忠実に映像にしていくように心がけるとともに、より魅力的な南を登場させたい」と語った。達也と和也も、男性キャラベスト10の中で、達也3位、和也5位とこれまた人気原作ものの強みを見せている。対木氏は、「達也は、今のままで(原作通りで)、十分に魅力的なんですよ。その点、和也の方がインパクトが弱い。このまま(原作の通り)では、達也と和也と南が一緒に居ると和也のカゲが薄くなる気がするんです。それで、“恋する女の子のために、甲子園に行こう”とするロマンをもっと前面に出します。アニメでは達也に負けない魅力的なキャラにするため、動いてもらいます」とのこと。骨肉の人気争いがわき起こりそうな雰囲気だ。新体操が得意で、誰にでもやさしく気配りをする浅倉南、野球に対する情熱というより南への愛から南を甲子園に連れていこうと必死な上杉和也、才能は弟よりもあるのに努力というものが嫌いで、微妙な三角関係を作るもととなっている上杉達也。ファンの期待通りに、甘くさわやかな綱渡り関係を画面で見せてくれそうだ。
学園もの復興のエースか!!
近頃のアニメ番組は、ロボットもの、SFっぽいものが主流になっていて、学園を舞台とした作品は、残念ながら減少傾向。そんな中で、『タッチ』の期待度ナンバー2という得票をもっての放映スタートは、ひとつのエポックとなり得るか?ただ、出来の良い弟を持った双子の兄と、彼の友だち、双子の兄弟と幼なじみの女の子がくりひろげる青春のキラメキを原作に負けずに描けるかどうかがポイント。対木プロデューサーは、「短い放映時間の中ですけど、うまくお見せできると思いますよ。とにかく、この作品を、今までの学園ものの集大成にするつもりです」と力強い抱負を語ってくれた。ところで、アンケートのハガキの中に和也を殺さないでという意見が十数通あったが、これについては、「ハハハ、そういうわけにはいきません。原作通りに忠実に映像にするわけですから、エピソードとしては避けて通れませんね。でも、その分、生きている間の和也はめいっぱい輝かせて描きますので、かんべんしてください」とのことで、和也ファンは原作以上に活躍する彼を見て、我慢するしかなさそうだ。とはいえ、和也の活躍の場が増えるということは必然的に、学園シーンが増えるということになる。野球、そしてイキイキ学園生活…学園ものブーム再燃の仕掛人になる予感も十分だ。
新しい『タッチ』が人それぞれに
原作のイメージとの食い違いが出てくるのではないか、という不安感が人気原作ものアニメにはつきもの。この点について対木氏は、「原作があれだけ読まれていますので、かなりの期待票が集まるのは予想できました。ただ、それぞれのファンの方が持っているイメージの最大公約数的な要素だけを集めても、アニメとしてプラスアルファは生まれません。ですから原作に忠実でいて、しかもグループ・タックの『タッチ』というイメージをあえて前面に出そうと思います。タックの『タッチ』でみなさんの期待に応えたいですね」と意欲的な発言。もしも、原作のファンであるキミが、アニメの同じ場面を見て、原作とは違うイメージを抱いたとしたら……それは、キミにとっての新しい『タッチ』との出会いなのだ。人気原作のアニメ化は、いつ賛否両論が飛びかうが、相変わらずの高い期待票を集めるのは、その新しい出会いと発見に対しての期待でもあろう。
June
Animedia [pg. 140-141]

July
Animedia [pg. 164]

August
Animedia [pg. 138]

September
Animedia [pg. 16-17]


南・エースナンバーに甲子園の夢を乗せて……
南って、いじらしいよね。和也がキャプテンからもらった背番号1を、ちゃんとユニフォームに縫いつけてくれるんだもん。いくら自分が甲子園に連れていってほしいって言ったからって、優しくなければあんなことは出来ないことだよ。それに和也も立派だと思うな。好きな女の子のために、一生懸命努力して、甲子園に行こうなんてなかなか出来ないよ。和也には頑張ってもらって、必ず南を甲子園に連れていってほしい。和也なら出来ると思うな。だから南も、達也なんか無視してほしい。(東大阪・斎藤正)
あまりに静かにその時は訪れる・・・
いま、現実の甲子園はとっくに始まっているが、『タッチ』の甲子園はまだ地区予選のまっ最中。和也と南は、甲子園目指して一生懸命なのだが、『タッチ』ファンには気になることがあって、今ひとつ画面に集中出来ないご様子だ。その気になることとは、「和也は本当に死んじゃうのか」「もし死んじゃうのなら、どんな死に方をするのか」ということなのだ。確かに原作では、和也は決勝戦の朝に、交通事故に遭って、あっという間に死亡してしまう。なんの前兆もなく、突然襲った和也の死は、とても衝撃的だった。だから、せめてアニメでは和也に生きていて欲しいというファンの声が出てきても当然のことだろう。だが、残念ながら和也は、アニメでも死んでしまう。それも、原作と同じに唐突に、あっけなく死んでしまう。だからといって、死の瞬間をあざとい演出で見せよう、などということもない。あくまで淡々と、昨日までいた人間が、今日にはもういなくなっているという描き方がされることになりそうだ。そんなふうに描かれる和也の死を、ちゃんと正面から受けとめて、十分に感動するためにも、「和也はいつ死ぬのか」なんて考えないで、毎回毎回の和也の活躍ぶりを見ていきたいものだ。和也を見ていられる時間は、そう長くないのだから。
精いっぱい・・・・・・生き急ぐ和也に注目!!
では、残された時間を和也はどうやって過ごすのだろうか。最近、どうも達也の引き立て役になりがちで、線の細さばかりが目立っていた和也だが、甲子園の地区予選が始まってからは、甲子園を目指して投げる一途な姿が男らしさを見せつけてくれている。それは確かに南との約束を果たすための行為かもしれない。しかし、その姿をみていると、まるで自分の寿命を知っていて、生き急いでいるかのような印象を与える。しかし、それも仕方のないことなのかもしれない。いつの間にか、南の心は達也の方に傾きだしている。自分の気持ちは打ち明けたものの、うまくいく様子はほとんどない。となると、和也は南の心をつなぎとめておくためにも、南に対する不安をごまかすためにも、甲子園を目指さなければならない。それが、彼の投げる姿に迫力を与え、半面余裕をなくしているように感じさせているのだ。しかし、そうした緊張が以前より和也を親しみやすい、魅力ある人間にしている。ろうそくの消える前の最後の輝きにも似た、和也の美しくも悲しい生き様を見てほしい。
達也・肉親ゆえの”か”なのか?
第15話「これは事件です、達也が南を平手打ち!!!」見ましたか? 南がベストカップル賞のノートを、達也に渡そうとした時の達也の怒り方を。あれは怪しい。いくら和也が南を好きだってことを知ってても、あそこまでするのは普通じゃない。達也はきっと、和也がもうじき死んじゃうのを知っていて、それで和也がかわいそうになってノートを受け取らなかったんだと思うな。そうでなきゃ、絶対南をぶたないからね。双子はテレパシーが出来るっていうし、死期が近いのもすぐわかるんだと思うな。(横浜・田中克彦)
悲劇の双生児ヒーロー研究
双生児の悲劇のヒーローといえば、『ゴッドマーズ』のマーグを思いだす。ロボット物と、野球物の違いはあるものの、ほのかに慕っていた女性に振られ、あっけなく死んでしまうあたり、二人の境遇はよく似ている。しかし、性格的にはかなりの違いがあり、その辺で死ぬ時の状況が大きく食い違ってくるようだ。とにかくハデなマーグは、盛り上げに盛り上げた末に、劇的に死に至り、地味な努力家の和也は、あまりにも突然の死を迎えるのだ。
October
The Anime [pg. 40-41]


My Anime [pg. 52-53]


1986
April
Animedia [pg. 36-37]

August
Animedia [pg. 118-119]

純な心を野球にこめて上杉達也は男でござる!
純な男性キャラ特集。トップバッターは『タッチ』の上杉達也くん。浅倉南をめぐる男たちのレースで、他を一歩リードするうらやましい達也。南をそこまでひきつけるものは何だろう。また和也の死後、野球部に入り柏葉のしごきに耐えるうちに、達也の内部でどのような変化が起きてきているのか。達也と南は幼なじみ。達也をずっと見続けてきた南には、一見チャランポランな達也の態度の裏にある優しさと暖かい思いやりという純な心が、誰よりも良くわかっている。だが、和也の死後、野球部入りした達也に、次第に微妙な変化が現れてきた。柏葉の悪意と対立するうちに一人の男性としての自覚が起きて、しごきの連続の中に若さというエネルギーを燃焼させる喜びすら感じているようだ。様々ななりゆきで野球を始めた達也だったが、徐々に自分のために野球に取り組もうとしているのだ。そのことでも達也の純粋さを示す充分な証明になっているのではないか。
新体操に傾倒する南と達也に微妙なすれ違い!?
『タッチ』の対木重次プロデューサーは達也と南がそれぞれに変化し自立への道を歩き始めると語ってくれた。「柏葉監督の登場で達也は野球に集中します。つまり和也的になってしまう。南は南で新体操に傾倒していく……………。達也の場合は本来の彼の姿ではないのでいずれ彼なりの決着をつけるだろうし、南も達也の変化につれて、二人の関係を一度つき離して考えられるんです」達也と南の自立ということによって、今まで表れなかった達也の人間性の深い部分が浮き彫りにされていくかもしれない。若さのエネルギーを燃焼させ、野球にそして人生に立ち向かう達也に青春の純情を見た。
上杉達也の声
三ツ矢雄二
達也を演じて感じたのはまずアニメ的というよりナチュラルに作り事めかさないで演らなければ、ということでした。「タッチ」は人間関係のドラマだと思いましたから、表情と間のバランスを大切にしなければいけないので、最初の頃は難しかったですね。達也については最近珍しいぐらいの男の子らしさを持ったキャラで、言わば隣りに住んでいそうで実はいない理想的なタイプ……。ストレートな感情表現とまたそれを出せない優しさとか、そういうデリケートな部分を持つ男の子だと思いますよ。また、達也にとっては南とか野球は決して彼のすべてではないんだということもわかって欲しいですね。
☆これからの見どころチェック☆
熱い人間関係のドラマに!!
第3部に入り、ますます目を離せなくなりそうな『タッチ』。対木氏は野球を背景にした人間のドラマを作りたいと言う。「9月放送分、ストーリーでは甲子園の予選の準決勝前までが、第3部ということになります。当然野球の部分が多くなるけれど、熱血野球物語にはしたくない。野球だけでドラマをつくるのはアニメでは難しいし、おもしろくないですから」また第3部ではアニメのオリジナル部分が多いことについては、「全く新しいオリジナルを入れると『あだちワールド』ではなくなってしまう。だから新しいキャラや設定を入れずに今あるキャラでそれぞれの人間関係をがっちり作り、ストーリーをふくらませることに重点を置いています。例えば、由加を動かすことによって離れがちな達也と南の接点役にするとか、原作にあまりない南が何故新体操に真剣に取り組もうとしたのかをフォローするためとかね」アニメにおいてはなおいっそうサブキャラたちの活躍が望めそうだ。最後に南と達也の今後について、気になる一言。「二人の関係はベタベタすべきではないし、それがこのアニメの人気にもなっていますから。これからは南の女としての自立の過程を描いていくつもりなので、南は少しずつ変わっていくかもしれませんよ」今こそ南に熱い応援を!
September
Animedia [pg. 118-119]

新田のおかげで自立は達也が一歩先。
「原作を超えるプラスワン」『タッチ』の場合、それは何といってもサブキャラのパワーだ。淡々と描かれる原作は、淡淡さゆえに許容範囲が広い。アニメのキャラクターは許される範囲内ギリギリいっぱいにその存在感を主張するのだ。新田兄妹しかり、柏葉しかり、日下しかり……。それこそギリギリめいっぱい南にアプローチした、原作者公認(?)のスパイス男(達也と南の関係の刺激剤という意味だよ)新田君も、いま一歩の押しの弱さが命とり。役柄変更で、達也の発奮を引き出していく面がクローズアップされてきた。65話であったように、「二枚目の掟破り」の鬼の形相でノックを受ける新田。これは、「お前がどんなに練習しても、オレはそれ以上にやってるぞ。甲子園へ行くにはそのオレを乗り越えていくしかないんだぞ」という無言の挑発だ。74話から始まる夏合宿のシゴキに達也が耐えていくのも、新田の、達也との勝負にかける執念を知ったからこそ。この挑発にのった達也は和也から解き放たれ、自立への一歩を刻むのだ。
由加は達也に猛烈アタックを開始。
さて、一方、新体操に熱中せざるを得ないとわかっていても、どうしても野球部から離れられない南は、この作品の中で、今一番孤独な存在だ。それに引きかえ、由加のなんとも元気なこと! 雨で練習が休みなら、強引に達也をデートに誘い、南から隔離しようと大奮闘だ。合宿が始まれば、由加はさらに達也に急接近。ますます、南を悩ませることになるだろう。一見、達也と南を決定的にひきさいてしまいそうな由加。けれど、この由加の行動が、南の自立を助けることになりそうなのだ。なぜなら、スムーズに会えないからこそ南は達也を求め、そして、甲子園にすべてをかける達也に触発されて、自分自身の道を見つけようとしていくからだ。兄妹そろって出番が増えるのはオメデタイが、どうか主役の二人を食ってしまわないよう願いヤス。
柏葉の行動は第4部への伏線!?
もう一人、忘れちゃならない柏葉だが、彼については第4部ともからめて接近。第4部は、達也たちが甲子園に至るまでの過程が中心だが、もう一本、重要な柱になるのが、柏葉の正体が本格的に明かされていくことだ。昔の柏葉の恋人で、今は兄、英一郎の妻になっている令子が、その鍵を握って登場する。なぜ、柏葉は英一郎とすり替わったのか。なぜ、達也に敵意を向けるのか。ジグソーパズルのようにバラバラだったが、令子によって組み合わされていく仕組みだ。つまり、この第3部での柏葉の行動の一つ一つがパズルの一片。第4部への展開を探るためにも、ぜひ丹念に拾っておいて欲しい。
December
Animedia [pg. 18-19, 124-125]



November
Animedia [pg. 134-135]

達也と新田の、南を挟んだ恋と友情
明青学園の地区大会優勝という、大きなドンデン返しで幕を閉じた第1作『タッチ 背番号のないエース』。ファン待望の第2作『タッチ2』は、はたしてどんな展開を見せてくれるのだろうか。「1作目ほど原作とは違いません。第2作では本格的に、新田が登場します。達也と南、そして新田の三角関係が、どう展開していくか見て欲しいですね。今回はこの三角関係を軸に、南をはさんだ達也と新田の“友情”と“戦い”を中心に描いていきます」第2作は1年の秋から、2年の夏まで。和也に代り、南を甲子園に連れていく決心をする達也。野球に取り組む達也の姿も、たっぷり見ることができそうだ。ところで、南の新体操は……。「南はこれまで達也を支えながら、達也とともに成長してきたのですが、新体操を始めることで、自分の人生を始めていきます。達也と新田が野球を通して成長するように、南は新体操を通して成長していくのです。この作品は青春映画なので、これを見て青春のただ中にいる今が大事だということを知って欲しい。短い青春をいかに過ごすかで、その後に影響していくことを、人生の少し先輩として言いたいですね」彼らをとりまく仲間の活躍も楽しみだ。
1987
March
Animedia [pg. 24]

