Yawara!

1989

November

Animage [pg. 58-59]

1990

January

Animage [pg. 52-53]

かつて、全日本柔道選手権驚異の5連覇を成し遂げた猪熊滋悟郎七段(わしゃ八段ぢゃ)のすべてを受け継いだという猪熊柔。明日の日本柔道界を背負って立つ、天才柔道少女を、祖父滋悟郎はどのようにみているのだろうか?その強さの秘密とは?

「およそ男子でも、高校生レベルで柔にかなう相手などいないはずじゃ。このわしですら、ときどき投げられてしまうくらいぢゃ。あれの父、つまりわしの息子の虎滋郎ぢゃが、わしと同じく全日本柔道選手権で優勝したこともある、そこそこに強い男ぢゃ。ところが、柔はその虎滋郎をまだ5歳のころに投げてしまいおった。きれいな巴投げでな。そのときわしは悟ったのぢゃ。わしの柔道を受け継ぐのは、ほかでもないこの孫娘なんぢゃとな」

さて、こうして猪熊八段の英才教育を受け、女子柔道世界一も夢ではないほど強くなった柔だが、残念ながら本人は柔道で身を立てる気が全然ない。なぜか?それは、猪熊八段の話にも出てきた、父・虎滋郎を投げてしまったこと、それに続く猪熊家の異変に起因するのではないだろうか。その事件は、柔自身が記憶している柔道にまつわる最も古い思い出だという。祖父・滋悟郎は大喜びし、母は物陰で泣いていたらしい。母親の涙の意味を知るのは、柔がかなり大きくなってからだった。普通の子が寒稽古も朝稽古もしないことに気がつき、自分が周囲の子たちと少しちがっていることを理解したころには、父親は行方不明になっていた。武者修業の旅に出てしまったらしい。そして、柔は人前で柔道をやることがきらいになったという。柔道自体をきらいになったわけではない。柔道を通じ、国民的ヒロインになるよりも、普通の女の子でいたいと願っている少女、それが猪熊柔なのだ。だが、そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、猪熊八段はこういうのであった。

「バルセロナで金メダルをとり、国民栄誉賞をとるその日まで、柔よおまえには柔道あるのみぢゃ!」

April

Animedia [pg. 148-149]

June

Animedia [pg. 130-131]

July

Animedia [pg. 154-155]

November

Animedia [pg. 146]

1991

January

Animage [pg. 130-131]

August

Animage [pg. 124-125]

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