My Anime #16 (July 1982)

pg. 7-30: Fang of the Sun Dougram

pg. 31-37: Space Runaway Ideon

pg. 38-41: Arcadia of My Youth

pg. 42: Harmagedon

pg. 43-46: Space Adventure Cobra

pg. 47-50: Mecha Combat Xabungle

pg. 51-53: Galactic Gale Baxingar

pg. 54-56: God Mars

pg. 58-61: Ippatsuman

pg. 62-63: Acrobunch

pg. 64-65: Taiyou no Ko Esteban, Son Gokuu Silk Road wo Tobu!!

pg. 66: Andromeda Stories, The Kabocha Wine, Tonde Mon Pe

pg. 67-69: SDF Macross

pg. 71-73: Space Adventure Team Mechavenger

pg. 74-77: Earth Story

pg. 81-85: Kami Densetsu Sadamoebius

pg. 86-89: Final Yamato

pg. 90-91: JUN

pg. 92-93: Anime Model Lecture

pg. 95-107: Kagaku Kyuujo-tai TechnoVoyager

pg. 108-111: Information Party

放映好調!! 「ミンキーモモ」遅ればせながら、キャスト&スッフの打ち入パーティー

今や、中・高校生の男子に圧倒的 人気の(もちろん、本来の視聴者で ある幼児にも人気がありますが、な んか別の観点からの盛り上がりがす ごいみたい)「ミンキーモモ」。スタッ フもキャストも、ウレシイ意味での ワル乗りを始めてくれて、内容的に は、ファンタジーあり、ハチャメチ ありと、今までの魔女物とは一味 も二味も違う所を見せてくれている。 この「モモ」の打ち入りパーティ ーが、去る5月13日、六本木の「寿 司清」にて行われた。 スケジュール の都合で出席出来なかった小山茉美 さんを除く声優さんたちと、プロデ ューサー、作画の現場スタッフの面 面、そして、首藤氏をはじめライタ ーチーム(なぜか、女性ライター陣 は一人も出席しなかったけど)が一 堂に会し、これからも「モモ」をよ 楽しい作品にすることを誓って、 乾杯!!

仮面ライダー10号の名前募集!!

「あの、「仮面ライダー」がいよい 復活!!!! 今度のライダーは10号、 強化兵士として脳だけを残 してロボット化され サイボー グ」であ る。今、 「パーフェクト このライダー10 号の名前を募集 している。 ●あて先:104東 京都中央区銀座3- 2-17 ㈱東映 テレ ビ事業部 仮面ライダ ネーミング募集係(はがきに10 号の名前一つ と、住所、氏 名、年齢、職業、電話番号を 書いて送って下さい。締め切り :7月10日消印有効 賞:最優秀 賞1名・100万円、他。

テアトル・エコーの「整形手術」が好評

■テアトル・エコー第66回公演が、 去る5月14日から30日までの間, 東京・恵比寿の同劇団ホールで上 演された。今回の作品は「整形手 「術」(ピエール・シェノ作)。主役 のマキシムには納谷悟朗氏、マキ シムの前夫人ジュリエットに牧野 和子、マキシムの恋人アレクサン ドラに火野捷子さん、そして、整 形外科医のドクター・フェルンバ ックに沢りつお氏他が出演。舞台 監督は白戸規之氏。 物語は、老齢のために会社を退 職させられたマキシムが、整形手 術によって若返り、第2の人生を スタートさせたが・・・・・・。観客に笑 いと感銘を与えた公演であった。

「コブラ」のアフレコ完了!!

今年の夏、劇場公開予定の長編 アニメ「コブラ」。そのアテレコが 去る5月20日、東京は赤坂にある 東北新社で行われた。 コブラ役の松崎しげる 氏は、「セリフを画面のロ の動きにあわせて言うの には、最初はカンが狂い ました。でも、もう失敗 もずいぶん減り、タイミ ングもバッチリ。今は、 コブラの気持ちになりき って演技しています。 コ ブラは、アクションはO Kだし、女の子にはもてるし、う らやましい限りのキャラです」 と、 アテレコ初体験を語った。

国際映画社の3作品で「新作アニメ・マンガ大会」

東京・新宿の 住友ビルにある 住友ホールで、 去る5月2日、 5日の両日、国 際映画社主催の 「新作アニメ・ マンガ大会」が 開催された。会 場を埋め尽くし たアニメファン は延べ2000 一人。「銀河旋風ブ ライガー」のキ ッド役の塩沢兼 人氏、「魔境伝説 アクロバンチ」の主人公ジュン役の中原茂く ん、そして、「おちゃめ神物語コロコロポロン」 のポロン役の三浦雅子さんらが顔をそろえて ステージに。司会は山本正之さんで、楽しい おしゃべり、そしてファンへのレコードプ レゼントなどで会場は盛り上がった。 さら にファンの注目を集めたのが、「ポロン」の 原作者である吾妻ひでお先生の特別出演。 多忙な毎日の中、やっとみつけた休日に奥 様とお子さん連れという先生。先生のサイン 会や「ポロン」の第一話のフィルム上映などで、 会場のファンは大満足のイベントであった。

「京王こども劇場」もアニメが人気最高だった

去る4月29 日から5月5 日まで、東京 ・新宿の京王 デパートで、 「京王こども 劇場」が行わ れた。8階の 大催場で開か れたイベント は、パントマ イムや人形劇、 アニメソング 特集、アニメ 声優大会など が行われた。アニメ声優大会のゲストとし て、2日には鈴置洋孝氏、戸田恵子さんが、 また、5日にはたいらいさお氏が登場し、 イベント後は、サインをもらおうとするフ ァンが殺到し、ゲストの人たちも前に進め ないありさまであった。会場の広いスペー スでは、アニメのキャラクター商品や、パ ネル、セル、ポスター、原画などの展示と 即売が行われ、アニメファンの女の子たち が、すきなキャラを刷りこんだTシャツを 買い求める姿が印象的。ゴールデンウイー クらしい大勢のファンたちが連日つめかけ たイベントであった。

俳協落語研究会の「落狂寄席」も26回目を迎えた

第26回 を迎えた 俳協落語 研究会の 「落狂寄 席」が、 5月26日 東京・渋 谷の東邦 生命ホー ルで盛大 に行われ た。約4 時間にわたる寄席の出演者は、青空亭つば さこと塩屋翼氏、にたり家四角こと屋良有 作氏、おさわり家ポン助こと小沢幹雄氏、 京乃家チャコこと京田尚子さん、たのぶ家 たの助こと田中信夫氏、ぎょろ目亭しん助 こと近石真介氏、益々家ちゃん助こと増岡 弘氏(写真右)のそうそうたる7人。途中 には、柳家さん助氏の補導出演もあったり、 異色落語家、都家歌六さんの「やかんミュ ージック・ソー」もあったりして、にぎや かな催しとなった。中でもアニメファンお 目当ての塩屋翼氏は、いの一番の出演で小 ばなしの熱演。めずらしい和服姿に会場か 「翼ちゃん!!」と声援が飛ぶ大うけの高 座であった。

「マンガ博覧会’82」が、東京・上野で、7月24日土から開催される!!

去る5月25日、東京・日 比谷の日生ホールにて、「マ 「ンガ博覧会」の実行委員 会による記者発表が行われ た。昨年の夏に、第一回の 「マンガ博覧会’81」が行わ れ、延べ1万人の観客を動 員したこのイベント、今年 は「西郷ドンも大笑い」の サブタイトルよろしく、東 京・上野の森美術館を借り 切って、7月24日から8月 6日の16日間無休で開催さ れる。 イベントの内容は、「アニ メランド」や「マンガコン 「ビニエンス」のある遊び のフロア〟、原画展などがあ る”見るフロア”があり、 本年度から設立されたマン ガオスカー賞の決定もある。 入場券の前売りは、大人 500円、子供300円(当 日売りは、各100円高) ニッポン放送ミュージック センター、各プレイガイド 発売中。

漫画集団結成50周年を記念して、長野県白馬村に「マンガ王国」を建国

結成50週年を迎 えた漫画集団が、 長野県の白馬村に 「マンガ王国」を 7月22日から8月 24日まで開国する。 その建国発表が、 去る5月26日、東 京・日比谷の帝国 ホテルで行われた。 国王は横山隆一氏、総理 大臣は鈴木義司氏に決定。 白馬の自然を壊さぬよう、 既存の設備を最大限に生か して、星座、動物などマン ガ家の先生方の得意とする 分野のカルチャー教室が行 われる。未発表のアニメ上 映も用意されており、アニ メファンにとっても楽しい イベントになりそう。 問い合わせは、(03)572-8181

田宮模型の「第10回人形改造コンテスト」その、アニメキャラの力作を紹介しちゃおう!

プラモメーカー田宮模型の「人形改造コンテ スト」が、今年で10回目を迎えた。そこで今回 は、先ごろ発表された優秀作の中から、アニメ キャラ作品を紹介しよう。 このコンテストは、田宮模型から発売されて いる35分の兵隊人形を元に、マニアが改造し て思い思いの作品に仕上げ、その腕を競うとい うもの。年1回行われているので、今年で10年 目というわけだ。 田宮模型では、このコンテス トの傑作だけを集めた写真集を毎年発行してい る。その号から最新号の10号までを見ていく と、その年の流行や風俗が出ていて(ちなみに 今年の金賞は、「レイダース」を題材にした作品 なのだ)、アニメキャラがプラモにおいても市民 権を得ていく過程がよくわかる。 田宮模型の田宮督夫氏のお話によると、今年 の傾向は、映画などに題材をとったものが多く、 アニメキャラは残念ながら少なかったそうであ る。これは、プラモ業界全体がアニメブームで あり、キット化された物が多かったせいなのだ ろう。君も来年のコンテストを目指してアイデ ィアを練ってみては?

「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」が上映される!

アニメプラザミーくん” 上映会は、6月と7 月に「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」を連続・ 上映する。もう一度見たいキミ、見のがしていた アナタ、このチャンスにぜひ!!!: ◎場所/東京・新宿 新宿東急:開映/8時30分 会員券/300円プレゼント/抽選で999Tシ ャツ他 : 問い合わせ/(1)202|1 ミーくんイベント係上映作品/6月20日「銀 「河鉄道」6 月27日 「さよな ら銀河鉄道999」 ◎場所/東京・ 渋谷 東急レッ クス:開映/8時20 分会員券/未定: プレゼント/ポスター 他:問い合わせ/(13) 407-7219 くんイベント係:上映 作品/7月18日「宇 「宙戦艦ヤマト」 ・7 月25日 「さらば宇宙 戦艦ヤマト」

「ゴーショーグン」の台本が、増刷されたゾ
■限定販売された、劇場映画版「戦国魔神ゴ ーショーグン」のアフレコ台本が、好評のた 増刷された。このアフレコ台本は、ダビン グが終った時点で、変更になったセリフなど もすべてチェックし書き変えられたもの。い わば、映画をそのまま読める台本(業界では 完成台本と呼ぶ)なのだ。希望者は、料金 の12の133 ウィズビル4F アニメショップ あいどる”0422(21) 4777

pg. 115-130: TV Radar

Covered:

  • Ninja Hattori-kun
  • Manga Kotowaja Jiten
  • Dash! Kappei
  • Ojamanga Yamada-kun
  • Lucy-May of the Southern Rainbow
  • Tondera House no Daibouken
  • Game Center Arashi
  • Asari-chan
  • Tsurikichi Sanpei
  • Ikkyū-san
  • Galaxy Cyclone Braiger
  • Kaibutsu-kun
  • Kikou Kantai Dairugger XV
  • Dr. Slump Arale-chan
  • Acrobunch
  • Urusei Yatsura
  • Magical Princess Minky Momo
  • Patarillo!
  • Manga Mitokoumon
  • Miss Machiko
  • God Mars
  • Fang of the Sun Dougram
  • Doraemon
  • Jarinko Chie
  • Manga Hajimete Monogatari
  • Combat Mecha Xabungle
  • Little Pollon
  • Ippatsuman
  • Tonde Mon Pe
  • Manga Nippon Mukashibanashi
  • Anime Yasei no Sakebi
  • Hokahoka Kazouku
  • Kirin Ashita no Calendar

pg. 131-141: Queen 1313

pg. 142-143: Legend of Voice Actors – Joji Yanami

見渡すかぎり何ひとつさえぎるも のもない大平原を、流線型の蒸気機 関車が力強い音を立てながら、豪華 展望車まで接続した七両編成の客 車を牽引して、ばく進している。日 本の鉄道技術者の叡智を集めて作り あげた大陸縦断長距離列車、満州鉄 道のあじあ号”の雄姿である。 時は昭和十九年夏、所は満州(現 在の中国東北部)の哈爾浜近く。車 内は完全冷房で快適だったが、腰に つるした軍刀をガチャガチャいわせ ながら、大勢の陸軍将校たちがせわ しげに行き来して、戦時下のものも のしい雰囲気が漂っていた。そんな 緊迫した様子の中で、いかなる人物 であろうか、目を閉じ、泰然として じっと瞑想にふけっている白髯の中 国服姿の老人の姿が印象的だった。 「ああいう人を大人(中国語で大人 物のこと)というのだろうか···…」 斜め向かいに座っていた制服姿の中 学生がつぶやいた。その日本人の中 学生、白土了次こそ、ベテラン声優、 八奈見乗児(現、青二プロ)の若き日 の姿である。

八奈見乗児、昭和六年八月三十日、 満州撫順市に生まれた。父は満鉄 職員、母は助産婦。彼が中学生にな ったころ、太平洋戦争は終局を迎え ていたが、連日のように米軍機の空 襲を受けていた日本内地にくらべれ ば、満州はまだゆとりのある楽土で あった。旅行好きの彼はヒマを見て は、よく旅に出かけた。父親が鉄道 職員という関係もあったが、彼がし きりに旅行をしたのは、やがて汽車 旅行もできなくなる日もくるのでは ないかと、いやな予感がしたからで もある。 やはり、その日は来た。昭和二十 年八月、とつじょソ連軍が国境を越 え、雪崩をうって押し寄せてきたの だ。満州国の最期は悲惨を極めた。 あくまでも満州国を死守すると豪語 していた関東軍は、死守どころか、 民間日本人を置き去りにして、先を 争うように敗走、脱出してしまった のである。満州に残された日本人は、 地獄の底に叩き落とされてしまった のだ。ソ連軍に追われ、暴徒に襲わ れて、逃避行を続けてきた日本人難 民たちが、彼の住む撫順の街にもや せ衰えた、いたましい姿でたどりつ いて来た。 翌年秋、祖国日本に引き揚げる日 がきた。だが彼は、日本に帰ること を拒んだ。彼にとっては、中国こそ が生まれ故郷であり、日本は”異国 でしかなかったからである。一人に なっても中国にとどまりたい、と駄 駄をこねたが、そんな願いはかなえ られるはずもなかった。彼は引き揚 げ船の甲板から、生まれ育った満州 に別れを告げた。「もう再び、満州に 戻って来れる日はないだろう・・・・・・、 さようなら、ぼくのふるさと・・・・・・」 朱に染まった錦州港の夕焼け空を、 彼はいまだに忘れていない。 それから 四日後の朝、 船は佐世保 港に入港し た。初めて 見る祖国日 本の山河の 美しさに、 彼は思わず、 息をのんだ。 真っ青な海の色、緑、赤、黄、色彩 豊かな木々の葉。日本はちょうど紅 葉の季節であった。 景色は素晴らしかったが、翌日か ら始まった日本での生活は、決して 楽なものではなかった。 佐世保港近 くの引き揚げ者収容所、そして父の 故郷である福岡県飯塚市での暮らし は、空腹と不自由の連続であった。 また、彼にとって困ったことの一つ に、学業の遅れがあった。飯塚市の 嘉穂中学の二年生に編入できたもの の、長いこと学業から遠ざかってい たので級友との学力差がはげしく、 成績は惨たんたるものであった。一 時はクラスのドンジリまで落ち、学 校に行くのがいやになってしまった。 だが、彼は落ちこぼれにはならなか った。「投げ出すことは敗北である。 ここで投げ出したら、ぼくらを置き 去りにして 逃げた関東 軍と同じこ とになる。 オレはそん はなりたく ない!」。彼 は自ら 咤し、怠惰 になりがちな心と戦った。みるみる 学力は回復、級友たちをグングン抜 いて、わずか半年後にはトップクラ スにおどり出た。そして、クラス副 委員長に推されるほどになった。人 間、努力すれば何とかなるものだと、 この時、尊い教訓を得たという。 家は博多(福岡市)に移住、 彼は修猷館中学に転校、小さいころ から運動、とら野球が好きで野 球部に入る。そして高校時代は、変 化に富んだピッチングで、修猷館高 のエースとして活躍。野球がとりも つ縁で、高校卒業と同時に日本通運 飯塚支店に入社、ノンプロ野球の選 手として野球に没頭した。 しかし、彼は将来への不安を感じ、 ジャーナリストになることを決意し 入社一年で上京。明治大学を受験、 合格して入学。入学はしたけれど、 大学は自分で考えていたようなとこ ろではなかった。毎日、砂漠をトボ トボと一人で歩いているような寂寥 感に捉われたという。そんなころ、ふ 街を走る電車の窓から見た音楽舞 踊学校の看板に、なぜか心を奪われ て、前後のことも考えず、そこを訪 ねるとそのまま入学してしまった。 そこには、彼にとって初めて見る世 界があった。歌うことも踊ることも、 生きているという実感を与えてくれ て、稽古が楽しかった。しかし、そ れはすぐに博多の両親たちに知れ、 叱責されたうえ、連れ戻される結果 となった。それからの博多での生活 は、彼の人生でのドン底時代であっ た。生きる目標がなく、毎日がウツ ウツとして、何をしても楽しくなか った。日本軍の占領下の中国人がよ した。没法子(もうだめだ) の心境であった。 昭和二十八年、福岡にも民間ラジ オ局が開局した。ラジオ九州(現R KB毎日)である。彼の人生の転機 がきた。彼はそこの専属放送劇団員 の募集に応募してみたところ、なん と合格したのである。外地や東京で の生活が続いていたので、九州なま りがなかったからだ。 彼の声優生活が始まった。ほどな ラジオドラマ全盛時代を迎え、ラ ジオ番組はドラマの花ざかり。ロー カル局とはいえ、目のまわるような 忙しさとなった。数年後、九州朝日 放送が誕生した。彼は開局とともに 移籍した。このころになると、出演 料だけで何とか生活できるようにな った。そして同業の女性と結婚した。 しかし、彼は九州に安住の地を求 めず、再度上京を決意。声優として 成功するには、東京に出るしかない と考えたからである。手に持てる限 りの荷物を持ち、奥さんをともなっ 上京した。昭和三十二年、八奈見 乗児二十七歳の時のことである。 幸運にも、知人の紹介によりエイ トプロダクションに所属することも、 でき、ラジオの仕事が入るようにな った。苦しいながら、何とか生活は できた。やがて世は、ラジオ時代か テレビ時代へと移る。アメリカのテ レビ映画が続々と日本に上陸、アテ レコの仕事が急に増えてきた。彼も 「ディズニーランド」「第五騎兵隊」 などに出演する。いつも”ふけ役”ば かりであったが、「ララミー牧場」で のアーシーじいさんの演技で、彼の ユニークなふけぶりが評判になった。 この役を演じていたホーギー・カーマ イケルは著名な作曲家であり、俳優 業の方は余技とばかりに、いつも楽 しみながら仕事をしているようであ った。あのように、オレも余裕を持 って、楽しみながら仕事ができたら ・・・・・・とうらやましく思いながら毎週 演じていたところ、彼の演技も、不 思議なことにやがてホーギーのよう に飄々たるものになっていったのだ。 やがて、アニメ時代の到来となり、 彼は「巨人の星」に伴宙太役で出演 することになった。昭和四十三年の ことである。出演交渉を受けた時、 高校生役と聞いてもうビックリ、あ わてて辞退したという。いつもふけ 役ばかりやっていたのに、突然の高 校生役では驚くのもムリはない。し かし、それも飾り気のないバンカラ ムードを表現できるのは彼しかいな い、ということだったので、出演を OKすることにした。だが、それか らが大変であった。高校生らしく、 若々しく演じることがいかに苦しみ の連続であったことか。彼にとって、 終生忘れられぬ作品となってしまっ たという。 彼はまた、生真面目・突進型のキ ヤラをこなす反面、ギャグアニメを 得意とする数少ない声優の一人であ る。当意即妙、間髪を入れずポンポ とアドリブを連発する。「タイムボ カンシリーズ」では、もう七年も連 続して珍妙なワキ役の数々を演じ続 けているが、このシリーズの長寿も 彼の活躍におうところが大きい。 彼 の連発するアドリブが女学生のハー トをキャッチする。「ヤッターマン」 で、「全国の女子高生ショク~ン!」 とやったところ、すっかり彼女たち を喜ばせ、スタジオに多くの女学生 が押し寄せて来たこともある。

どんなにアニメが騒がれようと、 彼は、それは自分とはまったくかか わりのない、無縁のできごととして、 飄々とスタジオに入り、仕事が終わ ればまた飄々とどこかへ消えていく。 彼は人々から騒がれたり、晴れが ましくスポットライトを浴びること が大の苦手なのである。ただ一人、 春風に吹かれながらのように、のん びりと散策したり、悠々とゴルフを 楽しむのが好きなのである。 あの満州の原野をつっぱしってい あじあ号”の中で見かけた大人 のように、周囲の雑音にまどわされ ることなく、悠々と人生を送りたい と念願しているようでもある。 (文中敬称略)

pg. 149-164: My Anime Jockey

pg. 165-169: Haruka Takachiho/Osamu Dezaki

pg. 170-171: Anime World Information

pg. 172-173: Record Radar

pg. 174-178: Hideo Azuma

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