Animedia #047 (May 1985)

pg. 6-11: Mobile Suit Zeta Gundam

10話まではZのプロローグだ
見せ方が今までと違うというが、どう違うのだろうか。「今までのテレビシリーズは、第1話で主となる人間関係や設定状況が説明されていましたが、今回の『Zガンダム』では、まず第1話から第5話までで、主人公であるカミーユが日常から心身共に切り離されてしまうという状況が描かれています。これは見て下さった方はわかったと思いますが。この後、第10話くらいまでで、全体の構図とも言うべき人間配置や状況設定が描かれます。そして、いよいよ第1話からシリーズ本来の本筋に入ります。」
つまり、簡単にいえば、第1話から第5話でカミーユのことを視聴者にわかってもらい、第10話までで舞台設定を理解してもらおうというのだ。つまり、第10話までが『Zガンダム』のプロローグ部分ともいえるようだ。こうした異例ともいえる構成になった理由はなんなのだろうか。「今回のテーマの一つにカミーユという少年の成長を描くというのがあるわけです。これを描いてゆく場合、こうしたストーリー構成の方がわかりやすいのではないか、と考えたからです」
また、キャラクターデザインの安彦良和氏は、読者の「わかりにくい」という声に次のようなことを語ってくれた。「今のところ敵と味方の区別がつきにくいからじゃないかな。でも1クール見てもらえばおもしろく感じますよきっと」


戦闘シーンに期待が集中―!!
『Zガンダム』への票で多かったのが、戦闘シーンの迫力への期待。また、人間同士の殴る、蹴るといった暴力シーンが新鮮だとの声もある。理屈ぬきで楽しめるアクションシーンへの期待が大きい。富野監督の作品、とくに前作の『ガンダム』などは、シリアスな物語であり、リアリティに富んでいたため、一歩まちがうと暗く重い作品と感じた人も多かったのではないだろうか。今回の『Zガンダム』もそういう懸念があるのだが・・・。
「たしかに、シリアスな、リアルな物語を、かなりまじめに描いています。しかし、リアルでありながら、迫力ある戦闘シーンというのは、一種のエンターテイメントでもあります。一話一話の見せ方も工夫をして、重苦しい作品にはしません。あくまでも、エンターテイメントな作品を作っているつもりです」と内田氏。まだスタートしたばかりの『Zガンダム』だが、1クール目頃から、設定も明らかになり、物語が活発に動き出すようだ。さらに、敵味方の構図がはっきりするにつれて、アクションシーンにもいよいよ迫力を増しそう。作品の魅力全開はそろそろのようだ。


★キャラクター部門でも『Zガンダム』勢は強く、男性部門の1位、2位、女性部門でもファの2位を始め、ベスト10に四人も顔を出す人気だ。特に新キャラの健闘が目立ち心強い!!


歳月の重みがシャアを魅力的に!!
さて、期待を集めたキャラだが、男性キャラの第1位はシャア・アズナブル、そして第2位がカミーユ・ビダン。カミーユが第2位というのは、さすが期待度No.1の番組の主人公という感じだが、シャアが第1位とは…。キャラデザインの安彦良和氏も意外な結果に首をかしげていたが…。
「不思議ですねえ、シャアは主人公じゃないんですよ。それに今回は、はでなコスチュームでもないし……」
しかし27歳というアニメのヒーローとしては高すぎる年齢が、七年という歳月を経た重さに裏打ちされて、魅力を増すのだろう。また、女性キャラの方は、第2位にファ・ユイリィ、第3位にエマ・シーン、第8位にライラ・ミラ・ライラ、第10位にフラウと、ファを除けばオバン!!!
安彦氏によると「ファは、アムロに対するフラウのようなつもりで、エマは、マチルダかな。それぞれデザインしたつもりです。ライラは、カミーユとは直接会わないうちに死んでしまいます。でも、彼女は、ジェリドに大きく影響するし、重要なメッセージを残して死ぬことになっているんです」
ファンの声では、やはり、ファに対して親しみやすさを感じており、エマに対しては頼れるお姉さんみたいな思いをいだく人が多いようだ。それにしても、20代のキャラがこれほど人気を集めるとは、まさにニュータイプヒーロー・ヒロイン時代の到来か?


旧キャラたちへも熱いコールが
さて、旧キャラという言い方は不適当だとは思うが、シャアを含めて、前作からひきつづき登場するキャラたちにも、多くの票が寄せられている。現在のところ、オープニングに登場するだけなのだが……。男性キャラ部門第4位にかつての主人公、アムロがいる。このアムロについては内田プロデューサーが次のようなコメントを寄せてくれた。「アムロは、今回は重要なワキ役なんです。この世界ではヒーローなわけですから、カミーユにとっても大きな影響力を持ちます。でも、彼の活躍を期待しているファンには申し訳ないけど、もしかするとクレームがくるほどカッコ悪い登場の仕方かもしれません」
また、他にも、女性の第10位にはフラウボウが、そして、ベスト10には入らなかったものの、ブライト、カツレツ、キッカ、セイラ等のキャラにもかなりの票が入っている。「七年ぶりで友達に会うような、そんな期待感が旧キャラ人気の要因なのだろう」と安彦氏は語る。


★なんと上位機種中4機種はこの『Zガンダム』に登場するメカ。それも、まだその姿が明らかになっていない謎のモビルスーツ、”Zガンダム”が3位となった。話題独占のメカ世界を探ると……。


まだ見ぬZガンダムに熱い期待が
この春の新番組に、SFロボットものが少ない以上、『Zガンダム』のメカに人気が集中するのは当然の結果であろう。第1位ガンダム・マークⅡ、第2位リック・ディアス、第3位Zガンダム、第5位ハイザック、第6位ガルバルディ、第9位アーガマとほぼベスト10を独占。
メカデザインの藤田一己氏にまずこの結果を知らせ、感想を語ってもらった。「すごいですね。そんなに期待が集まっているなんてすごくうれしいです。でもあまり期待されるとプレッシャーが……。特にまだ姿を見せていないZガンダムが第3位なんて、なんて言ったらいいのやら。とはいえ、Zガンダムのデザインもそろそろ煮つまってきています。このZは、僕自身のオリジナルが生かされたものになりそうです。もちろん皆さんに満足していただけるデザインになる自信はありますので、どうぞお楽しみに……」


新メカの登場に興味が集中

読者の手紙の中には、やはり新しいモビルスーツの登場を待ち望む声が多かった。その点について藤田氏に話を聞くと、「そうですね。これからたくさんの新しいメカが登場しますよ。たとえば、これから放映されるものについていえば、第8~10話で改良型、まったくの新型、両方のモビルスーツが合わせて6機くらい登場します。これらのうち3機は変形モビルスーツとでも言いますか、アーマー型にもなるんです」と答えた。
この3機のうち1機はメッサーラという名前で、藤田氏のオリジナルだ。登場の仕方がカッコイイとのこと。もう1機はギャプランという、これも藤田氏のオリジナルで、美少女が搭乗するというから楽しみだ。「あと、新メカで注目してほしいのはなんといっても10式。これはシャア専用の新しいモビルスーツです。色は金色で、なんと両肩に漢字で“百”とマーキングがあるんです」と語る。
漢字の“百”!なんと不思議なマーキングだろうか。シャアがこの100式に乗って戦う姿を早く見てみたいものだ。このように、新メカが次々と登場し、見どころもそれにつれて増えていくようだ。


メカの進化論がわかる物語に!

旧ガンダムや前作に登場していたコアファイターを出してほしいという声もあるが、どうやらそれは望めそうにない。内田プロデューサーによると、「アニメ独特のメカものを考える場合、やはり今までのコピーにならないようにしなければいけません。しかしこの番組の場合、前作があるので、まったくのオリジナルというわけにもいかない。そこで、メカの進化論を描いてみようということになったんです」とのこと。〝進化論〟なるものが画面にどう表現されるか、期待が高まる。
藤田氏もこの〝進化論〟について、「もちろんどう進化したのか見せるつもりです。たとえば、ガンダムがマークⅡになり、そしてZとなるように、他のメカでも発達、発展のさまが描けたらと思っています」と話す。
回を追うごとにパワーアップしていくメカも、この作品の大きな魅力となるだろう!

pg. 12-13: Touch

三人三様、キャラ人気は南がリード!!
女性キャラ部門で断然トップの浅倉南。しかも、男性票と女性票の比率のよさは人気がメジャーな証明だ。この人気について、プロデューサーの対木重次氏は、「原作の南が、魅力的ですからねぇ、そういう結果になったのも当然!! ですから、原作に忠実に映像にしていくように心がけるとともに、より魅力的な南を登場させたい」と語った。達也と和也も、男性キャラベスト10の中で、達也3位、和也5位とこれまた人気原作ものの強みを見せている。対木氏は、「達也は、今のままで(原作通りで)、十分に魅力的なんですよ。その点、和也の方がインパクトが弱い。このまま(原作の通り)では、達也と和也と南が一緒に居ると和也のカゲが薄くなる気がするんです。それで、“恋する女の子のために、甲子園に行こう”とするロマンをもっと前面に出します。アニメでは達也に負けない魅力的なキャラにするため、動いてもらいます」とのこと。骨肉の人気争いがわき起こりそうな雰囲気だ。新体操が得意で、誰にでもやさしく気配りをする浅倉南、野球に対する情熱というより南への愛から南を甲子園に連れていこうと必死な上杉和也、才能は弟よりもあるのに努力というものが嫌いで、微妙な三角関係を作るもととなっている上杉達也。ファンの期待通りに、甘くさわやかな綱渡り関係を画面で見せてくれそうだ。


学園もの復興のエースか!!
近頃のアニメ番組は、ロボットもの、SFっぽいものが主流になっていて、学園を舞台とした作品は、残念ながら減少傾向。そんな中で、『タッチ』の期待度ナンバー2という得票をもっての放映スタートは、ひとつのエポックとなり得るか?ただ、出来の良い弟を持った双子の兄と、彼の友だち、双子の兄弟と幼なじみの女の子がくりひろげる青春のキラメキを原作に負けずに描けるかどうかがポイント。対木プロデューサーは、「短い放映時間の中ですけど、うまくお見せできると思いますよ。とにかく、この作品を、今までの学園ものの集大成にするつもりです」と力強い抱負を語ってくれた。ところで、アンケートのハガキの中に和也を殺さないでという意見が十数通あったが、これについては、「ハハハ、そういうわけにはいきません。原作通りに忠実に映像にするわけですから、エピソードとしては避けて通れませんね。でも、その分、生きている間の和也はめいっぱい輝かせて描きますので、かんべんしてください」とのことで、和也ファンは原作以上に活躍する彼を見て、我慢するしかなさそうだ。とはいえ、和也の活躍の場が増えるということは必然的に、学園シーンが増えるということになる。野球、そしてイキイキ学園生活…学園ものブーム再燃の仕掛人になる予感も十分だ。


新しい『タッチ』が人それぞれに
原作のイメージとの食い違いが出てくるのではないか、という不安感が人気原作ものアニメにはつきもの。この点について対木氏は、「原作があれだけ読まれていますので、かなりの期待票が集まるのは予想できました。ただ、それぞれのファンの方が持っているイメージの最大公約数的な要素だけを集めても、アニメとしてプラスアルファは生まれません。ですから原作に忠実でいて、しかもグループ・タックの『タッチ』というイメージをあえて前面に出そうと思います。タックの『タッチ』でみなさんの期待に応えたいですね」と意欲的な発言。もしも、原作のファンであるキミが、アニメの同じ場面を見て、原作とは違うイメージを抱いたとしたら……それは、キミにとっての新しい『タッチ』との出会いなのだ。人気原作のアニメ化は、いつ賛否両論が飛びかうが、相変わらずの高い期待票を集めるのは、その新しい出会いと発見に対しての期待でもあろう。

Male Character Best 10

CharacterProgram NameVotes
1CharZeta Gundam7206
2KamilleZeta Gundam6572
3Tatsuya UesugiTouch5758
4Amuro Ray Zeta Gundam951
5Kazuya UesugiTouch896
6Musashi NatsukiMusashi no Ken748
7Lundi CortotAlpen Rose604
8ZeroHai Step Jun452
9Masato ShikibuDancouga449
10Q-TarōObake no Q-Tarō406

シャア、カミーユ、達也はさしずめビッグ3、 4位以下に大きく差をつけている。アムロ、和 也というところは判官びいきに似た票かもしれ ない。主役の藤原忍をくってしまった式部雅人 にはキャラデザインのいんどり小屋の面々も当 惑気味。ただひとり(?)人間以外で入賞したQ ちゃんは大健闘。 誰が飛び出すか興味津々だ。

Female Character Best 10

CharacterProgram NameVotes
1Minami AsakuraTouch9259
2Fa YuiryZeta Gundam3876
3Emma SheenZeta Gundam2203
4Jun NonomiyaHai Step Jun1452
5JudyAlpen Rose1121
6Sara YukiDancouga904
7MaiMagical Emi, the Magic Star598
8Lila Milla RiraZeta Gundam551
9LauraDancouga402
10Fraw BowZeta Gundam251

女らしさ、可愛さ、ヒロインとしてはパーフ ェクトな南がダントツの1位。エマ・シーン、 ライラ、フラウとオバさんが強い『Zガンダム』 では、ファの2位が光る。 ジュンとジュディは 明るさとけなげさが人気の秘密か? 舞は魔法 の力が決め手になりそう。『ダンクーガ』では沙 羅ががんばっているが、ローラの神秘性も強力。

pg. 14-15: Hai Step Jun

pg. 16-17: Alpen Rose, Dancouga – Super Beast Machine God

pg. 18: Magical Emi, the Magic Star, Musashi no Ken, Obake no Q-tarou

pg. 19: Pro Golfer Saru, Hey! Bumboo, Konpara Kid

pg. 20: Character Best 10

pg. 21: Monthly Best Scenes

pg. 22-23: Area 88

pg. 24: Cosmo Police Justy

pg. 25: Sengoku Majin Goushougun: Toki no Etranger

pg. 26-27: Minky Momo, Creamy Mami, Karuizawa Syndrome, Video Topics

pg. 29: Akemi Takada Fantastic Story

pg. 34-37: Anime Quiz

pg. 38: Anime News Bulletin

pg. 46-47: Anime Kawaraban

pg. 48: Paint Gallery

pg. 49-63: Anime Eye

pg. 65-80: Little Memole

pg. 81-94: TV Anime City

pg. 95-96: Information Journal

pg. 113: The Voice

pg. 118: Peanuts, Kentauros no Densetsu

pg. 119: Penguin’s Memory

pg. 120: Odin

pg. 121: Lupin III: Babylon no Ougon Densetsu, Night on the Galactic Railroad

pg. 122: Arion, Cosplay Festival ’85

pg. 126-129: Heavy Metal L-Gaim

pg. 130-131: Captain Tsubasa

pg. 132-133: Urusei Yatsura

pg. 134-135: Sherlock Hound, Fist of the North Star

pg. 136: Princess Sara

Welcome to Anime Magazine Archive! We aim to be the ultimate resource for anime magazines, offering page-by-page breakdowns, with a focus on the 1970s-1980s.

RECENTLY UPDATED