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pg. 9-16: Fresh Camera Eyes #4 – Toru Furuya



pg. 23-50: ’79-’80 Animation Grand Prix



pg. 51-54: Mobile Suit Gundam



Nobuyuki Okuma? 作品内容自 体はよかったけれど、視聴率がい ま一歩でしたね。マーチャンダイ ズを意識して、対象年齢はあくま でも子どもだったのに、そのわり に内容が高度でしたね。内容と視 聴率がかならずしも正比例しない いい例です。まあ総体的には、成 功したと思いますが。
Makoto Imaii: 「機動戦士 ガンダム」は、もうすでに54年度の アニメの最高傑作との評価がきま の谷 ったようです。正直いって、 これほどの人気をだ 下時点で、 が予想しえたでしょう づく人気番組の番宣というのは、 やっていて楽しいものだと実感し ています。しかし、制作スタッフ のご苦労や熱心なファンの要望に どれだけこたえられたかと思うと、 まだ心残りの部分があります。
関岡: 54年4月放 送開始のころは、ブラウン管のな かの登場人物にすぎなかったアム ロたち。それが、いまや多くの人 々にとって実存の人物になったよ うです。きょうも宇宙のかなたで、 ブライト、ミライ、そしてシャア たちが死闘をつづけ、そして、必 死に生きているのです。
Hideo Adachi: おもちゃを 買う年代と見る年代とのギャップ が大きかったのが、痛かったです ね。つまり、アニメの人気とおも ちゃが売れるのとがかならずしも 結びつかないわけです。とくに夏 のあいだ夕方5時台は、子どもは 外であそんでいますから見ない が多いんです。冬は暗くなるのが 早いですからテレビも見るしおも ちゃの売れゆきも急上昇でしたが。
Yoshiyuki Tomino: この作品を オン・エアーする機会をあたえて くださった関係各社に感謝します。 同時に、恵まれぬ制作条件のなか で創りおおせたのはすべてのスタ フの力のたまものです。過ぎた ことへの思いよりも、この作品を とおして知り合えた人々のすべて (キャラクターもふくめて)に対し て、いつくしみの気持ちでいっぱ いです。ありがとうございました。
Masao Iizuka: 従来のロボ トものにSFらしさをいかにい れるかが苦労したところですね。 とにかく、2つの接点を見いだし SFマニアでも、十分たえられる ものにしようとしましたから。 モ ビルスーツの色ひとつにも神経が いりました。
Kunio Okawara: この仕事を 8年間やっていますが、デザイン にしてもテクニックにしても、ひ とつのくぎりとして、勉強になっ た作品です。 デザインするにあたってとくに 注意したのは、将来、できる可能 性のあるものを考えるように心し てやりました。だから、いかに本も のらしさをいれるかでかなり苦労 しました。
Hiroshu Hasegawa: 富野さん、 安彦さんと「ガンダム」のメインキ ヤラを色決めするとき、いままで にない色彩をだそうということで、 絵の具も何色か増やしました。 シリーズのなかでも、ある程度、 それなりのものができたように思 私自身、キャラにカゲをつけ るのが好きでなく、色変えなどで 効果的にカゲをつけたかった。「ガ ンダム」においては、そういうねら いができたはずだと思う。
Yoshihisa Araki: 楽しくもあ り、逆におそろしくも思った作品 でした。まだ幼ない少年たちが、戦 争という極限状況のなかで何を考 え、何を体験して生きていくのか ? 「ガンダム」の世界がリアルで あっただけに、作業をつづけるう えでおそろしさと不安がつきまと いました。逆に、従来の同種作品 とちがい、人物のほりさげができ た点、大いに意義があったと思う。
Hiroyuki Hoshiyama: いま、1話 からふりかえってみると、ぼくは わりと重要なキャラクターの登場 編を書いていたんですね。アムロ の母、マチルダ、ミハル、スレッ ガー、それにガルマ、ララァ・・・と ころが、アムロの母をのぞいてこ の人たちはみんな、ほかのライタ 1のところで不運な最後をむかえ ているんです。なんというか、 妙 な気持ちですね・・・。
Kenichi Matsuzaki: このような 作品の製作に参加できたことは幸 いです。感覚も合っていたし、の って書けました。「ミノフスキー 粒子」なんていうアイデアもわれ ながら上できだと思っています。 また、それをうまく使ってくれま した。そういえば海外でも放映さ るといううわさですが、むこう の人はこういう設定をどううけと めてくれるのでしょうね。
Akira Hatta: 楽しく書け たシリーズでした。いい意味で 悪い意味でもC・Dの富野さんの 感性がでていた作品だし、やって いてずいぶん刺激にもなり、勉強 させられたいい番組でした。 ほかのスタッフもがんばってい たし、ぼく自身もまだまだ書きた いくらいです。構造的に、アニメ 界がいい作品を作りにくくなって いるなかで、これは快挙だと思う。
Kiyotsugu Miura: 富野さんか らとても意欲的にやらないか” といわれて原画を担当したが、ア ニメーションでいかに人間心理描 写をえがくかという注文をぶつけ られ、たいへん苦労しました。逆 にいうと、苦労しただけ勉強には なりましたけど。
Takako Kitagawa: 製作者側に なってまもない私にとって「ガン ダム」はじつにおそろしい作品で した。描きなれないメカ・爆発な ど…。でも、私はガンダムが好き です。ほかのSFアニメにはない 重圧感、そして人間関係のおもし ろさ。ガンダムが終わるなんてウ ソだと思いたいけど、最終回には、 拍手をおくりたいと思います。
Toshiki Hirano: 担当した本 数は少なかったのですが、充実し た時期でした。設定がしっかりし ていたので感心しましたが、逆に その設定がこまかいところまで要 求するので苦労しました。でも、 もう少しやりたかったですね。
Akira Saijo: 「ガンダム」 を中村プロでやるにあたり富野さ んなどの意向で、いままでの作品 とちがってできるかぎり中村調を おさえて、キャラクターに忠実に 合わせるよう、中村一夫はじめス タッフ一同努力してきました。私 もロボット物は好きなほうですの で、楽しくやることができました。 ガンダムが終わることを聞き、残 念ですが次回の作品に期待してい ます。
Ichirō Itano: 「ガンダム」 で原画のまねごとをさせてもらい、 そのうえ、安彦さんになおしても もらったときは、うれしい反面、 自分の画力のなさがわかりました。 そういった絵が画面で流れたとき は、つらかったですね。あと、 あと、富 野さんが生活などの心配をしてく れたのがとてもうれしかった。
Toshinobu Togawa: 1本とおし てやったのは、はじめてだったの でキャラを統一するのに苦労しま した。 はじめて原画をかいたんで すべ が、原画をかくむずかしさと原 画をかくたのしさを同時にあじわ いました。
Kazuo Yamazaki: 「ザンボット」 以降、富野さんと仕事ができて幸 運だったと思います。そしてまた 1ファンとして見ても楽しかった こと。制約のなかでのものづくり、 よい意味での前衛類型におちいら ないシリーズとしての嗜好。原画 から彩色、はては動画までやって いた富野さん。「ザンボット」から とうとう「ガンダム」まできました が、富野さん、さてつぎはどうしましょう。
Tomomi Nanokawa: ついに終わ ってしまうのですね。「ガンダム」 は話の展開が毎回楽しみで、キャ ラクターも大好きでした(自分で 描いていて、ちっとも似てくれな いのがショックだった!)。うちき りになってしまって残念です。も うひとつ残念なのは、ブライトと ミライが結ばれなかったこと。み なさん、身体に気をつけてがんば ってください。おつかれさまでし た。
秋津らん (作画): ラストはど なることかと胸をときめかせた のがついこの間。あの放映時間と 人手不足のスタッフのなかで、よ くあれだけの作品が創れたもので す。富野さんには、これからもが んばってほしい。富野さん、万歳 安彦さん、お大事に!(スタ ジオまいむ一同)。 あっ、進行さんもホントにご苦労 さまでした。
服部卓 (作画): よかったこ 安彦さんの原画に接したこと。 うれしかったことSFらしいS 下がアニメになったこと。 楽しか ったこと進行さんたちと海の家 に行ったこと。残念だったこと うちきりになったこと。つまらな かったことハロが主役にならな かった。いやだったこと―パワー アップ。望むこと非お子さまランチ作 品の再度出現。最後にまだまだ 終わらないよー。
世木寿子 (作画): 中村プロの 原画は線が多く、とてもたいへん でした。 自宅でひとり、作業をやってい るので、たまにスタッフのひとた ちとおはなしすると、とてもたの しかったですね。
Masahiro Toyozumi: 進行ってい うのは、どの作品でもいっしょだ けど「ガンダム」の場合、監督の富 野さんと作監の安彦さんがかなり 熱をいれていたので、リテイクな んかも多く、進行がよくストップ する。すると、スケジュール的に きびしくなるわけ。しかもそのう え、安彦さんが病気で倒れて大騒 ぎ。4クールから短くなったのは、 正直いってたすかったね。
Masuo Ueda: ぼくは途中 から参加したのだけど、みんない い人でスタッフにはめぐまれてい ました。でも、進行っていうのは 時間が不規則だし、どこへいって も文句をいわれるし、いいことな かったね。
Ryoji Fujiwara: 演出をはじ めて2本目の作品ということで、 まだ不慣れだったことをおぼえて います。 それをカバーするために、いろ んな人に手伝ってもらったりして たいへんでした。 まあ、たいへんだったというこ とは、逆に勉強にはなりましたけ ど。SFものは知らなかったんで すから。でも、これでSFの世界 っていうものが少しはわかったよ うです。
Hiroshi Kuno: 担当本数は4本と少なかったんですが、 ないこともあって、とても勉強 もうちょっと、やりたか ったですね。安彦さんがたおれたときは、たいへんでしたけど、みもしだ。
Kimiko Sumida: 原画から撮 影までの製作過程のなかで彩色に 従事し、3年あまり。仕上りセル よりたいていの内容が推察できる 「ガンダム」に限らず、 前作などもそうですが、最近のメ カものアニメはストーリーが1本 化し、主要人物の優美さだけを売 り 視聴率をあげているように思 えます。このへんで何かもっと活 気のある変化がほしいと感じます。
松浦妙子 (仕上げ) 正直いって、 内容もあまりわからないまま、ひ たすら塗っていたという感じです。 やはりメカものは、戦闘や爆発 シーンなどたいへんでした。アム 口など人物がでるシーンだとホッ としたりして。アムロのキャラク ターがとても好きでした。
Akio Saitoh: 一生懸命塗 りました。ヴァイオレンス・ロマ ンあふれる「ガンダム」を愛情を こめてアムロを。憧憬を胸にシャ ア大佐を。3人いつも一緒に出て きてかわいさとおりこして憎さ百 倍の3人子ども衆を。 私のほうが いい女だと思いつつ、セイラとミ ライを。そして憎しみをこめて爆 発シーンを。これがほんとうの本 音。でも、とてもやりがいのある 仕事でした。
光 一美 (仕上げ) もうすこし ガルマ・ザビをだしてほしかった と思います。ガルマの性格とか特 徴はと聞かれてもばく然としちゃ ってわからないでしょ う?! 残念 に思います。 製作面では「ガンダ ム」ってたいへんでした。あれっ て、戦闘シーンとかメカとが、そ れにカゲアリが多いでしょう!
矢部兼 (仕上げ) 「機動戦士ガンダム」よさらば!そして熱 血少年アムロ、ブライト、ハヤト、 リュウ、カイ、キュートなフラウ ・ボウ、ビューティフルなセイラ、 繊細でナイーブなミライ、おちゃ めなキッカ、わんぱくカツ、レッ ユニークなハロ、さまざまに散 ていったジオン軍どもよ!! 会おう宇宙の勇士たちよ!! ダムよ宇宙の星となれ!!
木村容子 (仕上げ) 私は、この “長セル”だけはやりたくなかっ た!! だが、しかし”長セル”に明 け”長セル”に暮れてしまった。そ して、「ガンダム」とともに私の青 春も終わったのだ。これからは、 ガキでも生んで老後のために塗り まくろう! さようなら私の青春 よなら「ガンダム」。もう2度と 会うこともないだろう…バンザイ!!
Harumi Katoh: 人気のある 番組なので、終了をむかえると聞 いたときはちょっと複雑な思いで した。トレスを担当してきました が、なじみ深いキャラクターたち ともこれで最後かと思うと、仕事 にもいちだんと熱が入ったりして ・最終回、できはどうだったか な? とにかくこれでひとくぎり、 終了バンザイ!! おつかれさま。
海江田裕子 (仕上げ): メカアニメ としては、青春ものっぽく、やや 高学年にマトをしぼった感じであ った。 悪漢や戦闘の迫力、隊員の スーツのカッコよさなど、おきま りのメカアニメ。いま大量生産ぎ みのアニメとしては、ワンパター ンになりがちな内容を1話1話ご とに何かが残ってくれるような味 のあるものに、というアニメウー マンの願望である。
後藤ひとみ (仕上げ) がんばりま した。机の何倍もある〝大セル” “長セル” 相手に。ソンコもガマ ンして、新メカ続出のためキャラ 探しに四苦八苦。ダメダ、ダメダ と思いつつ、キャラクターの個性 のなさにうんざり。 造作にセル のうえをはいまわるゴキブリども に、ハッパをかけられながらも、 根性でつくりぬいた頭の痛い作品 だったような・・・・・
満江敬雄 (仕上げ): 私が「ガン ダム」を担当したのは4話からなの ですが、ふりかえるとそれぞれ思 い出深い話ばかりでした。とりわ け10話、12話20話です。私の担 当したなかではよく人が死んでい きました。最初に、ガルマから始 まり、ランバ・ラル、マチルダ、 ドレン、黒い3連星、ワッケイン、 スレッガー、ドズル中将など・・・・・・ 死ぬのならみんな死んじまえ。
夕月化魔墓字 (仕上げ): 「ガンダム」 というと、第1話ではじめてやっ たとき「ずいぶん影があるナ」と 感じたことがいまだに残っている んですヨネ。やたらと、文句をい いながらやったんじゃなかったか ナー。(ハハハ・・・)それと、いつ もネムそうな声を出していたアム ロ、ランニングシャツとシマパン なんて、とてもかわいかった。人 間味が何かとでていたのが好きで した。
三橋則子 (仕上げ): 35話にでて きた、ダチョ~メカみたいなやつ をハンドで、たった1枚を1時間 以上かけて、トレスしたことがあ りやした。「ポリス」のスチュワー とってもカッ コよいと信じる”なめくん”でした。
Tomoko Kanno: 私の場合、 「ガンダム」のなかでは、いちばん 好きだったのがアムロとセイラの 2人。アムロは、かわいいという のか弟にするにはいいわね。セイ ラは、お姉さんより友だちのほう いいかな。セイラの美しさには 負けるけど・・・負けないのはおなじ 金髪ということだけかな?(ムハハ ハハ)。そのほかにも好きな人物は いたけど私にとってこのふたりが 最高!
Tamiko Nishimaki: 「ガンダム」 は女子学生と小学生の両方を対象 に欲ばってしまったがために、じ つに中途半端であったと思う。難 解さに走りすぎ、見る側も創る側 ももてあまし気味ではなかったで しょうか。大人のために創るマン ガは不必要であり、大人が見ても おもしろいと感じるもの、それが マンガであり、アニメーションで はないかと思うのです。
香月 彰 (仕上げ)” 「ガンダム」 をはじめて見たとき、ずいぶんか わったアニメができたと思いまし た。映画的な場面、主人公らしく ない主人公、数多くのレギュラー、 ゲストキャラ・・・。私は気にいった けれど、これで人気がでるのかと 疑問に思っていたのですが、 その 「ガンダム」も好評のうちに1月 で終了。思い出には残るけど、 面で見られなくなるのが残念です。
千葉澄世 (仕上げ): 「ガンダム」 は私自身大ファンでしたので、終 了は残念です。想い出といいます ライトやミライの目って、白 目がないでしょう。目の色トレス の手間がはぶけてたすかりました。 ほかには、連邦、ジオン軍ともに 軍服の色が好きだったこと。メカ がいかにも機械くさくて、鋭角 でよいなあと思ったことをおぼえ ています。
赤間早苗 (仕上げ): 私は「ガン ダム」がはじまったころはまだト レスの練習のときて、仕事に関し てもただもう夢中でした。何度か の失敗にもメゲずに。それでもい つのまにか「ガンダム」のブライ ト、セイラ、そのほかのキャラも やるようになりました・・・・・・。 やっとなれてきたところなのに、 もう終わりだなんてとても残念で す。
神谷ジョウ (仕上げ): 生きるため には闘わなくてはならない それ は戦争においてだけではありませ ん。自分のなかの弱さと闘うのも そのひとつだということをアムロ やほかのキャラをとおして考えま した。終了をむかえてちょっぴり さびしい気分ですが、このすばら しい作品の一部に参加させていた だいて、とても幸せに思っており ます。
Masako Moriyama: 出てくるも のが多いと思った。ジオンのモビ ルスーツはザクだけかと思えば、 グフにドム、そのあとはもうでる わでるわ……………。メカも多いけど、 登場人物も多い。それだけ、いろ んな人々の生き方や考え方がよく でていたと思う。
藤枝珠音 (仕上げ): 「ガンダム」 は、私にとって幸運にもアニメの 初仕事でした。どちらかというと、 人物よりメカのほうが仕事として も多かったので、つきあいのある メカが印象的です。ザクやゴック ドムといったユニークなもの(い ろいろでてきたなあ)とか、ホワ イト・ベースやガンダムの長 ル”のやりがいのある広さや、や やこしさなど、多少メゲましたが 好きです。
古谷奈緒子 (仕上げ): 何がなんだ かわからないうちに、とうとう最 終回をむかえてしまった。よくよ く考えてみると、主題歌もおぼえ ていないし、内容だって人に話せ るほどわかっていないのだ。さび しいことです。 しかし「ガンダム」 は永遠に不滅です。 これを土台と して、もっとすばらしいアニメが できていくことを信じています。
Yōko Mihashi: キャラクタストーリーともに好きな作品でした。
Noriyoshi Matsuura: きつい状況 のなかで、思い入れを裏切らぬ各 氏の熱演に感謝。ショック音は極 力ひかえ、ドラマの流れを大き とらえて音楽ラインをいれました が、情感豊かな音楽とパワフルな 効果音、誠意の技術を得て生身の 人間の魂への音入れができまし キャスティングも音入れも、なに がしかのつっぱりを力に必死の作 業ではありました。
Osamu Itou: 「ガンダム」 の効果音にかぎらず、この種のア ニメにつける音はリアルにする傾 向にあります。しかし「ガンダム」 については”超リアルに”を考え にいれて、動きに合わせて、つけ すぎたことを多少後悔しています。 なにげなく見ていた人には気がつ かないと思いますが、ほかの番組 とは音のひとつひとつの構成がち がうことに気がつくと思います。
Takeo Watanabe: 宇宙ものは 「ザンボット」以来3作目でようや このジャンルでの自分の音楽性 とフィットする場所がみつけられ たところです。さしずめ受験勉強 は、うまく終わったというとこで すかな。これからも、こういった 宇宙ものはやれると思うし、やり たいですね。
Yuji Matsuyama: いままでの アニメ傾向とはちがったロマンを 要求されたと思い、新しい音楽の ジャンルを深く追及してみようと 思いました。最初のアルバムは、 ほんとうにこれでいいのか疑問に 感じていましたが、2枚目をだす にいたっては十分に自信をもちま した。 アニメの音楽でも、作曲家 の主張や立場が表現できたらと思 っています。
Koh Ikeda: 主題歌は、 壮大なスケールのロマンをイメー ジに歌いました。ぼくとしては、 クロージングテーマが好きですけ どね。ソフトな歌なのでやわらか い声を使うのに苦労したし、でき としても悪いんですけど、なにか 愛着がわきますね。ディレクター や渡辺さんもこの曲にはなかなか 満足してくれないので困りました。
Takashi Tanaka (Banjo Ginga): とつじょ現 われて、とつじょ消えて、再び現 われたと思ったら「ガンダム」終了 なにやら、まったく不思議な存在 でした。
Mami Koyama: えっ? も う終わっちゃうんですか? 私の キシリア・ザビはどうなっちゃ の? すごく意味ありげな登場だ ったのに… ほんとうにショック もっとでたかった! 感想・・・この 番組ほど、脚本分析に苦労させら れたことはなかったですネ。恐怖 の専門用語!でも、単なるSF メカ物で終わらず人間の描かれ方 がよかったですネ。
Yumi Nakatani: ひとつひと つのキャラクターがとても練れて いたので、役者としては「おいし い」役ばかりだったのに、終わっ ちゃうなんて、残念です。べつに すごいエピソードはなかったけれ ど忘れもの魔”の私のこと、例 によって整音スタジオにはいろい ろと置き忘れてきては取りにもど って……。 新宿駅からけっこうある のよネ。あせってると。
Kaneto Shiozawa: はじめての キャラクターだったので、かなり とまどい、苦しみながらのアフレ コでした。しかし、それだけに毎 回楽しみで。悪というイメージで はなく、なにか狂気のようなもの が多少でもでればと努力したつ りです。最後までつぼにこだわっ て死んでゆくあたり、とても執念 深いというか、かわっているとい うか ……。 マ・クベの冥福を。
Kan Tokumaru: アニメのゲ ストは悲しい。どんなにみごとな 生きざまをしていても、その人物 は、たいていの場合、永遠にこの 世を去る。私の会ったドアンも消 えた。彼は敗者であったかもしれ ないが、私の好きな生きざまを たひとりであったと思う。悲しい けれど、またいつか別のすばらし い生きざまをした人物に会うこと を楽しみにしています。
Shuichi Ikeda: ぼくにとっ てははじめてのアニメの連続物で シャアというたいへん魅力的なキ ャラクターにめぐり会ったという ことは幸運だったと思います。短 く感じた10か月あまりでしたが 終わりに近づくにつれて愛着もわ いてきます。スタッフ、出演者、 そして作品、すべてにおいていい 仕事でした。ファンのみなさん 応援ありがとう。
Toru Furuya: これほど台 本に悩まされた作品は少ないだろ う。キャラの性格、生きざまなど がところどころにさりげなくもり 込まれているあの独特の会話。 そ れを理解し、生きた台詞として表 現するためにぼくはさまざまな試 みをした。はたしてそれが伝わったかどう かもわからないが、ぼくの代表作 となったことはまちがいない。
Keiko Toda: はじめてマ チルダの姿を見たときあまりに魅 力的で、うれしいやらこわいやら。 でも、スタジオのあたたかいムー ドにたすけられ、なんとか楽しく 仕事ができたことを感謝していま す。数回だけの登板でしたが、ア ムロがマチルダさ〜ん”と泣き さけんだ姿、印象的でした。 何ご とも終わりはさびしいものですが、 ガンダム! マチルダ! 絶対に 忘れません。
Kōji Totani: やっていて もおもしろいし、もう終わるのは 残念ですね。とくに苦労すること もなく、やりやすかったです。「ダ イターン3」からのつづきのメン バーが多くて、和気あいあいとし てよかったですね。
Toshiko Sawada: 背景なくし 主人公は存在しません。 アムロ の背景のひとつとしての母の役を、 私なりにあるイメージをとらえて 表現しようとしたのですが、 ディ レクターやプロデューサーと多少、 とらえ方のうえでのズレがあった ようで、けっきょく”彼女なりの 正義感をもって戦っているひとり の自立した女”という役作りをし ました。声優という仕事はいつも 何かを自分に問いかけ、ひろげて いけるたのしい仕事です。
Fuyumi Shiraishi: 何ごとにも 会えば別れがあるものだけど、こ の作品は別れがとてもかなしいで す。ミライは私のいままでにない キャラクターだったので、ほんと に「苦しんだり、楽しんだり、 幸 せだったり」の毎日でした。「ロボ ットもの」といわれても創り方で こんなにすばらし 作品になるこ そして、それにでられたこと を誇りに思います。ありがとう、 みなさん。
Katsuji Mori: えっ? 終 わるんですか!そうですか。ぼ くは4~5回ぐらいしかでていな くて、あとは死んじゃったんです よね。だからとくに感想はないで すけど、絵もきれいだったし、ド ラマ仕立もよかったと思いますよ。 ただ、内容が大人っぽかったんで、 もう少し子どもむけにしてもよか ったような気がします。
Shōzō Iizuka: リュウって いうのは、ぼくがこれからやろう と思ったとたん死んじゃってね。 ちょっと気ぬけしたんだけどドラ マをもりあげるために必要だった し、リュウの死をむだにしてほし くないな。「ガンダム」の作品自体 は、絵もきれいだし、内容も高 とても好感がもてたなというのも 集まったスタッフの人たちがとて もすばらしいかたたちだったから ね。
Hirotaka Suzuoki: 「ガンダム」 が終了するといわれてもいまの段 階では、これからのドラマがどの ように展開していくのか、まるで 謎であり、興味しんしんといった ところです。ただ最後まで「ガンダ ム」を応援してくださったみなさ ん、10か月あまりでしたが、どう もありがとうございました。
Motomu Kiyokawa: びょうびょう たる暗 黒宇宙のまっただなか、妻を気づ かい、 子を想い手塩にかけた「ガ ンダム」を案じてただ1人さまよ う男、 テム。思わぬ事故とはいえ、 33週目での再会とは、チト殺生で すな。ともあれ、いまや酸素欠乏 の病、いえ、さらに強力な新戦士 の青写真をまえに、息子アムロを 待っておるのだが。
Masashi Hirose: 勇敢なりし、 沈着なりしランバ・ラル。 愛に生 き、情を知る人ランバ・ラル。数 々の誉れ高き武勇を残した天下の 武将は天才少年に敗れ、雄たけび のかなたへ消えさった・・・。 やりが いのあるキャラクターでした。
Daisuke Gōri: 顔中、傷だ らけの戦士ドズル中将という男ら しい役をやらせていただきました。 女房や子どは逃がして自分は、ジ オンの栄光のため”やらせはせん ぞ~!”と絶叫してみずから死ん ていった戦士ドズルの中に男のロ マンを見ました。 最初のころ、セ リフをよくまちがえたので〝ドズ ルじゃなくてドジル”だとからか われました。
Hideyuki Tanaka: ぼくもこの 番組には、ウッディ大佐という役 でいちど出演させていただきまし たが、残念ながら1回で死んでし まいました。「ガンダム」は何度か 放送を見ていましたがとてもおも しろい作品だと思っていたので終 わってしまうのはとても残念です。
Satomi Majima: 「ガンダム」 で26話、27話、28話とでてきた少 女をおぼえていらっしゃいますか。 弟たちとの生活を守るためにスパ イとしてホワイト・ベースに潜入 した少女ミハル。「ガンダム」の内 容そのものが、とっても中味のあ る大人のふんい気をもっている番 組でしたので、ミハルのキャラも 中味の濃いものにするため彼女の 行動すべてを、言葉をジッと見て いました。
Toshio Furukawa: 「ガンダム」 によってアニメーションの新たな 1つのジヤンル はないでしょうか? とにかく、 既成のどのタイプにも属さない気 がします。アニメーションである 以上、視覚的には、ある劇画化の されかたがあるのでしょうが、内 容的には主題もキャラもきわめて リアリティのあるナマな創りかた をされているという点が驚異です。
Tesshō Genda: スレッガー 中尉さっそうと華麗に登場。 野性 的で人なつっこく、キザッぽ それでいて憎めない。 戦闘にお てはもちまえの明るさで気分をそ うかいにし、敢然とたちむかう また男のやさしさ、思いやりもさ らりとかわし、宇宙のかなたに散 ったやつ。 ミライとの別れ て死。終わったあとはとても晴々 しい気分でした。スレッガー中尉 よ永遠に眠れ。
Yo Inoue: 役を演ずる うえで、苦労はなかったし、無理 もしなかったわ。キャラクターた ちが個性ゆたかで、とてもおもし ろかった。でも、終わったからと いって残念だとは思わない。だら だら長びくより、よっぽどいいわ。 このドラマをつうじて、いろんな 愛にであった。 その愛ひとつひと つが私の心に残っています。
Yôko Kawanami: 戦争という 苦境のなかで透明な輝きにみちる ような心を持ちつづけたロラン。 苦難に耐え、勇気をもって生きて いるロランの広い夢にふれたとき、 忘れていたものを思い出させてく れたような気がした。殺伐とした 現代を生きる中でロランのように 心やさしくいたいと思う。 いまご ろ折にふれて思いだす。 「ガンダ ム」のこと、ロランのことを……。
Kiyonobu Suzuki: 正義感の強 いハヤト。いつのまにか戦争にま 涙したハヤト!はじまったころ はとまどいつつも、なんとかハヤ トとともに生きていこうと必死で したが、終わるとなったいまでは ハヤトにもホワイト・ベースのみ んなとも別れるのがとてもつらい ぼくです。「機動戦士ガンダム」は、 永遠に!
Keiko Han: ゲストでイ セリナ役をやらせていただき、ガ ンダム終了まぎわからララァの役 で加わったわけですが、登場する 人物の個性がそれぞれに生きてい て、それなりにララァの役もとて やりがいがありました。
Masaru Ikeda: 「ガンダム」 の出演期間はあまり長くはありま せんが、とっても楽しく仕事をさ せていただきました。若々しい俳 優さんたちが中心で、圧倒され、 スタジオの出入口には、ファンの 人たちがいっぱいでその人気のす ごさに驚かされました。このよう な人気番組が終わるのは残念です。
Rumiko Ukai: ホワイト・ ベースのなかで、いちばんふつう の女の子だったフラウ・ボウ。 そ の人間らしさ、女の子らしさがか わいくて、かわいそうで、大すき でした。 こういう女の子って、大x 人になってもやっぱりふつうの女 の人になるんじゃないかしら。女 ってかなしいですね。
Ichirô Nagai: 「君は生き のびることができるか!?」。ナレー ションを担当しましたが、広大な 宇宙のなかに人間の悲しさをひび かせることができればと思って語 ったつもりです。 人間同士、 闘い たくないと思います。子どもを闘 わせたくはない。闘わないですむ 人間の状況を作りだすのは人間自 身です。あなたであり、私です。
pg. 55-66: Hi no Tori 2772: Ai no CosmoZone



Interview with Osamu Tezuka
原作のシリーズにはいる作品です!!
「火の鳥」はすでに東宝系配 給で市川崑監督による「火 の鳥(黎明編)」が公開 されている。そのた めか、今回の新作は 原作である”ヤマト ・宇宙編”の制作に なる…………という声をフ ァンの多くからきいた。 だが、新作は予想を大 きく裏切って、オリジナ ル作品でいくと発表された。 そこで手塚治虫氏に「火の鳥」の 基本的な制作の部分について、いく つかの質問をしてみた。
Q. まず、オリジナルストーリーに されたということですが…?
Tezuka. これはまったく他意はなく、 東宝さんとの打ち合わせのなかで、 むこうからの要望として出てきたも のです。
Q. この「火の鳥2772」は、原 作のシリーズのなかに位置する作品 ですか。それともアニメーション用 として独立したものでしょうか。
Tezuka. それは、いま雑誌に描いてい 乱世編”のつぎにあたる作品な んです。原作を映画のほうが先取り しちゃったわけですよ。 “2772” は年代からいうと22世紀のはじめな んですよ。現に来月から「マンガ少 年」に載ります。 サルタもロックも 登場し、いわゆるいままでの一編と して考えています。
Q. そうしますと、アニメのほうに も原作のテーマとして描かれている 輪廻転生ということも、入ってくる わけですか?
Tezuka. ええ、最後に大変重要なオチ があるんですよ。そのオチを見てい ただければ「火の鳥」らしいなとい う印象をもってくれるのではないで しょうか。ただ、輪廻などは哲学的 な面が強く、アニメとしてはマイナ ス要素になると困ると思うんですよ ね。むずかしすぎるんです。 キャラ クターも青年向きに作っていますの で、この作品を小さい子はあまり見 ないと思うんですがね。
Q. 設定の段階で御厨さと美さんな どを起用されたのは?
Tezuka. なにぶん、私がアニメから遠 去かっていましたから。その間にア ニメファンの性格が変わってきてい ますので、すくなくとも「鉄腕アト ム」や「千夜一夜」の時代のキャラ クターをもってきてもしかたないと いうことでね。 作品を劇画調の ものにしたいと いうことがあっ ておねがいしたんですよ。私は劇画 は描きませんのでね。人物で大島や すいちさん、寺沢武一さんに参考用 として色々描いてもらって、イメー ジを煮つめてい ったわけなんで す。ですから、 御厨さんにもメ カなどを描いて もらったんです けど、それがそ のまま生かされ ているものもあ れば、ないもの もあるんですよ。 ねらいはそう いうことで、劇 画っぽいものを 作ろうとのねらいがあったのですが、 全体としては劇画調ではなくなりま した。主人公はかなりぼくのものと 異質のものになっていますけれど。
Q.「火の鳥」のなかでは、表現方 法として新しい技法を取り入れられ るということですが。
Tezuka. いまはもう、コンピューター でアニメが描けるぐ らいですから、 アニ メといってもかなり 広範囲になってきて いると思うんですよ。 たとえば、逆に実 写を撮ってそれをア ニメ化してみせる。 実写で映画を撮り、 それをコマ抜きして いく。たとえば2コマを1コマ動か すようにする。そうするとアニメの 動きに近いものになります。このよ うに実写をアニメのようにする手法 も、アニメの1つだと思いますよ。
Q. 絵や物をコマごとに動かしてい くばかりがアニメではないというこ とですね。
Tezuka. ええ。 アニメというものはひ たすら手描きとか、ゼロックスによ る 絵の動きだけのもので はないということで、今 度はちょっとオーバーに 多くの技法を使ってみよ うということです。クライマックス なんか、かなり実写的なものに仕上 がりますよ。そういう意味では、ロ ートスコープの「指輪物語」に近い ということがいえるかもしれません。 「指輪物語」の場合は、人によって 評価がまちまちでしたから、今度の 場合はどういうふうに評価がでます か。 私は成功するんじゃないかと思 っています。人によっては、な んで実写ばかり使いやがるんだ といわれるかもしれませんが。 要は、見ておもしろい作品 であればいいと思うんですよ。 それ がアニメの本質だと思いますからね え」
Q. 手塚氏との短い会話の中から、 新しいタイプのアニメとして「火の 鳥」が、私たちの前に姿を現わして くれそうな期待をいだかせられた。 つねに模索しながら新しいものを求 めてやまぬ、手塚氏の態度に頭のさ がる思いがした。
多くの技法を取り入れて作られる火の鳥
去る12月9日にロートスコープ使 用のための特撮がおこなわれた。 設 定図をもとに作られた長さ50センチ のシャーク号のミニチュアとゴドー の胎児がもち込まれた。この日は時 間のつごうで胎児のシーンは撮影不 可能となったが、朝の9時から夜の 8時30分までの11時間30分をついや して、シャーク号の約30カットにわ たるシーンを無事終了した。 特撮には、八巻撮影監督をはじめ、 石黒、杉山、明田川、山川氏ら主要 メンバー10数名にわたるスタッフが 参加。外は初冬の寒さがきびしくな りはじめていたが、スタジオの中は 撮影に取り組むスタッフの熱気でム ンムンしていた。 手塚氏の話では多くの技法を使う と語っていたが、このシャーク号の 特撮は作品の中でもひとつのみせ場 として重要なシーンとなる。 ゴドーの地球脱出、火の鳥とシャ ーク号の格闘シーンなどがふくまれ ているほか、メカニックの動きの基 本となり、ロートスコープの使用カ ットの大半をしめるからだ。 プロデューサーの明田川氏に、撮 影の合い間をぬって”火の鳥の技法” について語ってもらうと、 「ロートスコープの使用に際しての、 発想は単純なんです。日本で最初の ロートスコープを使ってみようかと いうことなんです。 使用についても 手塚先生たちとアメリカへ見学に行 くということもしました。 ロートスコープは、メカの部門の みの使用を考えています。 使用する ことによって、作品中にリアリティ がでてくれればと思っていますし、 特撮を見ることによって、アニメー ターの方々が、あそこはこうなるの かなど再確認することもできますの で、今日の撮影価値があるわけです。 ほかに技法として、人物はライブ アクションを一部で使用し、ほかに 爆発や背景、エフェクトの部分でオ プチカル合成やスキヤアニメ、スリ ットスキャンなどの使用を考えてい ます。もちいるかどうかはカットを みて演出と撮影の方で決定しますの で、どうなるかはまだ・・・」とのこと。 特撮シーンがどうアニメ化されるの かが楽しみではある。
きびしきスケジュールの中にホットな心が息づく手塚プロ
「火の鳥2772」の制作も軌道にのり、80年代幕あけのヒット作を、とはりきる手塚プロをたずねての取材レポートをおとどけしよう!!
3パートから..
昭和54年の除夜の鐘が聞こえて くるのも、あと数日とおしせまっ たきょう、12月22日も、手塚プロ 内の火の鳥スタッフ”は、あわ ただしく動きまわっていた。 午前1*00を少しまわっている 石黒昇、杉山卓、 山川紀生氏 メインスタッフを中心に若手が 約20名ほど動画、制作進行の仕事 におわれている。 「いやあ、これからが手塚先生に とっては昼なんですよ。ふつうの 人の生活と昼夜逆転しているんで すね。これから、また少し打ち合 わせがありますもので…」 と杉山氏。 雑誌の締め切りと、編集者が顔 る時ばて をのぞかすあい間をぬっ て、少しの時間でもあれ ばと打ち合わせや原画に 時間をさく、手塚氏である。 「火の鳥2772」は、 制作過程上、ABCの3 つのパートに分けられて、進行し ている。 手塚氏担当は、そのうちのBパ ートにあたる。 ここで、ABC各パートについ 説明しておこう。 各パートに分けられたのは、 ス トーリー内容が大きく3通りぐら いに分かれるからだ。 1時間45分 の上映予定時間を均等に3等分し たのではなく、内容と登場キャラ クターによって区分けされている。 そのため各パートの長さはまちま ち。もちろん、上映中にここから BCとか区別が入るわけではない。 内容を大きくみると Aパートは、ゴドーが火の鳥の 捜索を命じられるが、レナとの恋 が発覚し、ロックの怒りをかう。 ゴドーはサルタとともにシャーク 号を奪取して宇宙をめざすまで。 Bパートは、サルタの親友ヒゲ オヤジの住む涙星から、火の鳥捜 素という宇宙での話。 Cパートは、再びゴドー、オル ガたちが地球に戻り、ロックたち Aパートの登場人物たちとの関係 がまたからむ。 これで、おわかりだろうと思う が、3パートはA・CとBパート の2つに分けられる。それが証拠 にロック、レナ、ブラックジャッ クなどの人たちは、Bパートでは、 まったく出てこない。 ABC共通 に顔を出すキャラクターは、ゴド とオルガくらいだ。宇宙のピン チョはA・Bパートで出るくらい である。 このストーリーの特徴を生かし て各パートに分け、それぞれが同 時進行している。
精力的な手塚氏
A・Cパートが中村和子・石黒 昇アニメーションディレクターを 中心に。 Bパートを手塚氏自身ア ニメーションディレクターとして 制作されている。 原動画だけの分 割作業だが、これにより原画担当 者の分担は軽減されるでしょう。 手塚氏がBパートを受けもつに 至ったいきさつは、宇宙を舞台に 展開する話の中で、涙 星のヒゲオヤジや火の鳥など手塚 キャラクターが多く登場し、話も ゴドーと火の鳥の戦いをふくめて、 作品の重要なテーマの部分にあた るからだ。 それだけに、原画担当者との打 ち合わせも、慎重を期している。 「マリンエクスプレス」「バンダ ーブック」をてがけてきた坂口尚 氏、前作「火の鳥」のアニメ部門 をてがけた鈴木伸一氏との内容 の煮つめも精力的におこなってい る。それは、場面イメージのこま かな打ち合わせを、鈴木氏の北新 宿にある仕事場”スタジオ・ゼロ” にまで数回足をのばしていること からも、うかがえる。 この話には、オチがある。 鈴木 氏のスタジオ・ゼロのとなりの部 屋はドラえもん”でおなじみの 藤子不二雄氏のスタジオなのだ。 そのためか、打ち合わせの最中 藤子氏たちが顔を出して話が一 時中断。 藤子氏が大の手塚ファン であることは週刊誌連載中の「ま んが道」で知っている方も多いと ころと思う。 鈴木氏は、 「いや、 手塚先生は、相談がちょ とあるんだが電話でいってく ると、ヒョイと姿をみせるんです よね。こちらから出向いていくと ころなのに・・」と前おきして、 「いま、ぼくの担当しているとこ ろは、悲しみに沈んでいるオルガ なぐさめようとする3人の宇宙 人たちのシーンを描いてます。 3 人が音楽にあわせて、楽しく行進 したりして動きまわるんですよ。 絵の構成は手塚先生ですが、この シーンは各自の動きがバラバラに なるといけないので、一応ぼくが 3人とも全部動かしています。 宇 宙人のテーマ曲にあわせて動かす んですが、秒数にしてちょっと長 いので、がんばらなければ…」 といかんなく腕前を発揮して いただいて、フルアニメの魅力を みせてほしいものだ。期待!!
語らいと笑いも
手塚氏のみならず、スタッフの バイタリティあふれる姿もたのも しい。 今夜も 「朝方までがんばる」 という若手が数名。こういったメ ンバーの陣頭指揮を取る立場のほ うがつらいかもしれない。 朝までがんばるメンバーがいる ことについて聞いてみると、 「昼間はもちろんのこと、夜中の 12時から明け方の5時ぐらいまで かなりの人が入れ替わり立ち替わ り、がんばってくれています。 特 に重要ということがないかぎり、 仕事場に入る時間を自由にしてい ます。 朝10時くらいから7時まで とか、午後出てきて11時の終電で 帰ったりとか。家庭をもっている 人は早い時間が多いですね。そう いう点で、若い人は夜中組が多く なるというわけで。 フレックスタ イムみたいなかんじで、仕事場を フルに使用しています」 とのこと。 夜中となると、どう してもいやしいもので食事のこと が気になる。 高田馬場駅前という ことで、深夜まで開いている店が あるのかたずねると、 「あまりなくてね。最初は外へ出 ていろいろさがして食べてました が、そのうちめんどうくさくなっ 仕事場で食べるのが多くなっ てきた。多いのはおにぎりとみそ 汁ですね。ゴテゴテしたのより、 あっさりとしたのが好まれるよう で。 たまに近くの店の人が顔出し て、差し入れしてくれたりしてね。 たすかりますよ。みんなで輪にな って食べることによって、ひとつ のコミュニケーションがそこで成 り立つし、いいことですよ」 なるほど。 こうして取材のメモ をとっているあいだにも、この建 物から1分とはなれてない別棟で は、手塚、坂口氏がBパートの原 画をどんどんあげているとのこと。 ここ数週間の取材中に、編集ス タッフは、 ラインテストの試写を 拝見することもできた。 部分的に色もつき仕上がってい るカットもあった。 ゴドーの射撃シーンでの手前から奥へすべり込 んでのまわり込み。髪 の毛が風になびく。 そ れと、先日取材のおり に小林氏が取り込んで いた、市内のまわりこ みシーンがあった。 このほかにも前半の Aパートにあたる数カ ットが上映され、 全体的にフルア ニメらしい動きをみせてくれてい た。 また劇場用予告フィルムも、見 るチャンスに恵まれた。午前0時 すぎにフィルムが届き、これは明 日から劇場にかかるという。 手塚 氏をはじめ、松本、石黒、杉山氏 らを混じえ 若いス タッフた ちと床に すわりこ み試写を。 映と心は はずむが、 なかなか はじまら ない。 映写機にフィルムを装填し ている人が、後ろに手塚氏がひか えているせいか、緊張のためもた ついていた。 「16ミリの免許証もってるのか」 と冷やかされながらスタート。 みんな口を閉ざしながら画面に くいいるようみつめる。 試写が終わり、みんながざわざ わしだしたころ、送回転で戻しは じめると、ナレーションの声が中 国語かベトナム語か、わからない 話し方になって聞こえたから、み んな大笑い。 特に手塚氏の笑い声 がひと一倍大きく、子どもの笑い 声のようだった。このことが、今 回の取材の最大の成果かもしれない。 この他にも、取材でのエピソー ドはあるが、つぎの機会に…。
しぶさもしぶさ
手塚プロより、高田馬場駅寄り のビルに美術のセクションが独立 して仕事場をかまえている。 美術は作画部門のようにABC のパートに分かれることなく、全 編の美術デザインを受けもっている。 2人とも虫プロ草創期に参画し、 ていたサムライ。取材といわれて ビクともしない。 カメラを前に、 「髪の毛が逆立っていないかなあ」 松本強氏。伊藤信治氏は沈黙 のまま。「火の鳥」の美術イメージ を、さっそく語っていただく。 松 本氏は、 「担当は、設定デザイン、サブキ ャラクターの色指定および背景の 監修、つまり、美術監督という役 をやっています。 美術関係の決定 ですが最終決定権は手塚先生がも っています。 設定デザインという のは、舞台装置みたいな場所を作 って、そこに建物を出したり、ま わりはどのようなものがあるとか を考えるんです。まあ仕事では一 番最初になるものですね。これが できないと話を組み立てられませ んからね。この時はまだ色は決っ ていないんです。まあ頭の中では だいたい決っていますがね。 メインキャラは手塚先生、演出 混じえて色を決定しますが、個 個に出てくるキャラに対しては美 術の方でやっています。 「999」や「ヤマト」で、ああいう色 が長編の色であるという先入感を 持たないで、しぶさの中にも、色 の美しさというものがあるのでは ないかということで、あまりはで な色は今回使ってないんです。 他 のアニメーションとくらべて非常 にしぶいなあと見て気づくと思い ます。 ポリシーをもった美術・背景に しようと思っています」 スタイルもしぶみがあるが、話 の内容もなかなかのしぶさ。 伊藤氏は、 「担当は設定もちょっとかんでい るんですが、背景の細かい面まで の作画の表現、だいたいの色に関 してやっています。 今回の背景はわりとじみな感じ を基調としています。それは、火 の鳥と戦うところや、火山の爆発 や溶岩などが出てくるために、じ みにおさえるということになって いるんですよ。 背景のねらいとして、重量感、 深み、全体の画面から受ける印象 というのは透明感というものです。 これは手塚先生や監督の方からの 指示によるものです。 火の鳥の色は、白から黄色、オ レンジ、赤と変化しますが、今回 は七色になったりするんですよ。 はじめは火のイメージではなく、 得体のしれない色だったんですよ。 しかしだんだんと火のイメージに なってきています。 これからのアニメーションは背 景が重要なものになってくるので はないでしょうかね。 ディズニー はその点では細く描いていますか らきれいですよね。背景は脇役で 目立たないんですが、考えてみま すと、ウェイトはかなりあるんで すよ」と語ってくれた。
※55ページで、全国口 ドショーを3月8日と書 いてありますが、制作終 了の日時により、3月1 日から全国ロードショー になることもあるという ことですので、ここに追 記しておきます。
Q&A With Taku Sugiyama
Q. 上映時間はどのくらいになる予定ですか。
A. 1時間45分、もしくは少し 長くなるくらいです。
Q. 映画の方式は。
A. 35ミリビスタビジョン方式。
Q. 作品における主張は?
A. コスモゾーン生命の本質と はなにか!それに対しての問 いかけ。それに対する手塚治虫 のメッセージです。 その問いか けについては、みなさん作品を みながらそれぞれて考えていた だければと思います。
Q. 副題のコスモゾーンは、ど のような意味をもつのですか。
A. 宇宙生命そのものです。
Q. 火の鳥自体に対するイメー
A. 宇宙生命の象徴です。
Q. 作中、火の鳥と人間たちと のかかわりは・・・。
A. 生命の象徴としての火の鳥 と、それに対するさまざまな人 間模様ということになります。
Q. それでは、ゴドーと火の鳥 のかかわりは?
A. ゴドーは火の鳥に愛される 存在なんですね。くわしくは作 品をみて下さい。
Q. 火の鳥はどこに存在するの ですか。
A. 特に規定できません。 火の 鳥は宇宙生命体という性格上、 あまねく宇宙全体に存在してい るものですからね。この作品で も火の鳥は、怒れば惑星を破壊 するほどの大きさにまでなり、 また、普通の人なみに小さくか わいい姿になったりもします。
Q. 今回の火の鳥をとりまく 界の設定は?
A. 地球歴で2100年代。 2 世紀ころの世界です。
Q. 22世紀はどういう世界だと 思っていますか?
A. 作品の中では一応の科学的 技術の頂点にあって、衰退期に はいりはじめている。そんな人 類の科学の世界。 いまは10数か 国に国が分かれているが、2世 紀では地球全体が一つの国とし て統治されている世界。
Q. 作品も、そのような科学の 時代を設定したSF的イメージ が強くなりますか。
A. 時代は22世紀ですが、 作品 はSFではありません。ひとつ のファンタジーとしてとらえて 下さい。SFの装いをもった大 人のメルヘンです。ですから、 作中でも科学性などを強く表わ していくつもりはありませんし、 その必要性も考えていません。
Q. スペースオペラのような内 容、および戦闘シーンはありますか。
A. ゴドーたちの乗ったシャー ク号をパトロール艇が追跡する シーンで少し戦闘が出てきます。 それくらいですかね。
Q. 今回の作品で、最大の見せ 場は?
A. なんといっても、火の鳥と シャーク号の戦い。 シャーク号 はロートスコープ使用でリアル さを強調していますから。
Q. 話の展開は地球上主体で進 みますか。
A. 作品のテーマなど主体は宇 宙だが、場面の時間で考えれば 地球上と半々になります。
Q. 作品を制作するうえで、設 定上、一番苦労している点は。
A.「火の鳥」という原作にもみ られる宗教的、哲学的なテーマ を、いかにリアリティをもって 溶け込ませていくかということ です。手塚氏がみせるみなさん へのメッセージなどを作中から 受けとってほしい。
Q. 火の鳥2772″ には、ま んがのキャラクターが出てくる 遊びはありますか。
A. 遊びだけでなく、非常に楽 しいシーンもあります。
Q. ピンチョ、クラック、 プー クスの役割ですが、どのように 主人公とかかわりあっていくの ですか。
A. ピンチョはレナのところに ピンチョ星からの留学生として 寄宿し、ゴドーたちと接します 残りの2人は、ヒゲオヤジ の助手として働いているところ をゴドーやサルタの出現によっ て、ピンチョともども火の鳥捜 素に加わります。この3人がト リオを組んで、楽器を演奏した りして、ギャグメーカーとして 活躍します。
Q. 音楽のイメージ は、火の鳥と人物の どちらが中心になり ますか?
A. 火の鳥の曲もあ りますが、メインテ ーマとしてはゴドー のほか、人間が多い ですね。 ゴドーのテ ーマ、3匹の宇宙人、 オルガなどの曲が現 在8曲でき上がって います。
Q. 挿入歌はありま すか?
A. 歌は入りません。
Q. 撮影についてですが、特殊な技法をもちい ますか。
A. します。 透過光をはじ めとしていろいろ考えてい ます。
Q. ほかのアニメーシ ョンと比較してですが、 仕事量はどのくらい違 いますか。
A. いちがいにはいえな いが、いまの日本のアニメ作 品の中では力を入れているひ とつでしょう。一部16ミリでラ インテストをしてひとつひとつ 動きをチェックをしたりして、 時間内の中でよいものを作ろう 最大限努力をしています。 制 作過程としては、長編作品を作 る上でのセオリーをすべてふま えています。ただロケハンばか りは、未来の世界へも、宇宙空 間へも飛び出していけないので、 やっていませんが……。
Q. 作画の点で一番気をつけて いるところは?
A. キャラクターが変化すると ころですね。 ゴドーの子ども時 代と成人してからなどをふくめ て。
Q. キャラクターをひとりひと り動かすときに、気をつけてい る点は?
A. キャラクターの個性を存分 に生かすこと。それが今回のキ ャラクターシステム導入の根本 的な理由ですから。
Q. 今回の制作でもっとも難点 だと思えるところは。
A. 時間ですね。お正月などを はさんでいますのできびしい。
Q. どのあたりの年齢層に多く 見てもらいたい作品ですか。
A. 広く一般の人に見てもらい たいが、次代をになっていく若 者により多く見ていただきたい。
Q. 観客に見てもらいたい点は。
A. 人類はこれから自然の中で どう生きるべきかというところ です。とはいっても、むずかし い作品ではなく、楽しい作品と して制作しているので、みなさ んが楽しんでもらえるのが一番。
Q. 最後に「火の鳥2772」 に望むことは。
A. なによりもヒットしてほし いですね。それによって、アニ メの社会的地位や広がりのきっ かけになるのではと思っている。 よい作品がヒットするのが最良。 よくてもヒットしなければ、あ とにつづくものがなくなりますからね。
pg. 67: Twelve Months

pg. 68: Toward the Terra

ついに、ゴールデン・ウィーク公開決定!!
Movie is at the final stages of production and planning for an April release.
いま、レイアウトを半分終え、すでに原画に入っている。4月下旬の上映をめざし、製作快調。この上映にともない、この映画の宣伝キャンペーンを担当する徳山雅也氏(メジャー・エンタープライズ)は—-「この作品、タイトルからしてマニア的。地球がラテン語でテラだというのも一般には知られていない。だから、テラって何だろうという若者を中心に宣伝していきたいと思う。ストーリーも難解だが、この映画を見れば青春のせつなさ、ひたむきさ、みずみずしさなどが感じられ、とても大きなテーマをもった青春大河ドラマだとわかるはず。このへんもキャンペーンしていきたい。ポスターの第一弾は竹宮恵子さんに描いてもらいました。今後もポスターを2~3点だすし、竹宮さんのサイン会や、レコード会社とのタイアップなどを、春休みをピークとして行なう予定です。キャッチフレーズはまだ決まっていないが“新しい青春の発見””サン然と輝く80年代のアニメなどを考えています。期待してください」
主題歌レコーディング
The recording for the theme song is held December 6th.12月6日『地球へ・・・』の主題歌『地球へ…』の収録が、日本コロムビア第4スタジオでおこなわれた。東映動画・有賀健氏など関係者の見守るなか、この曲を歌ったダ・カーポ(「結婚するって本当ですか」などのヒット曲で知られる)は「シナリオを読んでこの話の設定の大きさにビックリ。女の人でよく描けるなあと思った。能力で選別されていくって、いまの社会にもあるでしょう、警鐘にもなっている作品」と、この作品についてふれたあと、主題曲の感想を「LPではこういったPOPS調をよく歌うけど、シングルでのPOPS調の曲ははじめて。活気があり、ワクワクする。メロデイも歌いやすくのりやすい」と語り、ほんとうに収録がたのしいといった感じだった。シングル盤は2月1日日本コロムビアより発売。(作曲・小田裕一郎作詞・竜真知子)
Interview with Masami Suda
(須田氏の主な作品にはガッチャ ガ・キーン、スタージ ジャン・バルジャンなどが SFを得意とするが、 などのメルヘンも好きだそうだ)
Q.『地球へ…』のキャラについて。
Suda.「キャラはほとんど原作のとおり。た だ、雑誌の絵は、コマの制限のためだ と思うが、寸法が少しちぢんでいる感 じがする。アニメの場合は比率をピッ チリ決めなければなりません。キャラ の色? 背景にとけ込むような自然な 色をつかいたいという恩地監督の意向 で、原色はほとんどありません」
Q. 作画、レイアウトでもっとも特徴的なことは?
Suda.「一口でいえば実写的ということ。人 間、室内の物などの位置・距離・高さ・ 光と影などの計算を綿密におこなう。 つまり、50メートルを4~5歩でいっ てしまうようなデフォルメはない。物 の影なども注意し、カメラ位置の移動 ともなう微妙な変化も追う。それと、 この作品は、2時間10分ですが、30力 ットしかない。それだけーカットが長 て、いかに芝居をさせるかという勝負。 バーンしてトラックアップしてまたパ してというように、キャラがリア ルな重みをもって動いていきます」
pg. 69: Doraemon Movie 1 – Nobita’s Dinosaur, 3000 Leagues in Search of Mother


pg. 70: Tomorrow’s Joe

pg. 71-78: Encore Animation – Space Pirate Captain Harlock

pg. 79-81: Maeterlinck’s Blue Bird – Tyltyl and Mytyl’s Adventurous Journey

pg. 82-85: Back to the Forest

pg. 86-87: Wonderful Adventures of Nils, The Littl’ Bits, The Adventures of Tom Sawyer



pg. 88-89: Disney

pg 91-93: Otasukeman

pg. 94-95: Invincible Robo Trider G7

pg. 96-104: Cyborg 009

つねに死と背をあわす2人
苛酷な戦いの中で、傷つきドロにま みれるサイボーグたち。そんななかで 仲間たちも暖かくみまもるジョーとフ ランソワーズの間に咲いた愛の花。 それはたがいに信頼のきずなで結ば れ、大人の愛というよりは友情に近い 感情の域にとどまっている”小さな花” というのがあてはまる。 心ひかれる若者2人が、なぜにはた からみても、じれったいほどに長い時 間をかけてじっくりと愛を、友情をは ぐくんでいるのかを考えると、答えは ひとつしかないだろう。 戦いの中に身を投じている彼らは、 つねに死神と対峙しているからこそ、 ふつうの若者たちのように激しさより も、たがいに心のささえとして存在 を認めていきたいのではないか・・・と。
はにかむ2人
フランソワーズのこまやかな気づかい を、十分すぎるほど知りつくしているジ ョー。だが、彼女の女性特有な愛情表現 に積極的な態度をとらぬのは、なぜか!? 照れ屋な面もあるが、口数の少なさは 彼女を信じきっているからだろう。だが、 ジョーは仲間とのチ ームワークを考えて、 積極的態度をさしひ かえていることも考 えられる。ジョーの ことのみ考え行動す るフランソワーズと 百のことばより一つ の目というジョー。
対照的だからこそ似あう!?
バレエから読書まで。いつも明 るくほほえみ、友だちのことを自 分のことのように親身に考えるフ ランソワーズ。 彼女に笑いはにあ うが、 つめたい銃はにあわない。 戦いのさなかでも、いつしかジョ ーの背中に身をひそめる姿がにつ かわしい。それは戦いの中に身を 沈め、仲間のために、フランソワ ーズのために力のつづくかぎり戦 いつづけるジョーににあっている。 戦いにあけくれるサイボーグたちにも いこいの日はある。ネオブラックゴー ストとの戦いに疲れた体と心をやわらげ るため、それぞれが趣味をもち、ひとと きを楽しんでいる。 ジョーとフランソワーズもそんな戦火 のあいまのひとときを2人きりで、ふつ うの若者としての時をあじわうこともある。 雑踏の中の孤独な2人。 カフェテラス でのくつろぎ、無心な笑い。 流れてやま ぬセーヌ河岸辺でのそぞろ歩き。 街頭の 似顔絵描き。2人だけでこのようにくつ ろぐことのできる日は、こんどはいつお とずれるのか。それゆえに、人一倍時間 をおしみ、たがいの心にふれあおうとす るジョーとフランソワーズ。 時よ、2人の上にゆるりと舞いおりよ。
Staff Spotlight
Included: Takeyuki Suzuki, Akiyoshi Sakai, Masaaki Sakurai, Toshifumi Takizawa, Masanori Miura
では、シリ 針ーズのなか ですでに愛をたしかめあい、明る くほほえましい2人に、ファンの 多くもジョ フランソワーズの 仲についてはやさしく見守ってく れている。 「フランソワーズは、異性からも 同性からもすかれるキャラクター なんですね。009をすきなファ ンとしてはラブシーンがあったり、 ちょっとでもくっつくことをいや がるでしょ。 でも、家にくる手紙 の内容はとてもホットで、あたた かいものが多いの」 杉山佳寿子さんが語ってくれ たことでもそれはわかる。 今回のシリーズで、2人の内面 的性格を設けた理由をプロデュー サーの鈴木武幸氏はつぎのように 語る。 「003はいまではあまりみかけ ない日本的女性にしようとしまし た。あまりベラベラ話さず、つね に一歩さがっているというふうな いささか古い女性なんですよ。た だ、あまり、そういうにおいを出 すと戦士にはならないので、たま には過激なアクションもさせます。 009も古いタイプの人間でね。 日本人の心はそんなに大きく変わ っていないと思う。日本の古くか らのヒーロー、たとえば姿三四郎 みたいなキャラクターと思って見 てほしい。強くてやさしくて。 そ ういえば2人のあいだのことも理 解できるでしょう」
チームワークの中の2人だから
サイボー グ戦士とし 連帯感 を意識しな がら、愛をはぐくむ2人。そんな 彼らをどのように感じ、演じさせ ているのかをスタッフの方々にう かがってみよう。 「ほんとうはなんとか009と0 03をくっつけたいんですよ。『ジ ャングルからの脱出』では、結果 的には戦いをとおして、感情をも ろに出してしまうという描き方に なってしまったんですよね。たがい にすきだということはわかってい るんだが、宿命を背負った人間 あるから、それを表面に出すこと ができなかったんです」 脚本の酒井あきよし氏。 また 同じく桜井正明氏も2人に対し、 「男と女が ひとつの目 的にむかっ て進んでい る以上は、なかなか2人の恋愛感 情を出すのはむずかしい。 いま、 だいたい2人になることが少ない でしょ。 愛があればことばもいら ない。2人は顔を見合わせるだけ で心が通じる。というようなこと を描けたらなあ」 と感情の描き方の苦労を語って くれた。 2人の目的とはネオ・ブラック ゴーストを倒すということだが、 それのみならず、物語の進展とと もに2人の感情をどのように盛り 上げていくのか が、読者 にとってもっとも気になるところだろう。演出の滝沢敏文氏は、「アクションよりも、009003の関係を暗示するシーンを、もっと出したいですね。これからの2人の関係は、いままでどおで目立った発展はないと思います。でも、2人の間には何かが起こりますよ。ハッキリしたことは見てのお楽しみというところですが」と話してくれたが、なんとも気になることばである。以後、最終話までに2人はどうなるのか。もう一人の演出、三浦将則氏にあたってみると、「ネオ・ブラックゴーストとの戦いが中心として話が進んでいるのでアクションが多くなり、2人の恋愛感情を中心に話を進めていくのはむずかしいし、その必要性はうすくなっていく。ただ、009と003の関係は1話に1シーン以上出すようにしていますが……」とのこと。しっかりと寄り添い、風雪にたえていく姿が似あうような2人。ネオ・ブラックゴーストとの戦いはどうなるのか。その後の2人に何がおとずれるのだろうか?いまいえることは、2人は赤い糸でしっかりと結びつけられているということだけだ。
Episode Summaries (Written by Takeyuki Suzuki)
009に明け暮れた昨年でした が、今年もがんばっています。 今年の009は、みどころが豊 富です。 その一端を紹介すると 強大な悪の集団ネオ・ブラック・ ゴーストの頂点に若くしてたつこ とのできた、ブラフマー、ビシュ 又、シヴァの3兄弟は、いったい なに者なのか。なぜ、急激に組織 の中で力をもつことができるよう になったのか。その謎をにぎるの はだれかなど、3兄弟の襲名にま つわる秘話が、続々と登場してき ます。くわえて、3兄弟の失脚を ねらう裏切者キラードの暗躍・・・ ネオ・ブラック・ゴーストの秘 密の糸口をつかもうとするが、こ とごとく追いつめる糸が切れてし まうサイボーグ戦士たちは、わず かな望みを抱いて、3兄弟の故郷 へ…。 糸口はついに発見された!!! 世界中の人々からあがめられる謎 の人物、東洋のイエスことガンダ ールがそれだ。善のかたまりガン ダールは、たいへんな出生の秘密 を持っていたのだった。 謎が謎を呼び、真相解明に手間 サイボーグ戦士たちだが、ネ オ・ブラック・ゴーストとの全面 戦争の終末はいかに……? まもなく、装いも新たに、ミュ ートス・サイボーグ編がはじまり ます。強大な科学力を持つ敵は、 つぎつぎと009たちに刺客を送 ってきます。性能の限界までだし つくすサイボーグ対サイボーグの 非情な激突。サイボーグとはなん なのかに深く迫る作品にご期待を。
pg. 105-117: Animation World on TV

Covered series (Commenter):
- [Galaxy Express 999]
- [Gatchaman F]
- [Manga Nippon Mukashibanashi]
- The Littl’ Bits
- Ikkyū-san
- Lupin the 3rd Part II
- Manga Sarutobi Sasuke
- Cyborg 009
- Wonderful Adventures of Nils
- Dokaben
- Maeterlinck’s Blue Bird: Tyltyl and Mytyl’s Adventurous Journey
- The Rose of Versailles
- Future Robot Daltanious
- Sasurai no Shoujo Nell
- Kagaku Boukentai Tansar 5
- Hana no Ko Lunlun
- Zenderman
- Animated Travels: Marco Polo’s Adventures
- Misha the Bear Cub
- Mobile Suit Gundam
- Manga Hajimete Monogatari
- Space Carrier Blue Noah
- King Arthur: Prince on White Horse
- Gordian Warrior
- Kirin Ashita no Calendar
- The Adventures of Tom Sawyer
- Hokahoka Kazoku
pg. 123-140: My Animage

pg. 141-145: Event Report

pg. 149-151: Voice Actor 24 Hours – Kōsei Tomita

pg. 152-153: Illustration Poem (Makio Inoue)

pg. 154-155: Just a Word (Masaki Tsuji)

pg. 156-157: History of Animation Composition #20

pg. 158-161: Anime College (Emiko Okada, Shinichi Suzuki)

pg. 163-166: Fan Plaza



