
1981
January
Spotlight [“TV Anime World”, Animage]:
S32年生れ、当年23歳。とってもフレッシュな彼女だ。現在は手塚プロで「鉄腕アトム」の色指定をまかされている。まだ若いがキャリアはすでに6年。いまでは、どんな絵の具の入ったビンを見て手塚プロで使用するチャートでいえば何番かわかる。いってみれば色に目が効く人である。現在、フリー。
<ひとこと>
「鉄腕アトム」の仕事をふりかえってみると、たいへんだったのは、やはり最初の色決定。アトムはなるべくジックにまとめ、天馬、お茶の水博士、ヒゲおやじも私自身が子どものころに見た旧作のイメージをたいせつにすることに気をつけました。しかし、ここまではそうでもなかった。苦労したのはアトラスの肌の色が決定するまでに5~6回やりなおしたことです。最初、思いきってオレンジを塗りました。ところが赤っぽすぎるとペケ。それではと茶を強調すると、これでは奴隷のようだと手塚先生に言われて・・・。最終的には先生と直接打ち合わせをして決めました。「アトム」での自信作は5話。キャラクターの色は自景になじみピンクの爆発も気に入ってます。
<色指定の仕事>
色指定とはその名のとおり、色を決める仕事。しかし、背景については美術監督がそれをするので打ち合わせに参加するだけ。それ以外のものに関してはすべての色の選定がまかされる。手順としては以下のとおり。企画会議に参加。つぎに演出と背景、演出と作画の打ち合わせがおこなわれるが、これにも参加。そして、設定デザインができあがり、原画が色指定のもとにくる。ここから、色指定の本領発揮。手もとにきたキャラ表に頭のてっぺんから足の先まで色の選定をする。1週間に6000枚を超すキャラ表を指示。さらに塗りあがったセルをチェック。ここまで。
