Tomoharu Katsumata

1980

September

Comment [for “Be Forever Yamato”, Animage]: “スキャニメート”というのは、ひとことでいってしまえば、電子で絵を作るということなんです。もともとこれはNASA(米連邦宇宙局)の職員が作ったんじゃないかと思うけど、色彩を自由に変えられるという利点があるんです。あの火星探査船からの映像、あとで火星の空の色が違っていることがわかってなおしたでしょう。ああいうことができるわけなんです。これは、利点とも欠点ともとれるところですが、スキャニメートの絵というのは厚みや重さがないので奥ゆきを出すにはいいのですが、密着度というものは出せないんです。たとえていえば、雲が流れて地上に雲の影が走るでしょう。ああいった感じで、あくまでも光の影ですね。今回、絵だけでは弱いということで、暗黒星雲を抜けるところと、えもいわれぬ空、それに2重銀河の光の雲が黒色銀河と重なりあって動いているシーンなどに、このスキャニメートを使用しました。ひとつ心配なのは、もともとビデオ用なので16ミリのフィルムを拡大して35に合成するわけなのですが、きたなくなってしまうのではないかということがあるんです。とにかく、ことばで語るよりも見ていただいたほうがいい。絵的効果と音の組み合わせですからね。

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