Shigekazu Ochiai

1981

October

Comment [for “Urusei Yatsura”, The Anime]:

今回の企画は、”アニメで何をや ろうか”ではなく、”この作品だか らアニメでやりたい”という発想で スタートしたものなんです。アニメ でも、もっといろんなことができる んじゃないか、アニメの”ひろがり” というものに賭けてみたい、という 気持でスタッフ一同非常に燃えてい るんです。 この作品の基本に絶えず満ちてい るのはエネルギー。家庭という日常 的な場に端を発した事件があっとい う間に町内にひろがり、地球全体を 巻きこみ、惑星間を飛びかっちゃう みたいなエネルギーですね。だから ギャグもパワーが命です。かわいら しさとおいろけもバッチリ。テレビ という場で、いろいろな制約をくぐ りぬけてどこまで表現できるが。こ れは僕らの冒険なんです。

1982

May

Comment [for “Urusei Yatsura”, Animedia]:

『うる星やつら』 の人気 というのは、高橋留美子 人気が一番大きいと思い ます。 つまり、 テレビシ リーズは、原作の人気が かなりの割合を占めてい あるもので、 原作者からひ とりあるきした人気とは なっていないのではない かということなのです。 高橋留美子さんの女性 像というのは、とっても やさしいですね。 そして その中に原作が躍如して いる。 3クールからはこ の辺をやっていきたい。

September

Interview [for “Urusei Yatsura”, The Anime]:

TA. 読者の諸君からも最近よく聞か れるのですが、いつごろまで放映す るみたいなことは決っているのですか?

Ochiai. いえ、現段階ではそれは決っ ていません。といいますより、この 作品に関しては、私たち制作スタッ フもテレビ局側も、視聴者の皆さん の支持をいただいている間はできる だけ長く続けよう、ということでや っていますので・・・・・・。

TA. つまり、視聴率がよければずっ とみられることになるわけですね、 (笑)。ところで、この秋で4クール が終了するのですが、ファンの皆さ んの反応みたいなものは、最初と今 とでは変わりました?

Ochiai. かなり変わりましたね。今だ から話ますけど、スタート当初はお しかりのハガキばかり届きましてね (笑)。声優のイメージが違うとか ね。ま、これは原作ものをやる場合 の宿命みたいなもので、ある程度は しょうがないと思いますけど……。

TA. といいますと……。

Ochiai. 原作がある場合は、原作ファ ンといった人たちがいましてね、こ の人たちにとっては原作のイメージ からはなれたものを作られるという のは、やはり、耐えられないという 部分があるわけです。いまいましい といいますかね。とくにスタート時 にはそれが感じやすいですからね。

TA. 最近はどうです、そういったい ガキは。

Ochiai. いえ、最近はほとんどなくな りましたですね。なにかこう中和さ れた感じで。

TA. お母さんたちからの意見ハガキ みたいなものはどうでした?一時ワ ーストアニメ(笑)などと騒がれた みたいですけど

Ochiai. やはりこれも最初のころでし たが、たくさん来ましたですね。 暴 力的過ぎるとか、イヤらしいとか(笑) ・・・・・・しかし、この作品に限って、そ ういった指摘はあてはまらないと思 いますね。表面だけをとらえたらそ ういったこともいえるかもしれませ んが、よくみていただければ、登場 してくるキャラクターは、いずれも 明るく健康的で、心やさしい連中 ばかりですよ。こうしたハガキも最 近はほとんどなくなりました。

TA. やはり、だんだん制作者のネラ イがわかってきた。

Ochiai. だと思うのですが……それと (あまりいい言葉ではないのですが) 慣れみたいなこともちょっとあるん じゃないですか。人間関係などでも そうですが、最初はイヤなやつと思 っていたのがしばらくいっしょにい ることで、いつのまにか親しみがわ いてくる、ってことあるでしょ。

TA. これからの展開の中で何か 新しい要素が加わるようなことはあ りますか。

Ochiai. 内容的にはこれまで通りの作 り方でやっていこうと思っています。 ただ、今後はもっと挿入歌を多く入 れたりして楽しいものにしていきた いとは考えています。それからこれ はまだ決定はしていないのですが、 テーマソングをこの辺で新しくした いとも思っています。

TA. それから、最後に映画化の話題 について伺いたいのですが、公開の 日程は決ったのですか。

Ochiai. いえ、まだハッキリとは決定 してません。一応2月の中旬ごろに 全国一斉公開ということで今製作を 進めています。

TA. 内容的なものもまだ・・・・・・。

Ochiai. 今のところでは、大変残念な のですが、どんなものになるか発表 できないんですね。 ただ次の号くら いにはある程度のことは載せられる んじゃないかとは思います。

TA. 映画化にともなって、何かイベ ントみたいなものは考えてらっしゃ いますか。

Ochiai. 実は、10月くらいからなんで すが、「うる星やつら」の全国ツア ーをやろうということで今話を進め ています。具体的にどこどこでやる みたいなことはまだいえませんが、 声優さんなどもゲストに招いたりし て楽しいものにしたいと考えていま す。ぜひご期待を。

November

Comment [for “Urusei Yatsura: Only You”, Animedia]:

「男は、顔か、知性 か、財力か、それが問われる映画になる と思います。今は、もう2作目の映画化 の企画で頭が一杯です」

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