Masayuki Akehi

1979

Nov

Am, GE999, w/Youichi Kominato, Kenji Yokoyama, and Osamu Ichikawa.

夏の映画版(銀鉄)フィーバーに負けてはならじと、テレビ版「銀鉄」も、2時間ワクで放映が決定!!この秋、最大の話題のひとつとなった。内容は12・13話の「化石の戦士」をもとに、新たに描きおろしを加えたものになる。いったい、どこに旧フィルムを使用し、どこを描きおろすのか、放映直前、予告編の掲載をまじえる中で徹底研究してみると。

AM: 企画があがったのは!?

Youichi Kominato:「7月はじめです。放映1周年記念ということで、フジテレビの別所孝治さんのほうから話があったんです」

AM: 『化石の戦士』 12・15話に描きおろしを加えるわけですが、なぜ、この作品を!?

Kominato;「7月22日に、上野駅から出発し銀河鉄道999号の乗客1000人アンケートをとったんです。そしたら、この作品が人気トップ。もともとこのシリーズのなかでも、最高におもしろい話のひとつだったんですよね」
AM 構成はどうなるんですか?

Kominato:「オープニングには、山口県小郡の山口線を走るC57-1を実写で使います。2分15秒くらいの長さですが、はじめての試みなので期待してほしいですね。あと、割合としては、旧作が4割、6割が描きおろしになる予定です」

AM ファンへひとこと。

Kominato:「正調の999を見てほしい」

AM テーマ的に、これだけは、この作品のなかでいいたいということはありますか?

Kenji Yokyoyama: [やさしさ”ですね。もっと具体的にいうと、男のやさしさ。『ヤマト』は、愛する人のために死んでいけるか、がテーマでしたけど、ぼくは、この作品のなかで、それをもっと、つきすすめたいと思っている。つまり、アカの他人のためというか、祖国、ひいては星”のために死ねるか、ということですね。」

AM もっと具体的に、シーンでいうと!?

Yokoyama:「鉄郎と戦士の一騎討ちですね。なぜ、戦士は、みねうちで戦おうとするのか、そして、したのか、ここで、人間のもつやさしさ”というものを視聴者のみなさんに考えていただけたらと思います」

AM 最後にひとこと。

Yokoyama: 「音楽にも注目してください」

AM: 演出意図は!?

Masayuki Akehi: 「ホングシ999をやりたいです」

AM: ホンブシ!?

Akehi:「ぼくは、現代社会文化科学が進歩するにつれ、人間は逆に侵されてゆくんじゃないかと考えているんです。そこでの人間の生き方、これが、「999」のテーマだと思っているんです。ま、それがホンブシですね。劇場用の場合、あくまでも映像効果だけで視覚的に見せていたから、ぼくとしては、もっと具体的に描いてみたつもりです」

AM ホンブシをどこで描きましたか!?

Akehi: 「やっぱり、戦士がハネムーンを中止するとき、それをリージャが黙って認めてくれるところ。それと、戦士の妻として、父親を助け、自ら化石化していくところですね。あと、最後の鉄郎のせりふ「ぼくは、ぜったい死なない」というところ、ジックリ見てもらいたいですね」

AM: 化石の戦士”の魅力は!?

Osamu Ichikawa:「責任感と誇りを背景とした男のやさしさですね。 それと、死んだ恋人もとの体に戻したいという夢、いいですね」

AM: 『999』出演は、はじめてだったんですか?

Ichikawa: 「そうです。 けど、 その前からやりたくて仕方なかったんです。という松本先生と肝付兼太)さん、じつをいうと同じ年なんです(笑)。この年代の男というのは、何ていうか、夢の世界がすきなんですよね」

AM 夢というと?

Ichikawa: [小学校の3年生のときに、終戦なんですよね。一番、ものをほしいときに飢えていた世代なんです。だから、松本先生が破壊文明をテーマにSFを描かれていても、ひょっとしたすきに、その世代的なものがでている。意外に古い夢がでているんです」

AM ところで、すきなシーンは?

Ichikawa: 「最後に涙をこぼすところです」

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