Mahou no Tenshi Creamy Mami

1983

July

My Anime [pg. 39]

Animedia [pg. 150]

September

Animedia [pg. 14-15]

アイドル路線と見てほしい
『うる星やつら』の高田明美さんのオリジナルキャラで、スタジオぴえろ初のオリジナル作品の『クリィミーマミ』。ある日、偶然のことから授かった魔法で変身したために、思いもよらぬアイドルスターへの道にふみこんでしまった森沢優。ちょっぴり変わった女の子の作品として早くも人気が集まっている。『クリィミーマミ』の面白いところは、周囲の人達に正体を隠していることだけでなく、主人公の優自身、まだ魔法の力がよくわかっていないという設定にある。使える魔法は何種類かあるのだけれど、かろうじて使いこなしているのは、マミに変身する魔法と歌だけ。この他にも魔法の力はいろいろあるようだが、この辺は、どう描かれてゆくのだろうか。 「フェザースターから優がもらったコンパクトに、何かの文字がしるされていてそれを解読すれば魔法の種類が増えるわけです。が、ポジネガの二匹の猫の姿をした、フェザースターのお目付け役が若干それを読むことができるだけなので、魔法は少しづつ、それも小石を動かしたりとか、まあ、かわいい魔法を出していくつもりです。一番大きな魔法は、やはりマミに変身するということ。というのは、あまり魔法をメインにしたくはないからなんです」と語ってくれたのは、プロデューサーの鈴木義瀧氏。あくまでスタ一物語として見てほしいと望んでいる。

魔法の描き方はどうなる?
魔法アイドル路線という、今までにないジャンルに挑む『クリィミーマミ』だが、どうやら、その本筋はアイドルスター物に、魔法のエッセンスがくわわった物という見方ができるようだ。さて、そうなると、魔法の描き方というのは、ちょっと難かしくなるような気がするのだが、その使い方についてチーフディレクターの小林治氏に聞いてみると、「イメージ的には、今までの魔法物と大きく違うということはありません。あまり超能力を持っちゃいますと、何でもできちゃう、それがかえってあきちゃうことにつながると思うんです。子供の夢というのは、かならずしも宇宙へとか、魔法の世界へ入りこむということばかりではないはずで、日常的ないたずらの中にも、夢というか、たわいのない好奇心みたいなものがあると思う。だから魔法のスケールをあまり大きくしないで、日常的なことをふまえて、ちょっとしたいたずらを描きたいですね」と語る。さらに鈴木氏は、「ファンタジーというか伝説的な話にかたよってしまうと、本来のスター物ではなくなってしまうので、その点には注意したいですね」ともいう。小林氏も「おとぎ話を下敷きにした話がいくつか出てきているんですが、話が広がりすぎてしまうとまとまりがなくなってしまうので、注意しています」とのこと。

気になる今後の展開は?
従来スター物といえば、デビューのための苦労、芸能界の厳しさを描くものというイメージがあったが、この作品ではそこの所が大きく違っている。鈴木氏は「アイドルっていうのは、子供が憧れますよね。テレビを見てそのマネをしたり、ピンクレディーが出た時は、子供から大人までみな熱中して、身ぶり手ぶりをまねする子供の姿をあちらこちらで見かけました。やはり、そういう華やかさというか、夢を見られる作品にしたいんです。だから、あまり苦労してはい上がるみたいなことはやりたくなかったんです」と語る。ところで今後の展開も気になるところだが、鈴木氏は「他の作品と同じにはしたくないので、魔法は変身を大きな芯としてある程度押さえるつもりです。何でも魔法にしてしまうとキリがなくなってしまうし。それと、優の両親や学校など、生活の描写をしっかりやって、優というキャラを安定させたいと思っています」とコメント。また小林氏は、「優がマミになって、知らなかった大人の世界で四苦八苦する。そんなところは、ある種の反面教師と考えられますね」と語る。マミがどんなアイドル性を見せてくれるか、これからが楽しみだ。

October

Animedia [pg. 65-80]

1984

January

Animage [pg. 92-93]

Animedia [pg. 26-27]

May

Animedia [pg. 132-133]

July

My Anime [pg. 73-74]

November

Animedia [pg. 27]

December

Animedia [pg. 15]

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