

1978
October
Interview [for Gatchaman II, Animage]:
Animage: Gタウンは、絵コンテ段階とずいぶん形が変化していますが?
Okawara: 絵コンテは演出の笹川さんがお描きになったものですが、とくにそれは意識せずにデザインしました。 潜水空母という設定だったので、それに動物的イメージ、つまり動物の足や耳のイメージをプラスしてみたのが、このGタウンなんです。
Animage: デザイン段階で、なにか参考にされたものは?
Okawara: ぼくは影響をうけやすい人間なんで自分のメカデザインになにか影響しそうなものには、あえて近づかないようにしているんです。たとえば、映画「未知との遭遇」や「スターウォーズ」などは、すばらしいメカが登場するそうですね。そういったものは、メカデザインの仕事が一段落するまで見ないようにしているんです。だから、とくに参考にしたものはありません。
Animage: デザイン上、苦労なさった点は?
Okawara: 今回はそう苦労しませんでした。第1案は企画会議で、もっと巨大さや迫力がほしいという意見で描きなおしをしてこのGタウンができたんですが、そんなに時間もかからなかったし……。とにかく、ぼとしては“ウソのないメカ[科学性の高いメカ]という点だけを心がけましたね。
1981
February
Short Q&A [for Mobile Suit Gundam, Animage]:
AM. 作品とのかかわりは
Kunio Okawara.「予告編のことで5~6分、 富野さんと打ち合わせをしたくらい ですね。しかし劇場用とはいいです ね。以前「ザンボット3」を劇場で やるというので大画面で試写をみま したが、絵のアラもめだたなかった ということがあるので、今回も期待 しています。シリーズでも、迫力と 重量感がよくだされていましたので、 大画面でその部分を楽しんで見たい それと、なにがうれしいかという と、消える運命にある作品が逆に大 きな劇場で見られるということですね」
Comment [for Mobile Suit Gundam, The Anime]:
「ぼくは偶然この仕事についたよう なものです。たまたま新聞広告を見 竜の子プロの美術部門に入社して、 『ガッチャマン』のメカをやったん ですよ。その後フリーで『タイムボ カン』や『ダイターン3』 などあれ これやっています。メカマニアじゃ ないんですがねえ・・・・・・。」 2ロボット・メイキング 「ロボットを作る場合、玩具になる というのが条件でしてね。もしそれ をとっぱらったら、ガンダムは違う デザインになったと思いますよ。そ の点、敵メカはいろいろできますね。 ザクなんか今でも気にいっています。 ガンダムという作品 「とにかく描き方がすばらしかった ですね。デザイナーとしては言うこ となし!です。今回の劇場用では、 予告編用の設定書を何枚か新作し、 ポスターを1枚描かせていただきま した。仕事としてはそれだけですが、 ガンダムを映画化するのはうれしい ですね。ファンのみなさんの力に感 謝しています。 これからどんなメカを作る ? 「ぼくは描きながら発展させていく ほうなんで、わかりませんね(笑)。」
March
Interview [“Interview with An Anime Person, The Anime]:
中村光毅さんの絵を見ながらおぼえた
TA. 劇場用「ガンダム」の方、作業はだいた い終ったのですか。
Okawara. 新作ではありませんし、新設定の部 分も出ましたが、ほんのわずかですし、作業 的には三日間ぐらいで済んでしまいました。
TA. 現在かかっているお仕事は?
Okawara. 両方とも竜の子プロの作品なんです が「とんでも戦士ムテキング」と、それから 「オタスケマン」の後をうけて二月からスタ ートする「ヤットデタマン」に追われていま す。
TA. やはり、竜の子プロの作品が多いのですか?
Okawara. そうですね。それと「ガンダム」 そうですが日本サンライズさんのものもけっ こう多いですね。特にここ二、三年はね。
TA. ところで、大河原さんがこの世界に入ら れたキッカケについて伺いたいのですが、ど ういったことでー。
Okawara. それがあまりカッコイイ、キッカケ じゃなかった。(笑)昭和44年でしたか、そ れまで僕は、紳士服メーカーで有名な「オン ワード」、それから子供服の「おとぎの国」 という会社で企画の仕事をしてたんです。し かし、これが思っていた以上に興味が持てな くてね。なんか自分が大きな歯車の一部みた ですか。 いですごくイヤだった。それで双方とも一年 ぐらいいてやめてしまったんです。で、どう しょうかということになって、実はその頃、 結婚式がせまってまして、結婚するのに仕事 なしではしょうがない、と新聞の求人広告を 見てた。そしたら、竜の子プロの求人広告が 載っていて、美術マンを募集しているという。 アニメについてはなにも知らないけど、絵を 描く仕事らしいし絵を描くことなら美大(東 京造形大学)である程度やっていたので、 んとかなるんじゃないかと、早速いってみた んです。47年の4月でしたね。
TA. なるほど、試験みたいなものがあったのですか。
Okawara. いえ、面接だけでした。ただ、これ までの作品を持ってきてほしいといわれまし 美大で油絵でもやっていればそれらしい ものを持っていけるのでしょうけど、僕がや っていたのは染色。そう、着物などに絵をつ けるあれね。でも、作品と呼べるものはそう した絵つけしかないので、それを面接の時 いていった。竜の子プロの面接に染物持って ったのは僕がはじめてじゃないかな。(笑)
TA. で、竜の子プロに入られて最初の作品が 旧作の「ガッチャマン」でしたね。
Okawara. そうです。
TA. ところが、この作品で大河原さんがやら れたのは美術でなく“メカニック・デザイン” (メカニックデザイン、なる呼び名でテレ ビに出たのは大河原さんが最初でしたが、 これは本人の希望?
Okawara. いえ、そういうことじゃないんです。 僕が竜の子プロに入った時には、すでに「ガ ッチャマン」の制作に入ってまして、メカ設 定は中村(光毅)さんがやられていた。とこ ろが中村さんは背景の方も描かれていて、両 方はなかなかむずかしいというので、僕がメ カ設定をやることになったのです。でも、そ の時にはメインのメカは中村さんが完成して いまして、僕がやったのはそれ以外の悪メカ とか怪獣メカといったものでした。
TA. で、実際に描かれてどうでした?意外に かんたんだったとか。
Okawara. いえいえ、とんでもない。(笑) さっ きもいったように、アニメがどう作られるか も知らなかったわけですからね。たしかに、 入った当初は、絵を描くことならなんとかな る、といった自信みたいなものがどこかにあ りましたが、いざ作業に入ってみるとね。こ れまで描いてたものとはかってがちがうでし ょう。僕の場合、特別アニメの訓練を受ける といったことがなかったものですからどう描 いてよいのかわからないわけです。そこで、 中村さんが描くのを見ながら、見よう見マネ で描いた。 それで描いたものは中村さんのチェックを 受けるのですが、これがほとんど採用されな い。採用されたとしても中村さんの手で大は ばに描き直される。三話ぐらいまでそんな状 態がつづきましてね。四話からボツボツ採用 されはじめてホッとしましたがそれまでは、 ホント、どうなることかと思いました。
TA. でも、結局は「ガッチャマン」を一〇五 本つづけられる。
Okawara. ええ、そうです。でも、今思うとア ッという間でしたね。 かけだしでしたからと にかく早く皆に追いつこうと、ガムシャラに 描きまくった。いちおうメカニック・デザイ ンということだったのですが、描くものはメ カだけではない。テーブルなどの家具をはじ めとして、グラス、灰皿まで描かなければな らなかった。でも、何がなんでもモノになろ うという気でしたので必死でがんばりました。
TA. テレビの画面に、“メカニック・デザイ ン”として名前が写されたときはどんな気持 でした。
Okawara. 僕自身入ったばかりでしたし、まさ 自分の名前を(テレビに出してもらえる なんて考えてもいませんでしたので、うれし かったですね。それとすごい励みにもなりま した。それについては今でも竜の子さんに感 謝していますよ。
TA. メカニックデザイン”という名前が 登場したのはこの作品での大河原さんが初め てというのは本当なのですか。
Okawara. 僕もあとで知ったのですが、そうみ たいですね。でもこの名前、竜の子以外では なかなか認めてもらえなかったようですね。
まず先に模型を作ってしまう
TA. ところで、そのように「ガッチャマン」 をスタートに、これまでやってこられて、ツ ライと思ったのはどんなことですか。
Okawara. そうですね、やはり、病気になって 仕事ができなかったことですね。病気といっ ても一週間ほど風邪で休むといった程度のも のなのですが、それでも、それだけ休むと仕 事が山のようにたまってしまう。だからとい って、自分の名前がテレビに出るわけですか ら、他の人に頼むこともできませんでしょ。 その辺がいちばんツラかったですね。僕の場 合、そういったことが毎年、必ず二~三回あ るんですよ。
TA. では、うれしかったことというのは。
Okawara. やはり、自分がデザインしたオモチ がよく売れたときですね。 (笑)
TA. なるほど。ではオモチャの話がでたとこ ろで、ロボットアニメとオモチャ、そしてメ カニック・デザイナーの関係みたいなことに ついて伺いたいのですが、まず、ロボットア ニメの中でメカニック・デザイナーの立場と いうのはどういったものなのですか。
Okawara. 結局、ロボットものの場合は、商品、 つまりオモチャを売らなければならないとい う大前提があるわけです。ですから、それを 無視したロボットのデザインというのはあり えない。もちろん、オモチャメーカーと関係 ないアニメならそうしたことを考えないでよ いわけですけどね。僕の場合は8割はオモチ と結びついています。ま、ですから、メカ ニック・デザイナーというのはアニメ制作会 社とオモチャメーカーの中間にいるわけです よね。
TA. ロボットのデザインをメーカーがする場 合もあるわけでしょ?
Okawara. というより、メーカーによってデザ インしてくるところと、アニメーターやメカ デザイナーにまかせてしまう(といってもメ ーカーがちゃんとチェックしますが)ところ があるんですよ。例えばポピーさんなど前者 のケースですし、クローバーさんなどは後者 の場合ですよね。
TA. 商品化を前提としてデザインするという のはどうなんですか。絵としてならどのよう でも描けるでしょうけど、いざそれをオモ チャとして立体化するとなると、いろんな困 る部分が出てくると思うのですが。
Okawara. それはありますね。ですから僕は、 頭の中でロボットのイメージが固まったら、 まず、先に木などで模型を作っちゃうんです。 こう合体ができて、こんな変型も可能だと いうものをね。メーカーも絵で見るよりその 方がわかりやすいですし、あとになって問題 が起こることも少いわけです。
TA. いちいち、模型を作ってたらたいへんな んじゃないですか。
Okawara. いえいえ、僕は小さい頃からノコギ リやトンカチ持っていろんなものを作ったり といったことが大好きで、よくやってました ので、模型を作ること自体はそれほど苦にな らないですし、作るのにもそれほど時間はか かりません。ロボットなんかでしたら一日も あれば十分できちゃう。
TA. これまで大河原さんがデザインされたオ モチャで、いちばん売れ行きがよかったのは 何だったのですか。
Okawara. そうですね。メーカーから聞いたと ころでは「トライダーG7」のようですね。 それに「ダイターン3」などもよかったみた いですね。
TA. そこで、ぜひお聞きしたいのですが、こ れから、そういった商品化を前提にしたアニ 作品中心のアニメとではどちらをやって いきたいですか。
Okawara. うーん。欲が深いかもしれませんが 僕の気持としては、両方やっていきたいですね。(笑) 子供たちに喜こばれるオモチャをい っぱい作りたいですし、すばら しいアニメも一生懸命作りたい。ですから結論は、50%ず つやっていきたい、ということですか。(笑)
デザインしたメカが画面で見るのがうれしい
TA. ところで、大河原さんは、メカデザイン アイディアを生み出すために、どういった 勉強をされていますか。
Okawara. 専門書や資料を集めて勉強されてい る方もおりますけど、僕は専門的なことはわ かりませんし、あまりそういった勉強はしな いですね。 デザインも僕の場合は、アイディ 「アというより想像力で行う感じですね。
TA. といいますと・・・・。
Okawara. アイディアという場合は、描く前に 頭の中に、これから描こうというものがあっ 描きはじめるわけですけれど、僕の場合は そういったものがないんですよ。そうじゃな くて、僕のメカデザインのつけ方というのは まず線を一本引いて、その線から想像をふく まして肉付けしていくといった方法なんです。
TA. そうしますと、描き終らないとどんなメ カになるのかわからない。
Okawara. そう、まったくわからない。(笑)
TA. これまでに、数にしましたらたいへんな 数のメカやロボットをデザインしてこられた わけですが、以前描いたのと同じようなもの を描いてしまう、ということはないですか。
Okawara. 似てしまうということは、時々あり ますが、同じものを描くということはないで すね。いや、ないと思います、といった方が よいかな、もしあったらこまるから。(笑) でも、これまで、そういった苦情はいただいた こともないですし、たぶん、ないでしょう。 それに、前に描いたものというのは、だいた い覚えてますしね。 (笑)
TA. メカデザインをやられていて、いちばん うれしい、と思うのはどんなときですか。
Okawara. 自分のデザインしたメカやロボット が画面で動いたときですね。もうそれだけて うれしくなる。さらに、その動きが自分で想 像していた以上にすばらしかったときなどは 感激ね。
TA. 最近、感激した動きは何かありました?
Okawara.「ガンダム」の〝ザク”の動きがす ばらしかった。これなんかは、あまりの動き のみごとさに感激したというよりビックリし てしまいました。重量感もあったですしね。 ザク”だけでなく「ガンダム」ではそうい うことが多かったですね。やはり、演出やア ニメーターによって、動きが違ってくるんで すね。
TA. デザインを生かすも殺すも、演出、そし てアニメーターしだいということですか。
Okawara. はずかしい話なんですけど、「ガン 「ダム」をやって、はじめて、ハッキリと、そ のことがわかりましたよ。それまでは、誰が やっても同じじゃないかって考えてましたも のね。それ以外でも、この「ガンダム」をや ったことで教えられたことが、いろいろあり ました。
TA. 例えばー。
Okawara. パースのとりかたですね。それまで は、製図上正確なパースのとりかたをしてた。 例えば、足を描く場合、このぐらい引 このぐらいのパースをつけなけ ばいけな い、といったように正確に描いていた。それ が視覚的にそう見えれば、多少のくるいとい うのは、 枚の絵としては関係ないというこ とがわかったんですね。
TA. それ以外では……。
Okawara. 的確にいえないんですが・ 例えば 「ダイターン3」なんかを見ていただけばお わかりのように、僕が描いてたのは固い感じ でしょうね。 ものが多かったんです。直線だけ、といっ た感じのね。それが”ザク”などで曲線を使 ったことで、曲線も描けるようになり、絵が やわらかくなった。ただ、僕の場合、曲線の 面のとり方、面のつなげ方、というのがまだ よくつかめてないんですよ。安彦さんなどは、 それをみごとにやってしまう。
TA. もう少しわかりやすく説明していただけ ますか。
Okawara. 例えば、首と肩の動きを描こうとい う場合、静止しているときの、首のつき方、 肩のつき方は製図的に描けるのですけど、そ れがアングルで出てきたりしますと、線が変 ってきますし、その線がまだ僕にはむずかし いんですよね。ですから、今、安彦さんの絵 を見ながら一生懸命勉強しているところなん です。というより、「ガンダム」で安彦さん の絵を見たときから、ずっと続けていました。 いい素材はマネすべきだと思いますしね。
TA. そういったように、大河原さんにとって 意義多い「ガンダム」ですが、その作品の魅 力についてはいかがですか。
Okawara. 今までに、あれほど、それぞれの関 係を密に描いた作品はなかったですし、そ ういった意味での新鮮さが第一ですね。
TA. この辺で、プライベイトな質問をしてみ たいのですが、お休みのときなどはどんなふ うに過されているんですか。
Okawara. さっきもちょっと触れましたが、 子供のころから、物を作るのが好きでして ね。今でも、ヒマさえあれば何か作ってるこ とが多いですよ。
TA. どんなものを作られるのですか。
Okawara. いえ、何でもいいんですよ。木工で も金属加工でもプラモデルでもね。材料を使 って形になりさえすればいい。タベも”ザク” のプラモデル作ったばかり。
TA. これまでに作られた数はたいへんなものでしようね。
Okawara. そうですね。ただ、僕は作ったもの 部屋にかざっておく、といった趣味がない んですよ。だから、今、自分のところに残っ ているものは全然ない。
TA. どうされてしまうのですか。
Okawara. 息子や近所の子供たちに全部あげち ゃうんです。
TA. 作られたものが手元にあれば、新しい作 品のときなど役立つのでは?
Okawara. そういったものは、作っているとき に、体の中に全部吸収されてますし、それほ ど必要ないんですね。
TA. 二人のお子さんと一緒に作られることも あるのですか。
Okawara. 二人とも僕の影響うけたのか、同じ ようなことがやはり好きでしてね。よく、子 供とノコギリやトンカチ持って、一緒にやり ますよ。
TA. 金属などは加工がむずかしいんじゃない ですか。
Okawara. それ用の機械が家にありますので、 それほどむづかしくはないですよ。ただ、金 属の場合は時間がかかるんですね。そのため に金属を材料にしたときは、だいたい途中で 興冷めて未完成に終る。(笑)
TA. 最後に、これからやってみたい作品があ りましたらお聞かせください。
Okawara. 具体的には考えていませんが、先ほ どもいいましたように、一つには商品化を前 提にしないアニメでいいものをやってみたい ですね。昨年の「海底大戦争」みたいなもの をね。それから、もう一つは、メカデザイナ として、大ヒットするようなオモチャをデ ザインしたい。ちょっと欲ばりかもしれませ んが、両方とも、ぜひ実現させたいですね。
TA. お忙しいところ、どうもありがとうご ざいました。
April
Comment [for Mobile Suit Gundam, My Anime]:
ガンダムで、ぼくの作業が終わ ったのはもう1年3か月も前に なります。今見てみると、その 時はデザインも未熟で、恥ずか しいところもずいぶんあります ね。時間がなかったというこ ともありましたが、あとか ら見て、ひどい絵だな あと思うこともあり ます。でも、そ の当時は、ガ ンダムというものがぼくの作りたい作 品であったし、スタッフも張り切って いましたのでやりがいがありました。 1話や2話では自分のデザインしたメ 力がとてもよく動くのでうれしかった ですね。 メカの設定は、リアル感を出すため 実際考えられそうなものを作ってみま した。このガンダムが劇場上映される ということに、スタッフの一員として とても感謝しています。
July
Comment [for Mobile Suit Gundam II – Soldiers of Sorrow, The Anime]:
じつをいうと、ぼくは”哀戦士” のポスターは、描かなくていいだ ろうと思っていたんですよ。なに しろ、テレビシリーズはずいぶん 前の話ですし。そんなわけで、今 回はえらく苦労しました。 ガンダ ムとドム(9ページ掲載) は富野 さんの構図をもとに描きました。 横長のもの(上)は、グループ観 賞券用ということで、4つに分け てもおかしくないような絵がらに したのですが、いかがでしょう?
August
Comment [for Mobile Suit Gundam II – Soldiers of Sorrow, Animage]:
「新メカといっても、結 局、Gファイターのかわ りになるようなものです」 という富野(喜幸)さん からの依頼によって作っ たのが、このコア・ブー スターです。 当初は2枚のラフを描 きました。で、富野さん と打ち合わせをして、結 こういう形のメカにな ったんです。 大気圏、宇宙空間のど ちらにも使うことができ、 大きな燃料タンクをもち、 ブースターの前部には、2門のビー ム砲も備えています。ビーム砲です か? ま、Gファイターほどじゃな いけど、一応、可動式です。 ヒントですか? 富野さんと打ち あわせていたころ、ちょうどスペー スシャトルの打ち上げがあったん です。で、それが成功したこともあ って、スペースシャトルをイメー ジにしようとは思いましたね。 ただ、Gメカ、とくにGファイタ のかわりというのがあくまで前提 だったので、そのシルエットだけは、 なるたけ生かすようにデザインして みたつもりです。 映画のなかでどんなふう に動くのか、早く見てみた い、たのしみですね。
November
Comment [for Fang of the Sun Dougram, Animage]:
「ダグラムはガンダムと同じ モビルスーツといえますが、 より兵器というイメージに近 いものです。目的に応じて武 器をつけかえるし、頭部は本 来は透明な素材を使った司令 室だったんです。 あまりにも 便利になりすぎたメカへの反 省として、ストーリーのなか で、いろいろな変化のあるメ カを作るのがねらいでした」 さて、この”コンバット・ アーマー”というネーミング だが、これを決定した高橋監 督の理由はこうだ。 「やはり『コンバット』のイ メージがあったんです。それ これに決めました。 アーマ Iには”よろい”の意味もあ りますが、白兵戦用のメカと いう意味で使って下さい」 このダグラム、第1話に登 場するが、つぎの登場は9話 以降となるから、お見逃しの ないように。ゲリラ側が独自 に開発する兵器として、下の 2つの連邦軍メカと対決する。
Feature Article [“My Anime Life”, My Anime]:
「与えられた条件の中 とにかくベストをす」
「アニメの世界へ は、まっ たくの で、軽い気持ちで 入ったー」
メカいじり 「健忘症かどうかわ かりませんが、あまり小さい頃のこ とはよく覚えていません。だから、 いつからメカいじりに興味をもった のか…… ただ、人間の意識として残 っている時から、もう好きでした。 それも作るというより、壊すことが 好きでした。作るというのはずいぶ ん後になってからです。蓄音機、柱 時計、目覚し時計、ラジオと、いく つも壊したものです。それも壊れた からというより、あけちゃうんです よね。たとえば、真空管がいくつあ るなんていうこともよくやりました。 あの時代は、子どものことなどあま り構っていられなかったんでしょう ね。そのへんが幸いして父や母に叱 られるようなこともなかった。 それがずーっと現在まで続いて います。 今はちゃんと組立てられま すけども。ガス風呂を分解しちゃっ たり、ガス瞬間湯沸し機とかね、だ けど、ああいうのはこわい・・・・・・」 大学時代 「学校ではテキスタイ ルデザインをやってました。 東京造 形大学なんです。僕は第一期で、学 校はまだ建設中だったんですよ。そ の時、試験がありまして、どうせだ ったら先輩がまったくいないほうが おもしろいだろうということで……。 それで大学三年の時、卒業制作だ けクリアすればいいということで、 オンワード樫山という紳士服の会社 に入りました。染色の知識が仕事に 活かせるのではないかと。ところが 一年もしないうちにきちゃって、 ああいう大きい会社じゃおもしろく ないということで辞めてしまった。 けれども、技術があまりないので、 今度も同じようなおとぎの国という ベビー服の会社に行きまして、子ど も服の企画のほうに入ったんです。 ところが、そこの本社は神戸なもん で、東京店では企画・デザインとい うのはあまりさせてもらえないんで すよね。それでおもしろくなくてま た、辞めたんです」 アニメの世界入りの契機 「くじ 引きじゃないけど、まったくの偶然 なんですよね。今言ったおとぎの国 を辞めた時には結婚が決まっていて、 たまたま受けた化粧品会社ーそこ は給料がよかった、そっちが落 っこちてしまった。じゃ、あとひと つあるな、早くしないと結婚式は近 づくしということで決めたのが竜の 子プロだったんですよ。卒業後すぐ の昭和四十七年四月二日からです」 絵心 「絵は小学校の時から好き でしたね。ただ僕は鉛筆で描いても こまかく描きすぎて、色をつける時 にはみんな失敗しました。 漫画は見 なかったし描かなかったですよ。ま 美大に入るには絵はある程度で きないと実技試験で落ちますので、 人並みには・・・・ だから、竜の子プ ロに入った時も、どうにかできるん じゃないかと思って行っただけで。 はじめからだれでも描けるわけじゃ ないし、教えてもらおうという気持 ちがあれば、そのうちに描けるんじ やないかというくらいの軽い気持ち でした」
「アニメでは平面 のものを、いつも に考え ている」メカデザイン 「竜の子プロの美 術部に入った人間は、必ず背景の練 習をするんですよ。僕も一週間ぐら い、練習をさせられました。美術部 門の一部にメカデザインがあり、本 来、それは美術部の仕事だったんで す。ところが、ちょうどその頃、『科 学忍者隊ガッチャマン』が企画段階 で、この作品はどうしてもメカを売 り物にしたいという事情があり、 に美術の一部門として扱うには荷が 重すぎる、ということになりました。 それで専門的にだれかやったほうが いいということになり、海のものと も山のものともわからない段階だっ た、この僕に同じ苦労するならやっ てみないかと。それから始めたんで す。だから、最初のメカデザインの 作品は『科学忍者隊ガッチャマン』 ということになります。同時に、ア ニメーションのふつうの絵のほうを なにもやらないうちに、これをやっ たわけです。ですから、メカデザイ ンのどこに魅力を感ずるというより、 それをやらされてずっと走ってきた わけで、その時はただ苦しいだけで した。今は、この仕事から離れられ なくなってしまいましたが……。」 竜の子プロ時代の作品 「破裏拳 ポリマー、 テッカマン、ゴーダムの メカデザインを担当しました。 『科学忍者隊ガッチャマン』 『破裏拳 ポリマー』『テッカマン』の三作はメ インメカを中村光毅さんがやられて、 あとのメカを僕がサブでやり、ゴー ダムからすべてやるようになったの です。このゴーダムを最後に竜の子 プロを辞めたわけです」 メカデザイナーの苦労 「アニメ ーションでは平面でよくても、実際 には立体化するという前提で考えな ければならない。つまり、メカはア ニメーションから離れて、おもちゃ になるので、立体にした場合の遊び まで全部考えないとスポンサーがつ きません。そのへんがいちばんメカ デザイナーとしては苦労しますね。 どういうわけか、立体にした場合の 遊びまでが僕たちの範疇に入っちゃ ってるんですよ。 ただ、それは僕が勝手につくって きちゃったきらいもある。先輩がい ませんし、自分で切りひらいていく よりしようがないので、そのへんま で僕の仕事の一部にしちゃったんで す。本来、これはおもちゃのメーカ ーがやるべき仕事なんですよね」 メカマンの設立 「現在、社長を やっておられる中村光毅さんとは、 僕が竜の子プロに入って、メカデザ インの担当になった時から、そうい う話があったんです。『将来、みん なでこういう事務所が持てたらいい ね』という話はね。竜の子プロを辞 めてから、僕は外で仕事をしていた んですけど、いろいろの事情もわか ってきたので、美術設定デザインの 事務所をつくっても大丈夫じゃない かと考えていたわけです。そこへち ょうど中村光毅さんも一人でやりた いという話があり、それなら共同経 営でいこうじゃないかということに なったんですよ。当初二人で、メカ に関するデザインと美術の専門会社 ということで、五十一年に発足しま した。 当時、メカデザインを専門にやっ ている会社としてはスタジオぬえが ありました。これはSFマニアのグ ループで、ちょっとそれとは毛色が ちがうと思うんですよ。メカデザイ ン会社で、アニメーションのほうか ら出てきたというのは、あまりきき ませんね」 フリー第一作「メカマン設立後、 ちょうど一年で、中村さんにわがま まを聞いてもらい、一人になりまし た。フリーになってからの第一作は 『ダイタン3』 ン3』です。以後、『マ ン飛竜』『ヤッターマン』『機動戦士ガ ンダム』、そして今は『太陽の牙ダ グラム』のメカデザインにかかって いるところです」
「メカのアイデ アは、車 の中と、布団の で浮かんでくる」
自由発想「一人だと気が楽です から、精神的にはまったく楽になり ましたよ。ただ、食っていかなけれ ばなりませんから、すこしは苦労が ありましたけど、仕事に関してはか えって楽しくできました。特に、『機 動戦士ガンダム』を契機にして、モ ビルスーツの型と、ウケた年齢がち よっと高かったということで、スポ ンサーの意識もすこしずつ変わり、 デザインも大幅に制限がゆるやかに なったんです。 ただ、やはり最終的にはおもちゃ にしますんで、最低の売れる線とい うものは、どうしてもデザインで抑 えていかなくてはなりませんが、今 回のダグラムについてはスポンサ の方と考えていたことが同じだ たんですよ。話も早くまとまりまた」 SF(映画) 「こういう仕事に タッチしているわりに観ないですね。 好きなことは好きなんですよ。ただ マニアみたいにどうこうするほどの 情熱はない。ふつうの観客的な立場 と同じで、観ていれば楽しいなとい うくらいですね」 メカアイデアの発想 「僕の場合、 案外早いんですよ。企画会議でこう いうものをという方向が出ますと、 二日くらい後にはできちゃうんです。 考えている時間というのは、企画会 議が終わって家に帰るまでの車の中 夜、床に入って朝、うとうとっと している間で、それが意外と的を得 ているんですね。だから、メカを生 みだすために悩んだということが、 まったくない もっと真剣に考えなくちゃいけな いのかもしれないけど、僕にとって は考えているときが楽しいんで、結 構それでおもしろいアイデアが生 まれるんですよ。もちろん、まる? きり寝ている時は駄目ですよ。一度 目が覚めて、布団から出るのがいや だなあっていう時にかなり出るもの ですね」 スランプ 「ストーリーの中に ると、アニメーションを流し 場合のデザインと、おもちゃを決め る場合のデザインと、その両方があ るわけです。その流していくほうの 段階になった時、さきほども言った ようにSF的知識があまりないので、 いろいろ本を調べないと間違ったこ とをやるので、そのへんは逆に調べ ていますけど。そうです ね、メインメカそのものを決める時 は何も調べないで自由にやっていま す。アイデアそのもので壁に突きあ たったというようなことは、まだあ りません。それよりも、ただ、絵が 下手だなあと思って、それにはかな り悩みますね。実際、僕のまわりに いるスタッフは、みんな絵がうまい んです。一所懸命やっても、いつま でたっても追いつけない。それで、 かなり悩みます」 仕方なく描く 「メカデザイナー というのは、イメージを伝えるため の絵を本来は描かなくてもいいんで す。これまではデザインだけの仕事 でよかった。ところが、『機動戦士 ガンダム』の時に、キャラクターデ ザインの安彦良和)さんがもう滅 茶苦茶にうまいわけです。それでメ 力も同じように描かないと、並べて 貼るにしてもまずいんで、本当は恥 ずかしいんだけれども、それから描 かせてもらうようにしたわけ。仕方 なくっていう気持ちで描くようにな ったんです」 自作でいちばん好きな作品 「や いまやっているダグラムで これまではどうしてもおもち てはいけないという制約 のほうが先に立っていた……………。 とにかく、自分がデザインしたも のが画面で動いているのを観ますと、 ああ、やっていてよかったという感 じがします。自分でアニメにするこ とはできませんし、他人に動かして もらうわけで、それが観たくてやっ ているわけですよ。だから、いつも 話が楽しみです」 尊敬する先輩「僕の上司だった 中村光毅さん。仕事に対する姿勢が まず第一に、あとはセンスですね。 僕よりずっと高い位置にいますので、 なるべく早く追いつきたいという意 識はあるんですけど。人間的にも、 ものすごくすばらしい人なんで、あ あいう人はめったにいないんじゃな いかなあ。とにかく仕事の上でも人 間的にも……。 僕も早くああなりた いと思いますね」
「アニメ10年、出てくる ものすべてをメカにが、だ・・」アニメ十年を振りかえって 「ー 時、シリーズ五本をもってやり狂っ たことがあったんです。その時は、 机に座りっきりで、かなり精神的に まいりました。ちょうどフリーにな る前後でしたか。今でしたら二本、 多くても三本。乱発している時はや っぱりよくないですよ。 ところが、一本だとちょっと時間 が余るから、最高の状況はハードな メカものと、ギャグもののメカの二 本を並行してや るといいなと思っ ているんですが……」 メカデザイン以外への興味 「あ ります。竜の子プロに入った時、ち ょうど『田舎っぺ大将』をつくって いたんですけど、ああいうのも好き ですし、『サザエさん』もしょっちゅ う観ています。『母をたずねて三千 里』とか『アルプスの少女ハイジ」 なども好きでよく観ました。 同業の ロボットアニメ、あれは一話だけは 必ず観ますが、それでおもしろくな ければ、もう観ません」 取り組みたい作品 「出てくるも の全部がメカというのをやってみた い。主人公もメカロボ、木も地面も メカで、石ころだと思ったらネジだ ったという、そういう五分ものの短 いものでもいいから、やってみたい なと思っています」 現在のアニメ状況 「メカデザイ ナーの立場から言わせてもらえば やっぱりおもちゃメーカーの力が強 すぎるというのは、まだやりにくい ですよね。しかし、それは割り切っ て、おもちゃが売れて喜ばれるの 僕の喜びのひとつです。また、気持 ちの持ちようで、子どもに楽しいお もちゃを提供するには、こういうこ とも必要なんだという考えでね。た だ、おもちゃ メーカーが全面的に デザインして、それを作品の中に入 れろというのには抵抗しますが・・・」 おもちゃのロボット「興味のな いおとなが見たら、みな同じに見え るでしょうね。僕がつくったおもち ゃについては、僕の子どもはわかっ ています。もちろん、『これはお父 さんがやったのだよ』といって渡し ますんで。おじいちゃん、おばあち ゃんが近くに住んでいますので、 子 どもがねだると買ってきてくれるん ですが、大体、僕がやっていないの を買ってくる。おとなはロボットの 差がわからないんではないでしょう か。たしかに、僕も毎回やっていて、 同じようなおもちゃを出すのは抵抗 感がある。しかし、どうしても似ち ゃうんですよ」 おもちゃのロボット2 おもち やのロボットというのは、遊びを優 先しますと、デザインでいじれる部 分というのが、どうしても限られて くる。たとえば曲がるところが大体 決まっている。その組み合わせでか たちを変えていく わけで、いじれる ところはほんの部 分的なんです。 すから、当然、似 てきてあたりまえ なんですよ。 だから僕の場合 は変化ですね。ど ういう風に曲げて、 どういう具合いに くっつけたらかた ちがこれだけ変わ ったとか、パズル のようなものにな る。ロボットとい うのは、あまりに も想像がつかない ようなものをつくると、逆に売れな いんですよ。いちばん売れるのは安 心感があって、前例があること。そ れをちょっと目新しくして、遊びを 多くする。そして、その遊びが派手 であるということです。アクション が大胆に変化するというか、そうい う点が大事なんです」 「仕事は〆切り前 に終わらせ、対に一気にやる」
趣味 「今はアーチェリーですね。 まだ、半年くらいですけど。それ以 前は小学校の頃からずっとローラー スケートばかりやっていたんです。 特に十八歳くらいから大学時代まで やっていたくらいですから、馬鹿に されて……。とにかくクラブに所属 したこともありますし、本格的にや りたくて入ったんですけど、練習が きつくて長続きしなかった。今は全 然やっていません。 アーチェリーのほうは近所にある メーカーのアーチェリー部の人がい まして、その人がいろいろ教えてく れるんです。 あとは仕事に関連して作ることが 好きですね。作るものならなんでも いいんですよ。ただ、プラモデルみ たいに組みあわせるだけのはいやな んです。全部自分でやらないと。 人 が持っているものはいやで、なにか らなにまでオリジナルでやらないと 気がすまない。ですから、一週間に 一度は必ずDIY店に行っています。 そういえば、学生時代にライフル をやっていました。銃についてはマ ニアというほどではないんですが、 鉄でできたものが好きなんですよ。 僕の持っていたのは、ボルトアクシ ョンなんですけどね。結局自動より は砲を動かして装填するのが好きで した」 仕事 「たとえば、長距離のドラ イブに行くでしょ。そうすると子ど もがいやがるんです。目的地まで途 中休まないものですから……。『あ つ、あそこに見えたな』というとこ ろで休むわけ。最後を残しておく性 格なんですよ。 仕事もそうです。切りがあると、 ぱっと前にやっちゃって、あと一日 の分だけ残しておくんです。 そして 〆切りの前に一気に仕上げるところ がある。僕は切りに遅らすという のは想像もつかないんで、これまで 遅らしたこともないし、そういうこ とがこわいんで先にやっちゃうんで すよ。趣味の場合は、これはもう絶 対に残さないでやってしまう」 交友関係 「仕事に関係のある人 は、みなさんお忙しいですから、あ まり深くつきあえません。だから、 あんまりいないですね。親しくつき あう人は近所の人が多い。自分で商 売をやっておられる方とか」 嗜好品 「タバコは、もうやめま した。以前は一日三箱くらい吸って いたんですが、翌日になると苦しい ……………。といっても、最近また吸い だしまして、一日一本。その一本も、 一日の仕事が終わって、『あっ、こ れで終わったな』と寝る前に吸うん ですよ。あとは、酒を飲んだときな どに多くて四本がいいところですね。 アルコールはタバコをやめてから 弱くなりました。それでも近所の人 たちと家で飲むと、やっぱり午前三 時くらいまでやっています。 よく団 体でくるんですよ」 睡眠時間 「食事は規則的でない 代わりに、寝ている時間は長いんで すよ。最低八時間、多くて十時間。 その上、昼寝もするんです」 仕事時間「それでもふつうのサ ラリーマンよりは多いんじゃないで しょうか。起きている時間はすべて 仕事に没頭しているわけですから」 これからの目標「当分はメカデ ザイナーのほうをずっと。僕はこれ じゃなきゃ食えないと思うんです。 やりたいことはいっぱいあるんです けど、あまり言いたくはないですね。 言うとどこかで先にやられてしまう おそれがあるから………」 身長、体重、体調「身長は一七 ○センチ、体重は六十二キロ。体調は よくないです。肩から上がいつもこ っています。だから、指圧をずっと やってもらっていたんですが、ここ のところやっていなかったからすこ しおかしい。内臓も疲れているんで、 ちょっと養生したいなと思っている ところです」 人生信条 「結局、与えられた条 件の中でベストを尽すということ すね。ベストを尽していれば悔いは 残らないし、なにごとにも真剣に取 り組めば、なにかが見えてくると思 うんです」 好きな言葉 「特にないですね。 なにしろ流されて生きているから、 あまり大それたことを考えて生きて いないんです」
「趣味と仕事ものでもやっ とでは、司作るぼり違う…」
再び仕事について 「描いている 時も、自分でやりたいことがいっぱ いあるので、それがたまります。 く遊びに行きたいなあ、なんてこと を考えてやっているんですよ。 僕はあまり仕事、仕事っていうの は好きじゃない。むずかしそうに見 えてデザインなんて単純なんですよ。 アニメのシリーズが流れだしちゃう と、結局、『ピストルをデザインし てくれ』、『自動車をデザインしてく れ』ということで、かといって先端 的なものをやっても支持されないか ら、ある程度事務的に処理してしま うことがある。そういう場合は、そ れほど頭を使っていない。だから、 たえずどこかに行って刺身が食いた いとか、一杯やりたいとかって考え ています」 趣味と仕事の一致 「仕事以外に 好きでやりたいことがあると、さっ き言ったのは、とどのつまり趣味の ことなんですよ。同じ作るものでも、 やはり趣味でやるのと仕事でやるの とは違います。作る、という行為は 同じですけど、作るものが、違いま す。ロボットを作っていても作る ことに変わりはないから、もちろん 嫌いじゃありません。だから、仕事 だと思ったら楽しくはなくなる。 かといって、趣味に走りすぎると、 凝りすぎて商売にはならなくなって しまう。でも、そういうのが作れた 楽しいですね。しかも、おカネを もらえれば、なおいい。 結局、僕たちがアニメーションで やっていることは、技術の発展をみ て、それをアニメーションにしてい るわけで、まったくフィクションの 世界ではない。すぐそうなっちゃう ものをアニメーションでやっている わけですから。ものを作るっていう のは、モデルを作る時は大きいか小 さいかなんですよ。あたりまえのも のではだれも飛びつかない。 たとえば、プラモデルひとつにし ても、それをいかに小さくして再現 するか、とか、あるいは人が持てない のを作ろうとか、どうし てもそっちのほうに興味が向かって しまいます」
1982
March
Comment [for Combat Mecha Xabungle, My Anime]:
このアイアン・ギアーは基地になってい て、それが宇宙船になり、ロボットになる ということだったので、基地になる時にど うしても武器が必要だったんです。その武 いようにということで、足と肩についてい ます。これは、基地の時もロボットの時も |武器になるということで考えました。 ザブングルのほうは、遊びを増やすため に、自動車がトレーラーを引っぱっている 形で、それらがおのおのメカになります。 デザインする上で、大きさというのはあ まり関係ないですね。ただ、顔の部分の操 縦席の大きさが変わりますので、全高が決 まった段階で、人間の大きさはこれだから 窓はこれぐらいとか、あとで直していくん です。まだ見てないんですが、いい動きを しているらしいので楽しみにしています。
