1978
September
Short Q&A [for One Million-Year Trip: Bandar Book, Animage]:
あと放映日まで一カ月半ほどですが、進行ぐあいは?
「ええ、少しばかりおくれていますが、追い込めばなんとかなるでしょう。手塚先生のイメージどおりの作品を仕上げなければ・・・。 『バンダー」はテレビ作品であっても、劇場公開できるだけの質と内容を持った作品であることを前提にがんばっています。質の向上を願えば時間に追われます。だからといって、時間がないか質を落としてよいというものではありません。手塚先生のきびしいチェックのもとで、みんな一つ一つていねいに作っています」手塚先生のチェックはきびしい。原・動画から背景まで目を通す。時間が迫っているというなかで、目の前に上ってきた背景1枚を、金田さんと話の末に、すべてイメージを指定し、色をやりなおしにまわした。「先生は不完全と思われるものには絶体、首をタテにふられません。 100パーセント完全なものを望むのは無理なことかもしれませんが、なるべ100パーセントに近づけるよう努力は惜しみませんね。あれほどの情熱をぶつけられると、こちらも同じように答えねば・・となります」『バンダーブック』にかける手塚先生の情熱はすごい。先生に話をうかがう。
