1978
August
Animage [pg. 37]

Interviews:
Akira Negoro –
- Q: 原作に対してはいかがですか。
- A: 大和先生は絵が大変お上手なんでこの絵にどれだけ近づけられるかで苦労しています。 キャラクターデザインされたものを大和先生に見ていただいて直してもらうというように、すごく神経を使っています。 また、大和先生のイラストで特にきれいなものをイメージとして画面でパッパッと流すようにしたいと思っています。
- Q: 大正時代が舞台ですが・・・。
- A: あまり大正色を出すと子供たちに好まれなくなるので、ナレーションパックの絵でそのふんい気を出します。
September
Animage [pg. 47]

Interviews:
Kazuyoshi Yokota:
- Q: ご苦心談を
- A: ギャクとロマンスのメリハリの問題、また統一した作画監督がいないということで、シリーズ全体を通してみると、作画監督ごとの個性が出てくる。これが一番の悩み!
- Q: 原作の絵とのからみでは
- A: 枚絵でみせるものと、アニメではやはり絵自体をとってみると、水彩イラストの一枚絵にはかなわないところがありますので、できれば一枚絵の水彩タッチを、何とかカメラワークでとれれば、ぜひとも、それをカットの中に入れたいと思っています。オープニンクはすべて大和先生の原画を撮影して使いました。
1979
April
Animage [pg. 46]

Comments:
- Akira Negoro: [もっとも残念なのは、予定より10本も早く終わってしまうことです。これでずいぶん悩みました。なにしろ原作のある物語ですからね。私たちスタッフは、いままで原作に忠実に、へんに咀しゃくしないで進行するペースで、その持ち味を生かしてきました。そのへんは、原作者の大和和紀さんも認めてくださっていたんですが、このまま進行すると途中で終わることになってしまうので、どうするか検討したんです。そこでは、どうにかして結末までもっていこうという話もでたんですが、たたみかけて終わって、いままで守りつづけてきたぶんい気をぶちこわしてしまってはなんにもならないということで、途中で終わることにしました。視聴者の方から、いろいろご意見があると思いますが、なぜ途中で終わることにしたのか、その真意をくみとっていただきたいと思うんです。大和さんも、途中で終わるのは残念でならないが、バタバタたたんで最後までいくよりは、ぶっつり途中で切ったほうがよいとおっしゃってくださいました。ただぶっつり切るといっても、きちんと「花も実もある最後」を予測させるように、少尉と紅緒の再会を余韻を残して終わらせるつもりですので、その点は、ファンの方もご安心ください。]
