Ganbare!! Tabuchi-kun!!

1980

April

The Anime [pg. 28-31]

大好評の1作目に続く第2弾「激闘 ペナントレース」の制作を担当している東京ムービーの赤川茂氏に、その面白さ、見どころなどについて、お話を伺ってみましょう。


Comments:

Shigeru Akagawa: 前作が大ヒットしたので、この第2弾も、できるだけ多くの劇場で一斉に封切りたいですね。今回も勿論、1話10分位の9回戦マルチ・ラウンド方式でやります。第2作の見どころは、タブチくん以外に、原作の漫画でかなりウケた実在のモデル、ヤスダはじめツツミ、プロ野球ニュースのササキ・キャスターなど、多勢のキャラクターに登場してもらうところです。特に、タブチくんと並んで人気抜群のヤスダが、前作では1~2話ぐらいしか出なかったのが、今回は全般にわたって登場し、かなりタブチくんに絡みが多いのも特徴です。野球以外のところでも、ヤスダがゴルフのキャディになって出て来るなんて話もあります。やっぱり「タブチくん」が大ウケするのは、実在のモデルを使って、それを面白おかしくオチョクッていくところにあると思いますね。唯、その人物を傷つけるようなところまで行ってしまえば、それはギャグではなくなってしまう。まあ、笑って済ませる範囲でオチョクッてみようというのが、セールスポイントです。安田選手なども前作の試写会に来て、「オレはこんなにひどかないけど」なんて笑いながら、結構楽しんでおられましたよ。モデルに使った人たちは、別に本人の諒解を得ているわけではないんですが、「モデルにしますのでよろしく」なんて諒解貰ったら、パロデとしての面白さがなくなっちゃう。モデルになった人たちも、オレはどんなふうに扱われてるんだ?っていう具合に、ジョークとして楽しんで貰えればいいんじゃないかな。前回の皆さんの御意見を聞くと、最終話が飛び抜けて面白かったそうですが、しかし中にはつまらなかった話もあったようでスタッフも劇場で観客の皆さんと一緒に観て、どこで皆んなが笑うかということも研究しましたし、一般の意見を参考に、つまらない話がないよう工夫しました。全体的にレベルアップしたギャグをお観せしますので、期待して下さい。「がんばれ!タブチくん!!!」の第2弾には、お馴染みヤスダ、ヒロオカなど、たくさんのパロディ・キャラクターが登場します。それらのモデルが一体どんなふうにパロってあるのか、興味のあるところ。ちょっとシナリオを覗いて、キャラクターの特徴がバッチリとらえられている楽しいセリフを紹介しましょうネ。(他ニシモト、ヤマトからヤスダネコ、バイトくんも出ますヨ!)

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