Furiten-kun

1981

February

Animage [pg. 48]

原作者植田まさしのユニークぶりを『フリテンくん』担当の藤田氏に語ってもらった。
―彼はネタを机に向かって英絵辞典 (絵つきの英語辞典)で探すんです。そこにある絵、たとえば帽子をオチにまず”起承転結”の結〟をつくりそれから4コマにふくらましていきます。生活体験からの発想ではなく頭のなかでの発想。テーマも政治問題など、わからない人がいるようなものは描かずに、だれにでもわかる哲学的なものが多い。これがいまうけている原因でしょう。生活もほとんど部屋にこもりきりでマンガを描いています。外出も今年は3度。巨人戦を見にいっただけ。なにしろ最高のたのしみが自分のマンガを見ることで唯一の欲求がいいマンガを描くこと、という人なんです。


Interviews:

Tokumaro Saijo:

AM: -4コママン ガを映画に構成するのはむずかしいと思うのですが?

Saijo: ええ。 ですから、テーマごとに会社”マージャン”おいろけ”ブラックユーモア” などの7つに分類し、それを10分ずつオムニバス形式にまとめました。4コマの先達、『サザエさん』の場合、ひとつの4コマを軸に10分の話ができていますが『フリテンくん』では10分間のなかに入れられるだけの4コマをギュッと濃縮していれてあるんです。え?それでドタバタにならないかって? そうならないのがこの『フリテンくん』のふつうじゃないところ。ものすごいイタズラをやってのけても、しらっとしているんです。本人が気負いこんでやっているイタズラじゃないからでしょうね。それに具体的には動かすことに終始しないでセル1枚ずつに芝居させていくつもりです。声は近田春男に決定しています。こちらのほうも期待してくださいね。


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