Dragon Ball Z

1989

April

Animedia [pg. 128]

は英語のアルファベット最後の文字。数学では、X、Yに次ぐ第三の未知数。「最後の、究極の、はかり知れない、という意味のあるZのイメージで、スケール大きく描くのがこの作品」と語るのは、森下孝三プロデューサーだ。天下一武道会が終わって5年。悟飯という息子もでき平和な生活を送る悟空の前に、兄と名乗る男が現れる。この男ラディッツは、地球征服を狙う惑星ベジータから来たサイヤ人だった。「ラディッツの登場で、悟空の過去が明かされるのが話題の一つ。が、問題はその先なのです」サイヤ人の野望を砕くため、兄と闘う悟空が死んでしまうのだ! そして、ラディッツよりさらに強い二人の男がやって来るとの予告。今や、地球で誰が一番強いか、なんていってはいられない。「地球の武道家たちが結束し、いずれくるサイヤ人との激突までに、悟飯をリーダーに育てようとするのです。その期待に、悟飯が応えられるのかどうか」悟飯の成長を中心に、物語は地球人VSサイヤ人へとグレードアップしていく。

闘うことにかけては、並はずれた力を持つサイヤ人。ドラゴンボール集めや天下一武道会で見せた悟空の強さのヒミツは、サイヤ人だったかららしい。その血を受け継ぐ悟飯は、地球人とサイヤ人のハーフ!? 果たして父のカタキを討てるかどうか……

June

Animedia [pg. 132-133]

タイトルも『ドラゴンボールZ』にかわり、新たな局面を迎えたこのシリーズ。サイヤ人という、宇宙最強の戦士が登場し、第1話から、いきなり緊迫感が漂う展開になっている。そんな中で、最も注目すべきキャラが、悟空の息子、孫悟飯だろう。森下孝三プロデューサーは、悟飯について、次のように話してくれた。「第2話で、悟空は地球人ではなく、ラディッツの弟、つまりサイヤ人だったという新事実が出ましたね。ということは、その子悟飯は、当然サイヤ人 (悟空)と地球人(チチ)の両方の血を受け継いだことになります。偶然にも、この組み合わせは、悟飯にサイヤ人をもしのぐ、強大な戦闘力を与えるんですよ。そんな悟飯と悟空の父子を中心に、前シリーズの天下一武道会よりもさらにハードなストーリーが展開していくわけです。タイトルについている『Z』とは、”これ以上にない”とか、”最強”という意味ですが、まさに”最強”という言葉にふさわしい、おもしろいドラマを作っていこうと思っています」いずれにしても、今後の展開も含めて、大きなカギになる新キャラ、悟飯について、この際徹底的に知っておきたい。そこで、悟飯と、彼を取り巻くすべてーAからZまでを親切手引き。これでもう『Z』は完ペキだ。

こめかみの部分なんか、キチンとカットしてたりして、おぼっちゃ風の髪型。でも、前髪には、父親の悟空の面影がある。

どういうわけか、引っこみ思案なおとなしい男の子に成長した悟飯は、人前に出ると目つきがついオドオドしてしまうことも。しかし、その瞳は、悟空が幼い頃そうだったように、美しく澄んでいる。この目でじっと見つめられたら、よこしまな心を持った大人などタジタジになってしまいそう。視力は良好。

ちょっと上を向いた、かわいいお鼻。形はもちろん、その性能も、悟空ゆずりのよさ……かどうかは現在のところ不明である。

自然や動物を愛する、優しく繊細な心の持ち主。ただ、悟空と比べると、たくましさに欠ける部分もある。子どもらしく好奇心は旺盛だ。

悟空から受けついだ尻尾。今までは、いつも満月を見る前に寝ていたので、悟空のように怪物猿に変身することはなかったが、今後はそうなる可能性も。それに、尻尾は悟飯の弱点でもある。近いうちにこの尻尾がなくなってしまう事件が起きそうだ。

勉強なんかには、全く縁のなかった悟空と違い、教育ママのチチに猛勉強させられている悟飯。頭脳明晰、優等生の悟飯の将来の希望は、偉い学者になることなのだ。

先代の悟飯じいちゃんの形見のドラゴンボールをてっぺんにつけた帽子は、悟飯の宝物。

大きい耳は幸運のしるし、とか。これから襲いくるピンチも、悟飯ならきっと切り抜けられる。

悟飯の口調は、礼儀正しいおぼっちゃまらしく、とってもていねい。悟空みたいに粗野な言葉遣いは絶対にしない。

名字の「孫」をあしらった、チャイニーズスタイルの服。帽子や靴もおそろいでよく似合っている。チチの手作りかな?

サイヤ人と地球人の間に生まれた悟飯の腕力は、とてつもなく強いはずなのだが、今までのところはその兆しすら見えない。悟空父さんの袖におびえてつかまるのが精一杯!?

脚力だって相当なもの。泣きながらだったが、第1話で見せたあのスピードと迫力は、悟飯の秘めた能力を感じさせた。

悟空死す!! ドラマは急転回!!

5月24日放映予定の第5話で、なんと悟空が死んでしまう! ラディッツを倒すために、自分の命を犠牲にするのだ。ラディッツを破ったものの、悟空の死はあまりにショッキング。そして、新たにラディッツよりさらに強い二人のサイヤ人が地球にやってくるとか。悟空を失った地球の運命は、いったいどうなるのか? 森下プロデューサーに聞いた。「二人のサイヤ人が地球にやってくるまでに、あと一年あるんです。その間に、クリリンたちやピッコロ、そして悟飯は、サイヤ人の攻撃に備えて、厳しい修業に入ります。原作には、この期間のエピソードはほとんど語られていませんが、アニメでは、10月までかけて、原作の鳥山明先生のアイデアも織りまぜて、彼らの修業の模様をじっくり描いていきます。サイヤ人との決戦までのカウントダウンが、回ごとにサスペンスの色合いを強めながら進んでいくわけですね。悟飯という幼い”英雄”のもとに戦士たちが集まる展開は、まるで大河ドラマのような盛り上がりを見せることでしょう」

エピソードを追うごとに、高まっていく緊張感。新シリーズ開始早々、目の離せない展開になりそうだ。

December

Animage [pg. 54-55]

宿敵・悟空とともに闘った、最初のサイヤ人決戦。敵の子・悟飯を特訓してみせるなど、サイヤ人戦を境にマジュニアは、以前の悪役ぶりからは考えられない行動をみせた。だがそのなかでも、「次に倒すの)は悟空だ」と何度も叫んでみせたり「友情ごっこ」などと、ことさら強調してみせた。変わりはじめた自分に気づきながらも、認めようとしなかったマジュニア。だが、最期の刻になり彼はようやく仮面を脱いだ。おもえば、「ドラゴンボール」には、根っからの悪人というキャラクターは少ない。餃子や天津飯たちも、最初はカタキ役として登場したが、いまでは心強い仲間たちだ。「DB」の底に流れているのは、キャラクターたちを見つめる温かいはいい奴なんだよ」と語ってくれる。一方で、徹底した悪役キャラも存在した。いまも思いおこされるのがピッコロ大魔王の鬼のような悪役ぶりだ。そして、その息子・マジュニアは、父の怨念を背負い、生まれながらに悪意を帯びたキャラになるはずだった。だが「DB」の人間賛歌は、彼をも改心させてしまった。「惜しまれて去れるので、最期の場面は気に入っています。悟飯を特訓するところなど、人のいい面を見せて、やっと役柄がつかめたところなので残念です。悪にもかかわらず多くの応援ありがとうございました」と、マジュニア役の古川登志夫さん。いまは一番弟子の悟飯くんとともに、その死を惜しむのみー。

Animedia [pg. 126-127]

これが対サイヤ人戦を迎えた悟空のサーモグラフィー。戦いへの意気込みがハートに、そして頭部には仲間を失った怒り、鍛えぬかれた両腕と両脚には力がみなぎっているのがわかる。

ナッパとベジータ、二人のサイヤ人によって、ヤムチャが、餃子が、天津飯が、そして第28話ではついにピッコロまでもが殺されてしまう!!! 『ドラゴンボール』ファンにとっては胸がしめつけられるような展開になってしまった。しかし、お待たせしました!!!! やっと悟空が到着し、それまでのファンのモヤモヤをスカッと解消させる大活躍を見せてくれそうだ。注目の悟空到着が第28話。ピッコロが死んでなすすべもなくぼう然としている悟飯とクリリンの前にさっそうと登場。悟空は悟飯からヤムチャたちの死を聞いて、未だかつてないほどの怒りに燃える。そして、いよいよ第28、29話でナッパとの対決を迎えるわけだ。クリリンたちがまったく歯の立たなかったナッパを悟空は猛烈なスピードとパワーを発揮して圧倒する。ただ、悟空のこの活躍の原動力はもちろん仲間の死に対する悲しみや怒りだけではない。界王の苛酷な修業に耐え、最強の「界王拳」を身につけた実力からくるものなのだ。その界王拳を駆使して、第29話でナッパを撃破した悟空。残るはベジータ一人だが、ベジータはナッパすら足もとにも及ばない実力の持ち主。力を増した悟空でさえ苦戦は必至。第30話からはベジータ対悟空、そしてクリリンたちの総力戦になっていきそうだ。しかも、強力界王拳は悟空自身にとっても危険な技。「気」のコントロールを誤れば自らの体をこわしかねない……。まだまだ予断を許さない展開だが、とにかく心技体とも充実して燃える悟空のパワフルな戦いぶりがようやく楽しめるぞ!!

ピッコロ死して神を超える
かつては悪の魔王として悟空と激しい戦いをくり広げたピッコロが第26話では感動的な最期をとげる。悟飯をナッパの放ったエネルギー波から自ら盾となって守るのだ。ピッコロは「死ぬなよ」という言葉を悟飯に残して息絶える。ピッコロの死は神様の死も意味するわけだが、神様はそんなピッコロの行為に「最後に私を超えた」と満足げに消えていく。ところが、神様の死でドラゴンボールがなくなり、死んだヤムチャたちの復活も絶望的。不利な戦いにまた暗雲が……。

1990

March

Animedia [pg. 131]

元気いっぱいの悟空・悟飯父子の活躍を描く最新劇場版は、またまたオリジナル敵キャラとの大激闘編なのだ! 前回は「神龍によって不死身となる敵」が相手だったが、今回は「科学によって永遠の生命を手に入れた敵」との戦いだ。新たな敵の名は「Dr.ウィロー」。驚異のバイオテクノロジーによって、脳だけの姿となって生き続ける不気味なヤツだ。このウィロー博士は、ブルマの言葉を借りれば「自分勝手な研究を進めていた悪魔の科学者」で、「50年前、突然の天候異変のために、一夜にして雪と氷の下に研究室ごと埋まってしまい、死んだ」と思われていた人物だった。ところがどっこい、脳だけで生き長らえていたのだ。なぜ今になってウィローは蘇ったのか、それは、ウィローの助手であるコーチンがドラゴンボールを集め、神龍によって研究所の上に積もった雪と氷を取り除いてもらったからなのだ。その様子をウーロンと悟飯のふたりが目撃することから、今回のドラマは幕を上げるのだ。現代に復活したウィローの目的とは、「復讐」だ。悪魔の科学者とののしられ、さい果ての氷原に追いやられたうらみを晴らさんがために、ウィローは、その驚異の科学力で人類を窮地に追いこもうというのだ。その第一弾は、人工衛星から降らせる赤い雨。森林をたちまち枯れ野と化してしまう恐怖の酸性雨だ。さらにウィローは、世界に君臨するために、肉体を欲している。最強の肉体に自分の脳を組み込むことで、史上最強の科学者となり、全人類を平伏させる──それがウィローの大目標なのである! 副題の「この世で一番強いヤツ」とは、ウィローが捜し求める人物のことなのだ。そして最強の男こそは、武天老師──つまり亀仙人だった……。師の危機を知った悟空、クリリン、そして悟飯は、ウィローの野望を砕くために、彼の三人の手下と激闘を展開。手強い三人に加えて、ウィローに操られるピッコロが、悟空の行手をはばむのだ! 科学の力で攻撃する敵に、悟空はどうやって立ち向かうか!?!?

July

Animedia [pg. 140]

December

Animedia [pg. 20]

サイヤ人の父と地球人の母の間に生まれた悟飯。外見は父親・悟空の子供の頃にそっくりだが、戦士としての潜在能力は悟空をしのぐものを持っている。はじめの頃の悟飯は小さな草花や昆虫を愛し、少々人見知りするような、どちらかといえばひ弱で引っ込み思案の男の子だった。

だが、地球の運命を左右する戦いに巻き込まれ、ピッコロ大魔王の地獄の特訓や数々の実戦を経て、徐々にたくましさを身につけ、その生来の能力が開花しつつある。とはいえ、100%好戦的な悟空と違い、どうしても戦いを好きになれない悟飯。実力以上に謙虚であり、戦わざるを得ない状況にならないと戦闘にも参加しない。そこが彼のいいところであり、未熟さでもある。

まだまだ計り知れない力の悟飯くん。現在ナメック星では悟空の影にかくれているが、戦いが激化すれば、必ずその未知の力の片りんを見せてくれるに違いない。

ギニュー特戦隊の一人、リクームの圧倒的パワーの前に、絶体絶命の悟飯。考えてみれば、「ドラゴンボールZ」放映開始以来、ほとんど生活環境が戦場だった。遊びたい年頃の悟飯には気の毒だけど、これも修業のうちとあきらめてもらう!?

サイヤ人の悟空と地球人のチチという両親を持つ異星間結婚の子・悟飯。地球にベジータたちが現れるまでは、教育ママのチチから徹底的なおぼっちゃま教育を受けて、心優しい普通の男の子だった。しかしサイヤ人の本能も秘めている。

地球にやってきたサイヤ人との戦いで、大猿に変身し、ベジータを苦しめた悟飯。このように、その底に秘めた力は計り知れず、今後どこまで強くなるのかわからないほど。

現に、ベジータと悟空、どちらが“超サイヤ人”なのか!? という関心が高まっているが、もしかすると、その座に最も近いのは悟飯かもしれないのだ。それなのに、最近の悟飯はもうひとつ目立てないでいる。奮起を期待しよう。

1991

January

Animedia [pg. 128-129]

待ちに待った真打・悟空の登場で、

情勢が一気に変わりつつあるナメック星での戦い。

宇宙最強といわれるエリート戦士集団・ギニュー特戦隊ですら、

100倍重力に耐えパワーアップした悟空の前ではかすんでしまう。

しかし、そのギニュー特戦隊も、

あくまでフリーザという不気味な宇宙人の部下でしかない。

この戦いは、悟空たちがフリーザと直接対決をするまで決着しないだろう。

ということは、’91年を迎えても、まだまだ予断を許さない展開が待っているのだ。

今回は、現在ナメック星にいる戦士たちに、その対決に先がけて、

歌での前哨戦をくり広げてもらった。

永遠の命を手にいれるためナメック星にやってきた作者。

ギニュー特戦隊は苦戦していても、悟空たちのことはまだまだ眼中にない、

といった余裕が感じられる。

ギニュー特戦隊との直接対戦を悟空にまかせ、

自分はドラゴンボールで永遠の命を手にいれようとする

作者の卑劣さが表れている。しょせん、ワルはどこまでいってもワル!?

※注釈1

リクーム、バータを倒し、ついにギニュー隊長と対峙する悟空。

戦闘力ではすでにギニューを上回る悟空だが、

71話でギニューの言う「どんでん返し」が待っているのだ。

ギニューはまず自分の体を傷つけ、異様なオーラを燃やしながら「チェーンジ!!」と叫び、

そのオーラを悟空にぶつける。次の瞬間、なんとギニューと悟空の体が入れかわってしまった!!

※注釈2

悟空がギニューと戦っている間に、「タマ(ドラゴンボール)さがし」をする悟飯とクリリン。

ハイレベルな戦いがくり広げられるナメック星では、

二人はどうしても日が当たらない存在になりがち。

が、72話で二人はついに7個のドラゴンボールを発見する。

さっそくシェンロンを呼び出そうとするが、地球の言葉ではシェンロンは登場しない。

そうしているうちに、新たなピンチが…。

※注釈3

ギニューたちと悟空に「つぶし合い」をさせ、

少しでも自分に有利に事を運ぼうとしたベジータだが、

73、74話で悟空の体を持つギニューと戦うはめになる。

この勝負、ベジータ不利かと思われたが、ギニューは悟空の体をうまく使いこなせない。

この戦いに悟飯・クリリンも加わって、逆にギニューが追いつめられてしまう。

しかし、ギニューには困ったときの「チェンジ」がある。

※注釈4

ナメック星の神龍(シェンロン)は「スーパーシェンロン」とよばれる、

地球のものより巨大な龍だ。悟飯たちは、それを呼び出すための合言葉を聞こうと、

75話で最長老のもとに向かう。ところがその途中で、

合言葉を伝えるために悟飯たちのもとに向かっていたデンデと出会い、

予定より早く神龍の呼び出しに成功する。

悟飯たちは、ピッコロたちを蘇らせることができるのか!?

凶悪なフリーザに対する反感を含んだ句。

しかし相手をからかっているような調子は、

まるで来るべき戦いを楽しみにしているふうにも感じられる。

これもフリーザ同様、余裕の表れ!?

現在ナメック星で展開する戦闘は、クリリンと悟飯にとって荷が重い。

そこで、戦闘は悟空にまかせ、二人は本来の目的だった

ドラゴンボール探しにもどろうという意味の歌。けなげな決意に満ちている。

May

Animedia [pg. 12, 127]

超ナメックスラッグと超サイヤ人孫悟空のハードな戦いに人気が集中した最新劇場版だが次の各場面も好評だ。「OPの悟飯とハイヤードラゴンのダンスがかわいい♡・神奈川県/川瀬房枝」ハイヤドラゴン悟飯コンビは、90年の夏の劇場版から連続登場。すっかり仲良しになったふたりは、次回も登場か!?!?「ナメック星人が口笛の音に弱いなんて初耳。でもおもしろい・熊本県/佳司」ピッコロたちナメック星人は口笛の音が苦手というアイデアは、原作者の鳥山明の提案したもの。今後の展開に何か関係あるのだろうか?気になるところだね。「やっぱり、ピッコロが悟飯をかばって傷つくシーンでしょう!東京都/龍」対ナッパ戦で悟飯をかばって散っていくピッコロをほうふつとさせる名場面だ!悟空にパワーを与えるなど、今回のピッコロはサブキャラ以上の活躍だったネ♡

悟空&ピッコロの友情あふれる戦いに〇

超ナメック星人スラッグの巨大化を目にして、かつて天下一武道会でマジュニア(ピッコロ)が披露した(同じ巨大化の)ワザを懐かしく思い出した人が多かったようだ。さらに、スラッグのボディーをつらぬく場面は、ピッコロ大魔王を倒した時の状況とそっくり!でもその時の悟空は、体内に秘めた大猿(サイヤ人)のパワーで勝利した。しかし、今回の悟空はピッコロが分け与えてくれたパワーで逆転する。つまり、ふたりの友情の勝利!そこが一番感動的だ♡


豪快に食べひたすら眠る・・・

ベジータが倒れ、いよいよ治療カプセルから出た悟空とフリーザの戦いが87話からはじまる。地球にサイヤ人が続けざまに戦っている悟空。いくら強いヤツと戦うことが好きな悟空でも、体力は無限ではない。たまには、ゆっくり休みをとりたいと思うこともあるだろう。ナメック星に向かうカプセルの中で見せた「快食快眠」ぶりを、地球に帰って、自分の家でしたいに違いない。だが、現実は厳しい。90話では、力を出しきった悟空に対し、フリーザはまだまだ余裕を見せる。このぶんでは、悟空の休暇は、かなり先のことになりそうだ。

快食快眠

海外旅行だ、最新のリゾートプランだとお金と体力を使って、結局疲れをさらに抱えるより、体力と気力の充電にあて、ひたすらよく食べ、よく眠ることに集中するのが、案外かしこいGWの過ごし方だったりする。休みって本来そういうものなのかもしれない。遊びとは違うだろうが、何をするにも必要なのが体力と気力。それを養ってこその遊びだよね。

1992

This year will also contain coverage of Movie 07: “Extreme Battle!! The Three Great Super Saiyans

July

Animedia [pg. 18, 28-29, 162]

前シリーズ『ドラゴンボール』の時代から続く悟空の闘い。しかし、今回の集計には、ファンの多くがあえて『Z』の名をあげてきた。以前とは雰囲気がガラリと変わり、『Z』は別の作品のように思えるからだ。この『Z』の魅力はアクションの迫力。悟空がキャラ人気9位なのに悟飯がランクインしていないのも、悟空にさらにダイナミックな戦いを期待する、ファンの欲張りな願望なのかもしれない。


尊敬と信頼の愛情関係

父子といえば『Z』の二人のオヤジも強いゾ。

まず悟空。最強のZ戦士も病には勝てないが、悟飯にとって父は誇り。マイホームパパじゃないけれど、一途な生き方を息子は理解し、あこがれてもいる。強い父親へのあこがれはファンも同じ。悟空が勝ち続ける限り、この人気は衰えることはないはずだ。

悟飯はまだ父を越えられない。でも、将来あのトランクスの先生になる日がくるのだ。いつの日か父のように強くなって、史上最強の父子になるのかもしれない。

このカップリング応援します!

★悟空はどんどん強くなって、底が知れない。あれじゃ息子は追いつけないと思う。かわいそうだけど、悟空がやっぱりカッコいいから、もっと強くなって欲しい。(北海道/江田川範之)

★悟飯はお父さんの前では小さいけど、将来トランクスの先生になるんでしょ!? 今から楽しみです。お父さんやピッコロさん以上に強くなって欲しいナ。(愛知県/SbyT)

無視と迷いの断絶関係

父子の情を交わす孫家に比べて、ベジータ&トランクスの関係はクール。純粋サイヤ人の父は人情にうといらしく、戦うことに熱中するだけだ。そんな父にあきれる反面、少々寂しそうなトランクスのうつむきポーズが、ファンの母性本能をくすぐっている。一見、断絶の父子。

でも、夏頃から、この二人にも変化がありそうだ。一日で一年分の修業成果があがる“修業の部屋”。二人はそこに入り、出てきたときトランクスの形相は変わっているらしい。父と子の間に何が起こるのか。これからが盛り上がる父子なのだ。

このカップリング応援します!

★あんな陰険なベジータから、どうしてトランクスみたいなイイ子が生まれたのかしら? 少しは父親の情を見せてあげてもいいんじゃないの!?(愛知県/TN)

★トランクスがいいす。本当は父親に甘えたそうで、でもガマンしてるとこがカワイイ。(千葉県/神崎恵)

ベジータはベタベタしなくていい。トランクスとはZ戦士として、力を合わせていって欲しい。(宮城県/秋元智光)

心臓病に倒れた悟空に、ついに復活の兆しが見えてきた。7月頭の話でベッドから起き上がることになるのだ。しかし、このままでは体力不足。まともには戦えない。悟空もベジータ父子と同じように“修業の部屋”へ向かい、悟飯と修業する予定だ。

この部屋へ入るまでが一騒動。人造人間16号が悟空の居所をつきとめてやってきたり。8人のZ戦士+3人の人造人間=11人の戦いは、とどまるところを知らない。

そして、さらに151話では、17号と18号・合体のウワサもある。敵も味方もパワーアップし、夏には大激突の展開が待っているのだ。


’86年12月に第1作『ドラゴンボール』が公開されてから7年。悟空の激闘を描くシリーズも、今回で10作目をむかえる。

前作『激突!!100億パワーの戦士たち』では、サイヤ人の王子ベジータが劇場版にデビューしたが、今回の最新作では、ベジータの息子・トランクスがデビューすることになる!

テレビ版に登場して以来、ずっとファンを増やし続けている超人気キャラのトランクスだけに、今回の劇場版で、さらに多くのファンの心を魅了することになりそうで楽しみだ。

さて、毎回新たな「最強の敵」と戦っている悟空だが、今回の最強の敵とは、いったいどんなヤツなのだろうか…?

テレビ版では現在、ドクター・ゲロの生み出した人造人間16号・17号・18号の三人が、D・BZチームを苦しめているまっ最中だ。

脅威的な強さのフリーザを一撃で倒したトランクスが、過去の世界(現在)に救いを求めてきたほどだから、人造人間がいかにとてつもない強さであるのか、よく分かるというものだ。

実は、今回の劇場版に登場する最強の敵も、その悪魔的な強さを誇る人造人間だ。

と言っても、16号たちが登場するワケではない。16号たちよりもはるかに強大なパワーを秘めた「超人造人間」だというのだ!

しかし、16号たちを生み出したドクター・ゲロは、みずからが作った17号によって殺されてしまった。

新たな人造人間を作れるハズがないのだ。では、何者が超人造人間を作りだすのか?

そして悟空たちは、超人造人間をどんな方法で倒すのだろうか。

最新劇場版は、過激で熱い戦いになりそうだ!

1993

February

Animedia [pg. 20, 168]

“Interview” with Trunks

さあ、女性ファンのみなさん、お待たせしました。
「カッコいいキャラ部門」第1位は、なんとトランクスさん!

まずはご本人に、勝因を分析してもらいましょう。

トランクス「いえ…僕なんてまだまだ未熟ですから…。」

いやいや、男性キャラとしては最高の受賞じゃない?
僕が欲しいくらいだよ…。

トランクス「でも、悟空さんの強さには到底かないませんよ。」

ちょっと待って、それ誤解してない?
今回は「強さ」じゃなくて「カッコよさ」のランキングだからね。

トランクス「あ…。」

欲のない人だなあ。でもね、そういうところが女性には響くらしいよ。

たとえばこんな声:
「強いのに気取ってないところが素敵。悟飯くんはお父さんに教えてもらえるけど、トランクスは一人で頑張る孤独感がまた良いんです。」
(愛知県/トランクスRさん)

トランクス「そうですかね…。でも、僕の目から見れば、悟空さんこそ気取らず、大きな器を持っていて本当にカッコいいと思いますけど…。」

でもね、こんな意見もあるよ。
「悟空もいいけど、やっぱり若さが魅力。短髪の頃のトランクスの方が凛々しくて好きだったな。」
(熊本県/長迫由起子さん)

女性ファンはやっぱり君の凛々しさに惹かれているんだね。
あっ、顔が赤くなった!純情〜!

トランクス「とにかく…ありがとうございます。」

セルを倒したら、もっと人気出ちゃうかもよ?

トランクス「人気はあまり気にしません。でも…やります、頑張ります!」

“Interview” with Goku:

(場面変わって、緊張気味の高杉星史くん)

「緊張するな…。みんなが“最強”と認めるあの人に会うんだからな。
挨拶は…『オッス』かな?『ニイハオ』?それとも『シェンロン』?」

悟空「おめえ、何やってんだ?」

「あっ、オ、オレ、高杉星史です。」

悟空「おら、悟空だ。」

「おめでとうございます!悟空さんが ’99年の“最強キャラ”に選ばれました!」

悟空「ほんとか?それはすげえな。一番強ええのか。でも、おら、これからセルに負けちまうかもしんねえぞ?」

まさか。
第一、ファンはフリーザを倒した悟空さんが「最高」って言ってますよ。

悟空「あれか。おら、フリーザの声が潰れちまうんじゃねえかと思ったぞ。」

ファンの声:
「フリーザとの戦いは圧倒的だった。それに悟空には強さだけじゃなく、優しさもあるのが魅力的。最近はトランクスに出番を譲ってる感じでちょっとつまんない。」
(福岡県/絶対無敵元気爆発さん)

やっぱり「優しさ」も人気なんですね。

悟空「へへっ、ちょっと照れるな。でも、トランクスや悟飯もどんどん強くなってるからな。」

でもね、こんな意見もありますよ。
「人間味のある悟空だけど、戦いが好きなところはやっぱり悟空が上。いざというときは悟空の方がきっと強いはず。」
(広島県/ふろんさん)

悟空「そうかな。ま、3月には天下一武道会に出るから、久しぶりにひと暴れできるかもしんねえな。」

「オレも楽しみッス!」

悟空「おめえも出るか?」

ぷるるるるるるる…(電話のベル音)

Kozo Morishita Comment:

それにしても、トランクスがカッコいいというのは納得だよね。
イケメンだし、ベジータの強さとブルマの頭脳を受け継いだ、まさに天才。
でも、僕は悟空抜きではこの人気はありえなかったと思うな。もしトランクスや悟飯だけだったら、案外ストーリーは暗くなってたかもしれない。やっぱり悟空が後ろにいることで、全体の魅力がぐっと引き立つんじゃないかな。

やっぱり『ドラゴンボール』は悟空あっての世界だよ。今、アジアでもヨーロッパでもすごい人気。悟空は絶対的な強さを持っている。たとえ心臓病になって、悟飯が一時的に超えていたとしても、最後は悟空が勝つんじゃないかな。ファンの声は正しいよ。1月からはまた「強い悟空」が復活する予感がある。楽しみにしていてね。


90年に公開された『剣之介さま』『PINK』に続く「鳥山明ザ・ワールド」の第2弾。
前回は、マイナーともいえる短編集に収録された作品の映像化だった。

ところが今回は、鳥山明の代表作である『Dr.スランプ アラレちゃん』と『ドラゴンボールZ』のカップリング(2本立て)なのだ!

『アラレちゃん』は、1981年から1986年にかけてテレビ放映された大ヒット作だ。
知らない人はいないと思うけど、ペンギン村の天才科学者・則巻千兵衛が作った女の子型ロボット、則巻アラレが主人公。(眼鏡をかけている珍しいロボットだ)

怪力と底なしの無邪気さで、ペンギン村に風雲を巻き起こすアラレちゃんの活躍は、5作の劇場版シリーズになっている。
第6作目となる今回のサブタイトルは、『んちゃ/ペンギン村はハレのち晴れ』。

ガッちゃんやスッパマンなど、懐かしいキャラたちと久しぶりにスクリーンで会えることになりそう。楽しみだネ!

併映の『ドラゴンボールZ』のシリーズ第11作目は『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』という副題がつく。

左写真から推理すると、最強メンバーのDZチームが出演するようだ。
悟飯が超サイヤ人化しているところをみると、敵は現在テレビ版で猛威をふるっている完全体セルなのだろうか?

April

Animage [pg. 72]

サイヤ人王子としての誇りとプライド

今回の「ドラゴンボールZ」のみどころには、いつものことながらやはり頼もしい孫悟空の強さがまずあるが、今回のお話のなかで、キーパーソンのひとりとなっていくのが、ベジータだ。ご承知のとおりベジータはサイヤ人の王子。宇宙一の超サイヤ人はただひとりこの自分だけだと思っている彼にとって、今回の敵となる「自称・超サイヤ人」が認め難い、カンにさわる存在となったことは容易に想像できるところだ。しかもストーリーの流れでは、今回、悟空やピッコロは、ある意味ワキ役。復活した新サイヤ星を守ってくれと請われ、ベジータが赴いて行くことになるわけだ。雌雄を決する立場となったベジータ。ファンにとっては、あの誇り高き戦士の、孤高の戦いぶりを、久々に心いくまで堪能できそうだ。というわけで、今回の敵は復活したサイヤ星を襲う、謎の超人。自らを「超サイヤ人」と名乗るこの戦士の正体が、物語の核となって行く。名乗るだけあって、この強さはハンパじゃない。地球の超サイヤ人連合軍は、たちまちのうちにピンチに陥ってしまう。はたして、この戦士を打ち破る手だてはあるのか? ベジータは、そして悟空やピッコロたちは、みごと勝利を収めることができるのだろうか。戦闘シーンの迫力は必見だ。

July

Animage [pg. 76]

鳥山明ファン望の2作品、今夏再登場

いよいよ夏もすぐそこまで迫ってきましたね。夏休みが待ち遠しいところですが、アニメ映画もこの夏は目白押しで期待が高まるばかりです。これを観なくちゃ休みを迎えられない?「アニメフェア」は今年ももちろん健在です。同じく恒例の「アンパンマン」は20周年記念作品で力が入っています。大作「パトレイバー2」もいよいよ製作は大詰め、ディズニーの「アラジン」もあります。今年の夏は熱いですよ!


この春「鳥山明ザ・ワールド」として公開され、好評を博した2作品が、そろってこの夏にも再登場します。これは夏恒例の「東映アニメフェア」に、「幽☆遊☆白書」(本誌6ページ参照)とともに3本立てで公開されるものです。

「ドラゴンボールZ」は劇場版も今回で第12作目。セルゲームの果てに死んでしまった悟空にかわり、主役の大任を務めるのが、いまや超一級の戦士に成長した息子・悟飯です。父親がいなくなり、ますます凄みを増した悟飯は、久々に開かれたあの「天下一武道大会」に、トランクス、クリリン、ピッコロらとともに参加することになりました。クリリンは「超サイヤ人が参加するんじゃあ」と、はなから優勝をあきらめてしまいます。

しかし、参加者のなかに不気味な4人の戦士の姿がありました。彼らこそ最強の銀河戦士と呼ばれる強者たちで、全銀河を支配しようとたくらみ、地球にやってきていたのです。悟空がいない今、悟飯は彼らを相手に戦い抜くことができるのでしょうか?


もう一本の「アラレちゃん」のほうはうって変わって爆笑編です。今日も平和なペンギン村に、ある日ヤパイヤ国から使者がやってきます。訪ねていったのは千兵衛博士の家。国王夫妻の使者である彼は博士に、国のお姫さまを救ってほしいと頼みます。

彼女・プルア姫は笑ったことがないお姫さま。なんとか彼女を笑わせてほしい、というのです。おだてられてすっかりその気になった博士はホイホイ引き受け、一躍パパイヤ国へやってきます。

ところが、博士に異常なライバル心を燃やすあのドクター・マシリトがその話を聞きつけて大変。ヤパイヤ国を舞台に、千兵衛とマシリトの発明家生命を賭けた戦いのゴングが鳴りました。見守るペンギン村の住人たち。

しかしそんななか、アラレだけは相変わらずのマイペースでハチャメチャな行動を繰り返します。さて、彼らはプルア姫を笑わせることができるのでしょうか?

Monthly Comments

  • June ’89 [AM]: 悟飯パワー爆発 平和は永遠につづかず!! 新シリーズ「ドラゴンボールZ」は、いきなり悟空親子の最大の危機、サイヤ人戦から突入しました。そして、みなさんにははやくもニュー・ヒーロー悟飯に、ただの泣き虫くんとはちがう究極&最強のZのパワーを予感することができたのではないでしょうか。新オープニング・テーマ曲「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(チャラ・ヘッチャラ)に乗って、なにごとに対しても前むきに迫る悟空親子の活躍に、みなさんの声援よろしくお願いいたします。さて、今月はいよいよ悟飯の潜在的なパワーが爆発します。そのパワーは瞬間的に父・悟空、そしてピッコロを超えたものです。父の死の危機に飛び出した悟飯の、怒りをむき出し、いまにもあふれそうな涙を必死にたえている表情は、きっとみなさんを感動させることでしょう。一気呵成に大興奮。父・悟空を想う悟飯のたくましい涙にご期待ください。(Kōzō Morishita)
  • October ’89 [AM]: 駄ジャレテスト – サイヤ人、地球に大接近、やっとのことで界王様のもとにたどりついた悟空! だが、界王様から修受けるには、界王様のテストに合格しなければならないのです。それは・・・・・・腕立て伏せ1万回、3000メートルのジャンプ…そんなのへのへのカッパ。 それでは?そうです、ギャグの天才である界王様をシャレで笑わせなければならないのです。悟空に駄ジャレの連発が、カメハメ波のように軽快にうてるのでしょうか。 底抜け脱線シャレ合戦の幕開けです。このテストに合格—界王様から、界王拳、元気玉を授からなければ、とてもじゃないがサイヤ人には勝てないぞ。界王様なに考えてんの? 武術と駄ジャレとどう関係があるの? 駄ジャレは脚本家の小山高生氏ひとりでけっこうです。「ふ、ふとんが……ふっとんだ!」「シューマイのうまさを、キミは、しゅうまい!」はてさて素朴で純な悟空が界王様を笑わすことができますか、私はシナリオを読んで笑ってしまいましたけどね。(Kōzō Morishita)
  • November ’89 [AM]: 今月はシリアス – 界王様との厳しい修業で、やっと元気玉を免許皆伝の悟空。でもほんとうはどれだけ厳しかったのか。録音スタジオでは連日、界王役の八奈見乗児さんと悟空の野沢雅子さんとのシャレの応酬。そこへスタッフが混じっての底抜け脱線シャレ合戦の大爆笑、悟空の厳しい修業のシーンなんて誰も演じてるようすはありませんでした。しかし、ついに恐れていた日が来たのです。サイヤ人地球到着。一転してスタジオもシリアスなふんい気に包まれました。出演者、スタッフからあれだけ盛況だったシャレが出ません。きっとヤムチャ、餃子、天津飯の死を予感したのにちがいありません。悟空との再会をはたせず倒れていくヤムチャたちの死闘。今月は、みなさんもシリアスな目でごらんください。(Kōzō Morishita)
  • December ’89 [AM]: お待たせしました。あの世での修行を終えた悟空、ついに決戦場に到着。兄ラディッツとの死闘に倒れ、生身の死人であの世に修行に出たのは、木々の緑がまぶしい、6月の上旬放送のころでした。それから、みなさんをまだかまだかとジリジリ待たせて5か月、ついに悟空、強~くなって大復活です。餃子の恨み、ヤムチャ、天津飯、ピッコロの恨み、そのパンチのひとつひとつに、「ドラゴンボール」の長い歴史の中ではじめて悟空が怒りを見せます! 界王拳、元気玉を修得した悟空は、もう天下一武道会、ラディッツと闘ったころとは、まるで戦闘力がちがいます。はたして悟空は、地球をサイヤ人の手から守れるのでしょうか・・・。特にベジータには要注意! 応援よろしくお願いします。(Kōzō Morishita)
  • April ’93 [AM]: ミスターサタン – セルゲームに突然登場したミスターサタン。超人Z戦士相手に丁々発止のタフさが、とても好感を覚えるのである。彼はほんとうに孫悟空やピッコロたちの存在を知らなかったのだろうか。それよりも、「ドラゴンボールZ」の展開そのものがまったく理解できていないようなのである。だが、われわれスタッフは、いまちょうちょうはっや、「ドラゴンボールZ」の世界にとっては、懐かしささえ感じる彼の武闘家としてのプライドや自信満々の素直さに拍手を送るのである。そんなことで、ミスターサタンの出番は緊迫するセルゲームのなかで、ひとり場ちがいの武闘家としてますます多くなっていくのである。それから、悟空を超えた悟飯もスゴいぞ、お楽しみに!!! (Kōzō Morishita)
  • May [AM]: DBZ 超武闘伝 – 新作のゲームソフト「DBZ・超武闘伝」に凝っているぞ。アニメに負けないスピーディな戦闘で、もう毎日が天下一武道会、熱くなっているのだ。悟空の野沢雅子さん、ピッコロの古川登志夫さん、そして、私のお気に入りの人造人間18号 伊藤美紀さんなどホンモノの声優さんたちが、ほんとうに声の出演をしているから、フィールドマップや悟空たち8人の超人たちの超必殺技、連続のコンビネーション技をマスターすれば、自分だけのオリジナルな武闘会をプロデュースすることができるのだ。おかげで、この夏休み公開の映画「DBZ・銀河ギリギリぶっちぎりの凄い奴」の超過激なスケジュールのストレスも吹っとび、制作も快調に進んでいるぞ。ミスターサタン映画初登場の大活躍、よろしく!! (Kōzō Morishita)
  • June [AM]: 社内公募 – この4月から、『ドラゴンボールZ』の番組の終わりに流れる「次回お楽しみに」の絵が変わったのに気づきましたか?きっかけは、フジテレビのプロデューサー金田さんからの電話でした。制作担当の末永さんに相談すると、「大丈夫、まかせて!」と快い返事が返ってきました。しかし、翌日にはビックリ!「君のアイデアがテレビで流れる!告知案を大募集!」「おーい、末永さん。社内公募しなくてもよかったのに……」そんなこんなで締切が近づく中、森下孝三プロデューサーが応募案の中から「これだ、これで行こう!」と、最初にあったラフ案を一目で決定しました。(Sei’ichi Hiruta)
  • July [AM]: 元気の素– 毎回、ハードな日々になりがちな劇場版「ドラゴンボールZ」のスタッフルームですが、監督をはじめスタッフの顔ぶれによって、息抜きの元気の素はさまざまです。かつてはドリンク剤だったり、ショートケーキだったり……。そんななかでも、この夏の劇場作品の上田芳裕監督の場合は、ズバリ「安眠」(!)です。会社にスタッフが泊まることはよくあるのですが、持参のパジャマに着替えてから眠るという人は数少ないとか。「やっぱり、いちばんリラックスするよ」(監督談)今年2月放映のTVスペシャルのときからの習慣だそうですが、「安眠」をエネルギー源に、今回も力強い作品をバリバリ制作中です。乞うご期待!!! (Sei’ichi Hiruta)

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