Animedia #062 (August 1986)

pg. 7-11: Laputa: Castle in the Sky

POINT 1: のっけから映画の中へと見る者を引きこむ宮崎演出!!

「見どころはどこですか」ときかれるのが、いちばん困るのが宮崎監督の作品だと、高畑プロデューサーは言う。「いろいろな布石を打っていって、クライマックスに持っていく、といった作り方ではないんです。先月もお話ししたように、主人公と同じ視点に見る人を引きこんで、主人公と同じ体験をしてもらいたいといった作り方なんです。ですから、どの部分も、それぞれ高密度で『見どころ』と『そうでないところ』という言い方はできないんですね(笑)」しかし、だからこそ、ファーストシーンは、見どころだと言える。ここで、客は一気に『ラピュタ』の世界に入りこみ、全員がパズーに生まれ変わる。ムスカに捕えられていたシータが、ドーラ一家の襲撃を混乱の中で、飛行船から脱出するが、手をすべらせて落下してしまう。そして、飛行石の力で、ゆっくりと下降するところを、パズーが救う。「このふたりの出会いは、物語の始まりであり、また、パズーにとっても、シータにとっても、大きな出来事です。それだけに、大切に描いています。また、翌朝のさり気ないシーン、ハトにエサをやるところとか、食事を作るとか、そういったところも『ラピュタ』では、意味を持っています。人が親しくなるというのは、こうした日常の出来事からなんだと思うんです。共通の何気ない経験を、おろそかにはできないんですね」また、ここでは、空をゆっくり下降する少女、パズーの父のラピュタへの飛行など、これから起こる物語への期待が、いやが上にも盛り上がる場面が連続する。

POINT 2: いかに面白い悪役を作るか!? それは宮崎監督の一大テーマ

宮崎作品のポイントのひとつに、敵役をあげる人も多いと思う。『ナウシカ』のクシャナ、クロトワ、『カリオストロの城』のカリオストロ、『コナン』のレプカなど、個性豊かな連中が揃っている。「いつも宮崎さんは、映画を作っていく上で『いかに面白い悪役を作るか』を考えていますね。今回の敵役、ムスカにしても、なぜラピュタの不思議な力を手に入れようという野望を抱くのか―それがわかるキャラクターになっています。つまり、面白い悪役というのは、裏をかえせば、我々にも『わかる』奴なんですね。宮崎さんも、彼らに感情を入れて描かなくてはいけない、と思ってやっているはずです」ムスカは、冒頭から登場する。そして、シータ、パズーとからんでいく。彼の行動の根底には、ラピュタの力を手に入れたいという野望があるのは、すぐにわかるのだが、その奥に存在する「何か」は、ラスト近くに表れる。それこそ、意外な事実が隠されているのだ。「そのへんが、ムスカという男の面白さですね。また、見かけからいけば、ドーラさんも悪役かな(笑)。まあ、彼女は、生き生きと生きたいという人の典型ですね。笑いたい時は笑うし、ホロリとする時はホロリとする。あまり露骨にはやりませんが、見終ってから『ああ、いい婆さんだったな』と思えるような、そんなキャラクターですね」

POINT 3:「飛ぶ!」――それがいかに感動的なシーンかがわかる!!!

ドーラとムスカに追われたパズーとシータは、鉱山鉄道の線路から廃鉱に落下。この時、再び飛行石のペンダントが輝き、パズーとシータは、空中をゆく。ここは、スリルの後のファンタジー。非常に印象的なシーンだ。「最初にシータが飛行船から落ちた時は、彼女は気を失っていたわけですから、ここで初めて空を飛ぶことを意識するわけです。パズーの方も、もちろん初めてで、彼は、オーニソプターを作ろうとしているくらいだから、もうワクワクしている(笑)。この二人の感動と、少しの恐れが、きっと感じてもらえると思います」また、このほかにも、ドーラとパズーがシータを救いにフラップターで飛ぶシーンや、雲の中で、タイガーモスとゴリアテが戦うシーンなど、さまざまな空の「顔」が描かれる。その高度感やスピード感は、まさに飛翔感覚だ。

POINT 4: 飛行石に秘められた夢と恐れそれはラストにはっきりする

この物語のポイント中のポイントが、天空の城と並ぶ飛行石。最初はファンタスティックな飛行を見せてくれる美しい石だが、なぜか、どこかに不吉なものを感じさせる。パズーとシータが落ちこんだ廃鉱にいるポムじいさんも、飛行石を捜し求めている一人だが、シータのペンダントを見て、恐れを覚える。「そうですね。ポムじいさんは、飛行石そのものに恐怖を感じたというよりは、そうした強大な力が、悪意を誘発するのではといった、人間の心に対する怖さを感じたんでしょうね。彼は、年寄りですから、人間の怖さも知っている。それに対して、パズーは、単に空への憧れで飛行石をながめている。恐怖なんて、ありませんね。この対照的な二人も面白いですよ」こうした、憧れに一直線のパズーは、まったく普通の男の子。ティディス要塞で、ムスカにあしらわれ、シータに帰れと言われて帰っていくパズーに、ある種のいら立ちと共感を覚える。「まったく普通の少年を描きたかったんです。彼が、とても強い男なら、要塞から帰ったりしませんよ。このお話を、単なる英雄物語にはしたくないんです」

POINT 5: 宮崎アニメ以外ではできない高さと加速感のアクション!!

宮崎アニメの特徴は?ときかれて、アクションの面白さをあげない人は、まずいないと思う。それは、単にかっこいいとか、スピード感があるからという理由だけでは説明できない。「アニメは二次元的には違いないんですが、そこに描かれる世界は、我々と同じ三次元です。特に、上下を使って『高さ』を出しています。落下する時には、加速感もある。そうした動きが、宮崎さんのアニメ手法の面白さでしょうね」たとえば、パズーとシータが線路から落ちるシーンの高さは、目もくらむといった表現がピッタリだし、その前の、追跡シーンも、車のスピード、汽車のスピード、そして、人間の走るスピードと、それぞれ肌で感じさせてくれる。また、フラップターから見た、流れ去る地上の風景の高度感やスピード感は、ジェットコースターなみ。こうした、さまざまの動きが、すべてポイントだと言っても間違いではない。「本当に、わずか一瞬でも力を抜けないというのが、宮崎さんの作品ですね。クライマックスとクライマックスのつなぎシーンなんて無いわけで、全部が意味を持っていますから、それはもう大変です。最初に絵コンテを見た時、スタッフの一人が『これ、本当に全部やるの?』って言ってました(笑)。結局『ラピュタ』という話は、ストーリーを話すだけでは、あまり面白くない(笑)。フィルムがつながって初めて、出来上がった空間が力を持ってくるといった作品ですね」

POINT 6: 炎、爆発、ロボット大乱闘!!まさに中盤のヤマ場がここだ

ムスカに捕えられたシータが、家に伝わる呪文をとなえると、空から落ちて来たといわれるロボットが動き出す。このシーンは、それまでのどこかファンタスティックな画面とは一転して、すさまじい迫力! ロボットの破壊力に、シータは恐怖を感じ、まさか、ロボットが味方とは思わない。ムスカは、シータを追い、将軍は、この事態を収集しようとする。そして、パズーは、ドーラたちとともに、空中からシータ救出にむかう。「ここは、シータ、パズー、将軍、ムスカ、そしてロボットが、それぞれ別行動をとっていながら、一つのものにしなければならないシーンで、五つの筋の同時進行といった大変なところでした」ここは、まさに見せ場である。全体の中でも、必ず印象に残るシーンだ。特に、パズーがフラップターから逆さにぶら下がり、シータを塔から救出する場面や、要塞の砲に撃ち抜かれて倒れるロボットの悲しいシーン、主導権を握ろうとするムスカに、並々ならぬ意志を感じるのもここだろう。「飛行石の力のひとつ、ラピュタのある方向を示すというのも、要塞のシーンで出てきます。飛行石の先が指す方向に、ラピュタがあり、彼らは、みんなそちらへ向かうことになります」そして舞台は、天空の城へ!!

POINT 7: 天空に浮かぶ城ラピュタでのキャラの活躍と大がかりな謎

燃える要塞を後に、ゴリアテが出発し、シータとパズーも、タイガーモスの新乗組員として、ラピュタを目指す。そこは、パズーの父が“竜の巣”と呼んだ、高くそびえる雲の峰のむこうにある。巨大に発達した低気圧の雲の上での戦いや、シータとパズーの乗るタコの軽々とした動きが目につく。そして、ついに、我々の目の前に、空に浮かぶ巨大な城が現れる。「シータは、自分が何者なのかを知りたい。それでラピュタへ行くわけですが、シータ一人では無理なんですね。で、パズーがいる。彼は、ラピュタや空への憧れが行動の要因です。まあ、このへんが、宮崎流です。それと、なぜムスカがラピュタにこだわるかが、この後明確になります」ラピュタは、石造りの巨大城。青々とした木々に囲まれたそれは、見る者を圧倒する。しかし、ムスカが野望の対象とするような、巨大な力は、最初は感じられず、逆に、野原に咲く美しい花や、小鳥や、それらを世話するロボットの姿に、ホノボノとした想いを味わうだろう。「この後の、ラピュタの中枢もそうですが、最近はやりのメカニックなSF的風景から抜け出しています。過去に作られた作品とそっくり同じだと言われるのが好きな人は別にして(笑)、やはり、何か新しいものを作りたいですからね。我々は」ラピュタには、いったいどのような秘密が隠されているのだろうか。パズーとシータは、いよいよ城の中の中枢へと入って行く。そこには「飛行石の力」を手に入れようとするムスカが待っている……。そして、君は必ずラピュタの中でシータが味わう驚きを、パズーが経験する冒険を、あたかも自分自身が演じてるかのように、新鮮に感じるはずだ! さあ、夏休みは『ラピュタ』しよう!!

PULUS 1: 絶対に見すごせない宮崎アニメの名脇役

パズーとシータが、ドーラ一家から逃げる前半のポイントで、彼らを助けてくれるのが、パズーの親方とおかみさん。ドーラの息子が、その筋肉を誇らしげにふくらませ、シャツのボタンを飛ばせば、親方も同じように、シャツまでビリビリに破いてしまう。すると、おかみさんが「誰がその服、縫うと思ってるんだい?!?!?!」とくるから大笑い。彼らもまた『ラピュタ』の中では、欠かせない名優たちである。「主人公を取りまいている人々を描くのは、なぜ主人公がこういう気立てのいい人に育ったのかを描きたいからです。パズーを支えている人たちは、いわゆる庶民です。そして、やはり気持のいい人たち。パズーの優しさや、気立てのよさも、こういう人たちの間でつちかわれたものなんですね」ともあれ、このシーン、さらに親方対ドーラ一家の大立回りは、必見の面白さ。西部劇の酒場のケンカのように、カラッとして、どこかお祭気分がするのだ。

●併映● 名探偵ホームズ

テレビシリーズが終っても、ファンが去らない作品というのは、なかなか無いが、この「ホームズ」は数少ない、そうした作品の一つ。今回は、準レギュラーのミセス・ハドソン大活躍。「ミセス・ハドソン人質事件」では、モリアーティー教授に誘拐されたものの、教授のアジトの大掃除をしたり、料理を作ってあげたりと、その優しさをいかんなく発揮。「ドーバー海峡の大空中戦」でも、墜落した郵便機のパイロットを救うために、大オノを振り回すといった意外さ。とにかく、見て笑って、感動してください!

pg. 12-15: Captain Tsubasa, Gegege no Kitaro, High School! Kimengumi Maple Town Stories

pg. 16-17: Project A-ko, Ai City

pg. 18-19: Super Mario Brothers: Peach-hime Kyuushutsu Daisakusen!, Running Boy: Star Soldier no Himitsu, Sunrise Big 3

1986年7月20日(日)、ついに2大アミコンアニメが雌雄を決すべく大激突。かたやファミコンの名を世間にとどろかせた、ファミコンブームのビッグワン『スーパーマリオブラザーズ』! あのマリオ兄弟が動き出すっというだけで、もうコーフンもの。クッパ大王にさらわれたピーチ姫を救出すべく大活躍、というのは同じだが、その面白さとオチは違うゾ。まずは見てのお楽しみっ。そして、かたやニュータイプのシューティング・ゲームを標榜する、スーパーファミコンの旗手『スターソルジャー』! 二人の少年が現実のシューティングゲームを競う。そこではビーム砲をうけると死をも覚悟しなければならないという壮絶なリアルゲームだから、もう興奮の連続まちがいなし。どちらに軍配があがるか、その判定を下すのは君だ。また、併映の『スーパーマリオブラザーズ2攻略法』と『ゲームキング』の対決も見逃せない。さあ、7月20日から早起きだっ!


この夏、公開される数あるアニメーションの中で、真打登場とでもいえるのが、この二作。ディスニープロの技術の粋を結集したファンタジー大作『コルドロン』と、いまやディズニーアニメの古典的名作『101匹ワンちゃん大行進』。前者のハイテクもさることながら、なんと6年ぶりという後者もするどい。必見。


女の子なら一度は夢みる胸ドキワクの世界を書かせたら、当代SF作家ピカイチの新井素子。ついにというべきか、遅すぎたというべきか、いずれにしろ待望のアニメ版素子ワールド『扉を開けて』は今秋公開をめざして鋭意制作中。超能力を持つ少女、根岸美弥子、通称ネコと、超能力者の仲間、クラスメートの桂一郎、香の三人がタイムトラベルした世界は中世の戦国時代だった。そこで伝説の女王ネリューラとして崇められてしまうネコ、そして東の国の鬼姫ディミダ、謎の神官ラディン他、バラエティに富んだキャラクターが交錯するファンタジーワールド。また、アッと驚くどんでん返しも待っている。はたして、アニメはどこまで新井素子できるか? 興味津々、期待大の一作。秋まで待てない!? (今秋全国東宝系にて公開予定)

pg. 24-31: Blue Comet SPT Layzner

pg. 32-36: The Phantom Pilot Film

pg. 44: Paint Gallery

pg. 45-60: Anime Eye

pg. 61-80: TV Anime City

pg. 81-85: Setting Materials Archive 

pg. 88-94: Sports Anime General

pg. 95-96: Information Journal

pg. 114-117: Mobile Suit Gundam ZZ

pg. 118-119: Touch

純な心を野球にこめて上杉達也は男でござる!

純な男性キャラ特集。トップバッターは『タッチ』の上杉達也くん。浅倉南をめぐる男たちのレースで、他を一歩リードするうらやましい達也。南をそこまでひきつけるものは何だろう。また和也の死後、野球部に入り柏葉のしごきに耐えるうちに、達也の内部でどのような変化が起きてきているのか。達也と南は幼なじみ。達也をずっと見続けてきた南には、一見チャランポランな達也の態度の裏にある優しさと暖かい思いやりという純な心が、誰よりも良くわかっている。だが、和也の死後、野球部入りした達也に、次第に微妙な変化が現れてきた。柏葉の悪意と対立するうちに一人の男性としての自覚が起きて、しごきの連続の中に若さというエネルギーを燃焼させる喜びすら感じているようだ。様々ななりゆきで野球を始めた達也だったが、徐々に自分のために野球に取り組もうとしているのだ。そのことでも達也の純粋さを示す充分な証明になっているのではないか。

新体操に傾倒する南と達也に微妙なすれ違い!?

『タッチ』の対木重次プロデューサーは達也と南がそれぞれに変化し自立への道を歩き始めると語ってくれた。「柏葉監督の登場で達也は野球に集中します。つまり和也的になってしまう。南は南で新体操に傾倒していく……………。達也の場合は本来の彼の姿ではないのでいずれ彼なりの決着をつけるだろうし、南も達也の変化につれて、二人の関係を一度つき離して考えられるんです」達也と南の自立ということによって、今まで表れなかった達也の人間性の深い部分が浮き彫りにされていくかもしれない。若さのエネルギーを燃焼させ、野球にそして人生に立ち向かう達也に青春の純情を見た。

上杉達也の声

三ツ矢雄二

達也を演じて感じたのはまずアニメ的というよりナチュラルに作り事めかさないで演らなければ、ということでした。「タッチ」は人間関係のドラマだと思いましたから、表情と間のバランスを大切にしなければいけないので、最初の頃は難しかったですね。達也については最近珍しいぐらいの男の子らしさを持ったキャラで、言わば隣りに住んでいそうで実はいない理想的なタイプ……。ストレートな感情表現とまたそれを出せない優しさとか、そういうデリケートな部分を持つ男の子だと思いますよ。また、達也にとっては南とか野球は決して彼のすべてではないんだということもわかって欲しいですね。

☆これからの見どころチェック☆

熱い人間関係のドラマに!!

第3部に入り、ますます目を離せなくなりそうな『タッチ』。対木氏は野球を背景にした人間のドラマを作りたいと言う。「9月放送分、ストーリーでは甲子園の予選の準決勝前までが、第3部ということになります。当然野球の部分が多くなるけれど、熱血野球物語にはしたくない。野球だけでドラマをつくるのはアニメでは難しいし、おもしろくないですから」また第3部ではアニメのオリジナル部分が多いことについては、「全く新しいオリジナルを入れると『あだちワールド』ではなくなってしまう。だから新しいキャラや設定を入れずに今あるキャラでそれぞれの人間関係をがっちり作り、ストーリーをふくらませることに重点を置いています。例えば、由加を動かすことによって離れがちな達也と南の接点役にするとか、原作にあまりない南が何故新体操に真剣に取り組もうとしたのかをフォローするためとかね」アニメにおいてはなおいっそうサブキャラたちの活躍が望めそうだ。最後に南と達也の今後について、気になる一言。「二人の関係はベタベタすべきではないし、それがこのアニメの人気にもなっていますから。これからは南の女としての自立の過程を描いていくつもりなので、南は少しずつ変わっていくかもしれませんよ」今こそ南に熱い応援を!

pg. 120-121: Maison Ikkoku

五代君の不純なアイマイ部分を剥ぐ!

さて次はこの人五代君。彼が日々何を考えて暮らしているのかと聞くのもそららしく、響子さんのことに決まってる。で、グラフも「響子さん好きダ」が大部分を占めている。が、響子さんひとすじかというとそーでもない。こずえちゃんが出てきてからその本性はジワジワと明らかになってるように、五代君はアイマイ部分もキチンと持ってる男の子だ。こずえちゃんは実にストレートなアプローチをかけてるのだが、対する五代君の態度はいまいちハッキリしない。響子さ〜んと枕をひしと抱きしめる割にはこずえちゃんとデートしたり、響子さんに目撃されたりして詰めが甘い。(まっ、この甘さがすれちがいを長びかせてる原因なのだけど!)イライラしてハッキリしろと言いたくなっちゃう。

他の女の子も気になるのダ!

こんな五代君を見てる男の子は「ボクもこーなる」と深くうなずくんじゃないかな。これはもう男の子の悲しいサガ?「来ル者ハ拒マズ」か「拒メズ」なのか……?!?特に五代君は「断ったら、悪いんじゃないか」と考える、よく言えば優しい、悪く言えばちゃらんぽらんな男の子といえる。だが、こずえちゃんとデートしたから不純と決めつけるのはあまりにも単純だし、男の子はみんな不純ということになってしまう。では五代君の「純」はどこに出てるか。まず、行動はどうであれ、響子さんが好きという気持は揺るぎないこと。そしてそんなに思いつめてるのに面と向かって「好きです」と未だに言えなくて見えない所で叫んだりするあの屈折した照れ。この2点は今の新人類にあまり見られない「一昔まえの純情」が五代君に残っていることを示している。そんな彼だからこそ「古き良き時代」の雰囲気の一刻館にぴったし合うのだ。二十歳なのに遅ればせの思春期にまき込まれてる五代君。彼の恋路を興味深く(ちょっとひどいかな)見守ろう。

五代裕作の声

二又一成

朝から晩まで女の人のことばっかり考えてる五代君はあの年頃の典型ですね。で、思いつめても成就してない点は古いタイプの男の純情でしょう。彼はあの純情さを一生持ち続けると思いますね。よく自己嫌悪に陥ってトホホとなったりするけど、すぐケロッとしちゃうのは、つきつめてるように見えて実はあんまりつきつめて考えるタイプじゃないからでしょう。むしろ彼は「雑草の強さ」とでも言うべき抵抗力を持ってると思いますよ。環境が変わっても全然関係ないタイプで、川の水のように流されてそのまま生きていける人。現実にいたらモテないんじゃないの?

☆これからの見どころチェック☆

もつれた人間関係はピークに!

こずえちゃんも加わってもつれにもつれる2組の三角関係。五代と響子さんの恋の行方は?松下洋子プロデューサーは「今後は毎回人間関係の動きが激しくなります」と予告してくれた。9月までは原作と同じく登場した三鷹とこずえちゃんによってできた2組の三角関係を描いていく。響子さんはみんな(もちろん一刻館の住人たちも含まれますゾ)に色々言われて「そうか」と思いながらも「やっぱり私は惣一郎さん」と言いきかせる。9月放映分で4人のゴチャゴチャがピークに達する。例えば五代君がこずえちゃんの家に遊びに行くと、こずえの父親が「結婚させてもイイ」とほのめかして、こずえちゃんもその気になるというエピソードがある。相変わらず五代君はアイマイだ。「可愛いガールフレンドがいるくせに」響子さんはヤキモチをやく。そんな響子さんに「だから響子さんは僕のもの」とプロポーズする三鷹。こずえちゃんのことはあやふやなまま「3年待って下さい」と告げる五代。この二転三転が9月に入って4〜5話続く。お楽しみに!

エンディングが変わるゾ〜!

7月9日から新しいエンディングが放送の予定。今回は惣一郎さんと三鷹も加わってちょっとドラマチックな仕上がりなので乞う御期待!新テーマを歌うのはピカソ。彼ら3人組は今ブームのエスニックムードの詞と曲で新鮮な刺激を与えてくれるゾ。レコード発売は7月15日、バップより。

pg. 122-123: Fist of the North Star, Dragon Ball

ピュアな悟空はハンパじゃない!!不思議感覚いっぱいの『ドラゴンボール』の世界。その中で「純」な男といえば、悟空をおいて他にはいないだろう。なにしろ他人だけでなく自分に対しても正直。人里離れた山奥でじっちゃんと二人で暮らしていたせいか世間の常識が全く通用しない。人間世界にやって来ても、ただ強くなりたい一心で他のことには目もくれない。これを単に子供っぽいと考えるむきもあるだろう。だが悟空の場合は違う。悟空は子供の持っている純真さを昇華させたような――いわば「超純粋」と言える簡潔さ、天真爛漫さを備えている。何事にも動じず、常に明るく汚れを知らない少年。つまり理想の少年像をイメージさせられてしまうのだ。しかし、だからといってお固い真面目なキャラではなく、親しみが持て自然に笑いを誘われるところがこの作品の持つ魅力にもつながっている。そして『ドラゴンボール』のキャラたちはもちろんファンも、知らず知らず悟空の持つムードにひきこまれてしまう。現在、悟空は天下一武道大会に出場し、大活躍の真っ最中。ヤムチャたちとも再会し、いよいよ大会も佳境に入ってきたようだ。今後の大会の成り行きも含めてスーパーピュアキッド悟空の巻き起こす旋風に、一体どれだけのキャラやファンが巻きこまれ、魅せられてしまうのか。大いに期待できるところだ。純な心はドラゴンボールで夢をつかまえられるか!?

Comments:

Masako Nozawa: 演じる時に注意を払ったのは、「悟空は何も知らない」ということをまず理解しておく必要がある点です。例えば作品中で亀仙人のじいちゃんなどがかなりキワどいことを言っても悟空は、全く分らないんですね。その時に、演ずる私(野沢)が、分っていても、悟空の声としてそれが決して出てはならないんです。悟空がキョトンとしてることで、いやらしさから救われるという部分はかなりあるし、それが「ドラゴンボール」の大きな魅力の一つだと思うから……… 。また悟空の特徴的なところは、明るく無垢なぼうやで、しかもありのままにふるまっても目立ってしまうことじゃないかしら。

pg. 126-131: Original Video Information

Welcome to Anime Magazine Archive! We aim to be the ultimate resource for anime magazines, offering page-by-page breakdowns, with a focus on the 1970s-1980s.

RECENTLY UPDATED