Animedia #014 (August 1982)

pg. 5-13: Space Runaway Ideon

pg. 14-22: Arcadia of My Youth

pg. 23-25: Space Adventure Cobra

pg. 26-27: Dr. Slump, Star of the Giants

pg. 28: Disney, Techno Police 21C, Harmagedon, Golgo 13

pg. 30-31: Scene of the Month

pg. 32: Art Collection

pg. 33-48: Anime Eye

pg. 49-53: Top 10 Robot Rankings

pg. 54-57: Voice Actor Free Time: Ryuusei Nakao

pg. 58-59: Maicching Machiko-sensei

pg. 65: Animedia Salon

pg. 66-68: Voice & Sound

pg. 70-73: Top 10 Original Anime Proposals

pg. 76: Anime Journal

アニメトピアⅡレコード完成!!!
「アニメトピアⅡ」の出演者は田中真弓さん、島津冴子さん、『おぺらはうす』の山本正道さんに、サウンド・コーディネイター兼コント作家兼作詞・作曲・歌も歌っちゃおうという、八五役の三ツ矢雄二さん。
田中さんも島津さんも、レコーディングは初体験。島津さんに至っては人前で歌うのも、譜面を渡されたのもまったく初めてのこと。当然ながら、楽譜の読み方なんて分らない。一方の田中さんは正式に歌は習っていたんだけど、これが何と、演歌だったから、ちょっと力むと都はるみ調にこぶしがきいちゃう。
そんな二人のデュエットがどんなでき上がりかは、聞いてみてのお楽しみ。

コントの方はムードタップリ。暗くしたスタジオの中でレコーディングされた。なぜかというと、「とても昼間っからシラフでしゃべれないような内容」だったから。ウーム、そのいかがわしさがたまらない!もっとも、PTAから告訴されないように(?)余りきわどいコントは削ってしまったそうだ。もったいないなあ。ちなみにジャケットのコーディネイトも三ツ矢さんの苦心作。裏面をお見せできないのがすごく残念!!
7月21日キングから発売。


『王家の紋章』レコーディング
最近「行ってみたい外国」のアンケートをとると、上位を占めるのはエジプトとギリシアになるそうな。その古代エジプトを舞台にした細川知栄子先生の人気まんが、『王家の紋章』のイメージレコードがこのほど完成!
ヒロイン役の潘恵子さん、描下しポスターに「ステキだわ」と、しばしウットリ。弥生さんからの転身ぶりも楽しみだ。
7月21日キャニオンより発売。


内田直哉LIVEコンサート
土曜日の昼下り、新宿モーツァルトサロンに甘い歌声がひびく…………。客席をうめるのはほとんどが高校生くらいの女のコ。あ〜ん、ひとりでもてていいな!

初心者でもテニスがうまそうに見える“ポーズ”を披露してくれた直哉さん。おしゃべりしてる時だけは、何故かとてもひょうきんになっちゃうのよね。


古川登志夫セカンドLP完成
今、一番輝いてる男・古川登志夫さんのセカンドアルバムの聞きものは、“語り”がメインの『椅子と影』。
終ってしまった恋をテーマにした、アダルト・ムードの作品。

ハチャメチャなあたる役のイメージは脇におしやって、じっくりとひたり切って聞いてみよう。


井上和彦サマーコンサート
ロックのリズムに汗が飛ぶ!
「28歳の体にムチ打って……」には「まだ若い!」の声も飛ぶ。

左手の痛々しい包帯はこの前バイクで事故った傷……ではなくて掃除をしていて椅子からコケた名誉の(?)ねんざ。雨の渋谷で行なわれたコンサートのアンコールの拍手は、いつまでも鳴り止まなかった。


新着アニメおもちゃがいっぱいの見本市
今年から一般公開された、晴海の『おもちゃ見本市』。読者の皆さんの中にも行った人が多いんじゃないかな?

相変らずテレビゲームや精巧なメカものが数多く出品されていたが、『戦闘メカザブングル』や『エリア88』といった、人気アニメ・マンガがからみの商品も目についた。

最近は既製の小型メカに、自分でさまざまな装備をつけ加え、塗装をするのが流行中。現代っ子は不器用なんて汚名を返上できそう。

pg. 77-92: TV Anime City

Masako Miura Feature:

★今月は、『おちゃめ神物語コロコロポロン』のポロン役、三浦雅子さん。
「大勢の先輩に囲まれながら、頑張ってます」と一生懸命ポロン役に取り組んでいました。

プロフィール: 三浦雅子
昭和34年11月29日生まれ、大分県出身。
夙川学院短期大学、児童教育学科 幼児教育科を卒業後、俳協俳優養成所に入所。現在NPSテアトルに所属。

<主な出演番組>
「ヤットデタマン」「タイガーマスクII世」「まんが水戸黄門」「おちゃめ神物語コロコロポロン」
その他に、コマーシャルのナレーション等。


幼稚園の保母さんになるのが夢だったという三浦さん……。
短大を卒業してから、なぜ俳優養成所に行ったのですか。
「オペレッタという劇を学校でやったのがきっかけで、演じることに対する興味がわいて…自分がやりたいことだったら、とことんやってみようと思い俳協の養成所に入りました」

養成所で、声優の仕事をしようと思ったのは?
「『ヤットデタマン』のオーディションを受けることになって、幸運にもこよみの役をいただいてから声優の魅力を知りました」

今、放映されている『おちゃめ神物語コロコロポロン』のポロンは、『まんが水戸黄門』のお夏と比べてどうですか。
「ポロンはかわいらしくって、おてんばで、自分と似たところもたくさんありますね。お夏ちゃんはしっかり者で、黄門一行の紅一点としてある意味では、みんなのまとめ役なんです。ポロンとは年も違うけれど、性格的にも“静”と“動”という感じですね」

演じる立場としては、どちらの方が演じやすいんでしょうか。
「似てない方が、なんとなくやりやすいですね。でも、どんな役にも似たところは、少なからずあるんです」

これからポロンを、どのように演じていきたいですか?
「ただ、一生懸命やるだけです……うまくやろうとか、今はあまり考えてないんです。速いテンポに振り回されず、あのかわいい絵にも負けないようにガンバリたいです」

アフレコ失敗談はありますか?
「どんな時でも、自分で納得がいかなかったら、それはすべて失敗だと思うんです」

今、声優の仕事をしていて、普通の芝居にはない魅力といったらなんですか。
「声優でもドラマでも、基本的なことは同じだと思うんですけれど、声優の方がきびしいですね。何人かでアフレコをしていても演出家対自分という感じがあって、常に緊張しているんです……そんなきびしさが魅力なんだと思います」

ずっと声優の仕事を続けていきますか。
「勉強することは、まだたくさんあるし、うまくできないからこそ、もっと頑張らなくちゃいけないと思うんです。お芝居の方も興味がありますが、今は与えられていることを一生懸命やりたいと思っています」

Anime Q&A:

★テレビで放映されているアニメ番組の中で、疑問に思うことがあったら「テレビアニメシティ・アニメQ&A係」まで……。

Q: 日本アニメーションファンクラブに入りたいのですが、入会の方法を教えてください。
(大阪府 木村英明)
A: 新規の会員は、現在募集していません。これから募集する予定もありませんので、御了承下さい。
(日本アニメFC 臼田宏氏)

Q:『戦国魔神ゴーショーグン』の映画の完結編はありますか?
(千葉県 佐藤友子)
A: 今のところ、完結編の映画化予定はありません。
(葦プロダクション)

Q:『うる星やつら』のフジテレビ番組宣伝用ポスターを入手したいのですが……。
(京都府 和田隆志)
A: フジテレビでは、番組宣伝用のポスターは製作していません。
宣伝用ポスターは、キティフィルムで制作していますが、これは枚数にも制限があるので、一般のファンの方々には分けていないとのことです。

Q: 5月5日にTBS系で放映された、日本サンライズの『白い牙』のレコードは、発売されますか。また、再放映の予定はありますか?
(大阪府 和田邦子)
A: レコードは現在、9月頃を発売予定として検討中です。また、再放映の予定はないそうです。
(日本サンライズ 真野昇氏)

Q: 4月29日に放映された、TBS系の「ポッペン先生と帰らずの沼」の原作本は書店に売っているのですか?
(静岡県 鈴木留実)
A: 筑摩書房より、シリーズで5冊出ています。
「ポッペン先生と帰らずの沼」一五〇〇円、
「ポッペン先生とどろの王子」一三〇〇円、
「ポッペン先生と笑うカモメ号」一五〇〇円、
「ポッペン先生の動物事典」一四〇〇円、
「ポッペン先生の日曜日」一五〇〇円。
(舟崎克彦・著)

ミニミニ知識

★「パタリロ!」でおなじみ、英国情報部MI6のバンコラン! 泣く子も黙る? “MI6″とは一体どんなものだろう。

もっとも古い情報機関である、イギリスの秘密機関(シークレットサービス)は、エドワード三世(一三二七〜一三七七)の時代に国家的制度として、はじめて基礎が確立した。この機関は、王位の保護と王室外交のために定められたものであった。

後に、陸軍から「軍事情報部」(MID)が創設され、そのころにはすでに外務省も情報機関を持っていた。そして、陸軍がMIDを創設したことで、海軍が一八八六年に独自の情報機関を設立し、その翌年ロンドン警視庁の「特別局」ができた。

この「特別局」は防諜の任務は持っていなかったが、二十世紀になって防諜の任務を持った機関が、陸軍省の「特別情報部」の中からつくられた。

一つは『パタリロ!』のジャック・バンコランや、映画『007シリーズ』のジェームズ・ボンドなどが所属している、MI6(軍情報機関)とよばれる諜報担当部であり、もう一つはMI5とよばれる防諜および対諜報担当部である。

MI6は主に外国についての情報を集め、MI5は容疑者の逮捕、家宅捜査などをおこなうために、司法機関としてロンドン警視庁特別局と結びついた。

MI6は後に外務省の情報組織の中に併合され、同時に「秘密情報部」(SIS)の名で海軍の秘密情報機関が新たに編成された。またMI5は、保安部(SS)として内務省のロンドン警視庁特別局の管轄下におかれた。

それぞれの働きは、SISが世界中で情報を収集し、外務省の下におかれているが、実際は首相個人に報告の義務を持っており、SSはイギリス本国における防諜、および対諜報活動にたずさわり、形式的には内務省に所属しているが、首相に報告する義務がある。

スパイと一口でいっても、情報機関は細かく担当別に分けられているのだ。

Covered:

  • Dash! Kappei
  • Ojamanga Yamada-kun
  • Lucy-May of the Southern Rainbow
  • Superbook
  • Shin Dokonjou Gaeru
  • Game Center Arashi
  • Tsurikichi Sanpei
  • Asari-chan
  • The Kabocha Wine
  • Galactic Gale Baxingar
  • Kaibutsu-kun
  • Esteban, Child of the Sun
  • Kikou Kantai Dairugger XV
  • Acrobunch
  • Dr. Slump Arale-chan
  • Urusei Yatsura
  • Magical Princess Minky Momo
  • Patalliro!
  • Manga Mitokoumon
  • Miss Machiko
  • God Mars
  • Fang of the Sun Dougram
  • Doraemon
  • Jarinko Chie
  • Manga Hajimete Monogatari
  • Combat Mecha Xabungle
  • Little Pollon
  • Ippatsuman
  • Tonde Mon Pe
  • Manga Nippon Mukashibanashi
  • Ninja Hattori-kun
  • Hokahoka Kazouku
  • Kirin Ashita no Calendar

pg. 94-99: Anime Theater – Mobile Suit Gundam #41

pg. 100-104: Andromeda Stories

『地球へ・・・』『夏への扉』に続く竹宮アニメ!!!
『アンドロメダストーリーズ』の原作は、現在「DuO」(朝日ソノラマ刊)に連載中の、光瀬龍・竹宮恵子の初のコンビマンガ。
この作品の魅力は、なんといっても、『百億の昼と千億の夜』で話題を呼んだSF作家・光瀬龍と『地球へ・・・』の竹宮恵子とのコンビで生んだ、神秘と機械文明との織りなすロマンの世界だ。

豊かで平和だった、惑星アストゥリアス。アンドロメダ星雲の中に浮かぶこの星では、今二大国コスモラリアの新王アストラルタ三世と、アヨドーヤ一の美姫リリア王女の盛大な結婚式でにぎわっていた。新王の親友でもあり、リリアの兄であるアヨドーヤのミラン王子も、妹をまぶしそうに見つめていた。

アストラルタ暦0年。星の天位も太陽の輝きも、すべて計算しつくされた日のはずだった。だがその星の天位に、ぽつんと小さな赤い凶星がまぎれこみ、この幸せな星にひきよせられていようとは、誰も思わなかった……。

「いやな感じがする。予感が?」
謎の美少女イルがつぶやく。はたして、その直後、光茫をはなって流星が落ち、夜空を真昼のように照らした。流星からは、なにやら“大きなもの”が現れた。飛びこんできたイルが“もの”を破壊する。だが間一髪のところで、“もの”の中の無数のメカは逃げ去る。

その日から、コスモラリアは蝕まれていった。誰ひとり気づかぬうち、人は機械に寄生され、精神も肉体も機械と化してゆく。

やがて、帝国に双子の世継ぎが生まれた。だが、コスモラリアでは双子は不吉な印だった。乳母タマラは、リリアにも知れぬよう、そのひとりをアランシャンの都から遠ざけた。

悲劇への幕は、ミラン王子が再びアランシャンを訪れたとき切って落とされた。幼いジムサ王子がテレパシーで危険を知らせる。城へ飛びこんできた戦士イルに導かれ、リリアたちはアランシャンを逃れ、海へ出る。

しかし、海もすでに機械たちの手に落ちており、ミラン王子は妹とその幼児を脱出させるため海に散った。

それから数年。成長したジムサは、アストリアスの荒地で母を守って暮らしていた。ジムサを真の王として立てようとする老師やその仲間は、惑星中の軍事基地の攻撃を計画していた。ところが、この計画はマザーマシンにつつ抜けであった。

本拠に母を託して攻撃に加わったジムサは、いいしれぬ不安から再びもとの道へと引き返した。その途中、ジムサの前に現れたものは、見たこともない文明の主人を失ったロボットであった――。

物語の骨子は、光瀬氏の好んで描く壮大な“時間”の流れであり、その中で生きてゆく人々は竹宮氏の華麗なキャラクターである。
**壮大にして華麗『アンドロメダストーリーズ』**は、そんな作品である。

竹宮キャラはマンガでもアニメでも、それぞれにきらめくような輝きを持つ・・・!
竹宮恵子といえば、少女マンガという人はもう古い!ファンタジックなSFの世界を描かせれば、そのムードといい間の取り方といい、まさに竹宮世界を築ける作家としてSFやアニメファンの中で評価が高い。といってもSFだ、ファンタジーだと看板をつけるわけにはいかないのもこの人で、軽いタッチのコメディーにも人気が高い。そして、それぞれの作品が、竹宮作品として一本の筋を通しているというところが、竹宮恵子たるところではないだろうか。

特に、竹宮氏の描き出すキャラクターは、一種独特のモノセクシュアルな雰囲気と、それでいて人間としてのクセや生活感もある。そのために、ただ単に「かわいい」や「きれい」というひと昔前の少女マンガキャラクターとは、一線を画している。

その竹宮キャラクターが、初めてアニメ化されたのは、昭和55年4月の劇場用作品『地球へ・・・』(東映動画製作)である。原作マンガは『マンガ少年』(朝日ソノラマ刊)に連載され、その壮大なスケールと、主人公ジョミー・マーキス・シンたちミュウの哀しいまでの運命が人気を呼んだ。アニメ化も、“今いちばんアニメにしたいマンガ”というファン・アンケートで『地球へ・・・』が第1位になったことがきっかけになっている。監督は恩地日出夫氏で、彼独特の青春群像の描き方をベースに、この難解ともいえる作品を見事にスクリーンに映し出してくれた。

『地球へ・・・』に登場したキャラクターは、前述のジョミーをはじめ、ブルー、フィシス、キースなど、それぞれが個性豊か──いや、個性の強すぎるといった人々で、これぞ竹宮作品の真骨頂とも思えるのだ。

『地球へ・・・』の後のアニメ化は、さらに人々の話題を呼んだ。『夏への扉』は、少年期から青年期へかけての心の動きを、少年たちとひとりの女性を通じて描いた作品で、その内容とオフシアターという公開方式で“アニメ界初”とのことばを独占したかのようだった。

この二作品に見るキャラクターたちは、それぞれにナイーブでありながら、反面、強さを持っている。一見優しい表情の少年たちが、その眉を上げ唇をかみ、前をみつめる時、一種のすごみさえ感じさせる。人間のふたつ──いや、それ以上の面を見事に表現できるキャラクターだといえる。

ただ力強さだけ、正義感だけ、また、優しさやナイーブさだけをいつも表したキャラクターとは、この面で一歩リードしているのだろう。単にストーリーを追うだけなら、単純なキャラクターの方がわかりやすいし、動かしやすいだろうが、“世界”や“リアリティー”に踏み込んでいくのなら、竹宮氏の描き出すキャラクターのように、すべての表情にリアリティーのあるキャラクターは欠かせない。それだけに、アニメ化となると、アニメーターの苦労というのは倍加してしまうのだ。

今回の『アンドロメダストーリーズ』は、前二作を手がけた東映動画ということで、その点では安定感がある。特に、そ線一本で表情やイメージの変化しやすい竹宮キャラのこと、それだけの力量がない場合には作品自体がまるで別のものともなりかねないのだ。

『アンドロメダストーリーズ』には、竹宮キャラクターの魅力を、これまでの作品以上にグレードアップした人物が多い。アストラルタ、リリア、ミランは、物語の導入部において重要な役目を果たす。特に、機械に支配されてゆくアストラルタの変化などは“動き”という特長を持ったアニメならではのシーンを見せてくれそうだ。

また、この華麗なキャラクターたちの、剣を使ってのアクションは、コスチュームデザインの美しさも手伝って見事なものとなるだろう。

何万年、何億年というタイムスケールを描く光瀬作品のロマンを、確実に目に見える“世界”として表現する竹宮キャラクターたちは、『アンドロメダストーリーズ』の中で、さらに大きく世界を広げてくれる。この作品の第一の魅力、そして注目すべき点は、キャラクターといえるだろう。

新しい世界、見も知らぬ星の大地を描き出す美術は、物語の本質を描き出す!!
「アンドロメダストーリーズ」の美術監督は、田中資幸氏。これまで「キャンディ・キャンディ」「1000年女王」などに参加した人。
アンドロメダ星雲という巨大な島宇宙の中、惑星アストゥリアスを舞台にしたこの物語は、設定をわからせるために、美術に負うところが大きい。いわば、物語の土台となるものだ。
現在山場をすぎて最後の仕上にかかっている田中美術監督は、
「影をなるべく描かず、ボカシを多用しました。この方が、かえって深味が出ます。また、空想上の惑星ですので、地球とは違って、多くの色を使用してみました。イメージとしては、フランク・フラゼッタの世界ですね」
と語ってくれた。

時間と空間をひとつの物語に閉じこめてなお、広大な世界を形成する光瀬文学!!
光瀬龍氏といえば『百億の昼と千億の夜』をはじめ「たそがれに還る」や『東キャナル文書』など、宇宙を舞台にした人々の物語や『多聞寺討伐』などのタイムパトロールものをこなすSF作家として有名。
特に、宇宙という人智のおよばぬ大自然や、時の流れなどの巨大なものに挑戦し、敗れてなお生きてゆく人―まさに人間なのである―を描いては、右に出る者はない。

『アンドロメダストーリーズ』は、光瀬氏がマンガの原作として書いた作品で、機械文明と人間との対立をテーマに、不思議なイメージを持つ惑星上で物語を展開してゆく。
その中には、光瀬氏の持つ未来史観(『カナン5100年』などのシリーズが代表とされる)や歴史小説的なムードがあり、光瀬氏のエッセンスが全編に渡ってあふれている。

光瀬氏の作品には、必ず人間が描かれており、それゆえに周囲の世界の無機的な冷たさがきわ立つ。アニメがどこまでそれに迫り、追いこすかに注目。

3本目の感想はと竹宮恵子氏に聞くと!!!!
私自身、過去の2作品は気に入っています。特に、公開が終了した後に人気が上がったりしていますが、それはいいことだと思っているんです。

今回の『アンドロメダストーリーズ』も、前と同じように、スタッフの皆さんにおまかせしています。希望としては原作の長所は伸ばしてほしいし、短所は切り捨ててほしいですね。
マンガには、マンガにしかないものがあるように、アニメには、音や音楽などのアニメならではのものがありますから、うまく生かしていただければ嬉しいですね。

私の描いたものがアニメになるということは、とても嬉しいことです。私もアニメファンですし、私の作品にアニメ的要素があると感じてくれるのは光栄です。

今度の『アンドロメダー』は、キャラクターのデザインを少しやっただけで、ほとんど何もしていません。
その点では、私の描くものとの雰囲気に大きな差が出ますね。でも、私としては「ここが良かった」とか「これは悪い」とか、一ファンの目で楽しみたいと思っています。

Comments:

Masamitsu Sasaki: 今回特に、美術の面で、単にキャラクターをのせる絵ではなく、見せる絵、一枚イラストとしてもたえるよう意識しました。制作状況などきびしいのですが、ラストシーンだけは、その意図が成功してくれればと思っています。作品的には、話の関係上、意識して暗いところはありますけど、生命あるものの本当の幸せとは何か、未来を信じようという結末ですので、それ程重い作品にはならないと思います。竹宮さんのもつ作品の心を、うまくかもし出そうと苦労してます。

pg. 106-109: Mecha Combat Xabungle

pg. 110-113: Galaxy Cyclone Braiger > Galactic Gale Baxingar

pg. 114-115: Urusei Yatsura, Patalliro!, Magical Princess Minky Momo

pg. 116-117: Rebroadcasts, Juugo Shounen Hyouryuuki

pg. 118-119: Space Adventure Cobra, Arcadia of My Youth, Captain, Macross

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