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Published 10 August 1979





pg. 13-22: Mobile Suit Gundam



Interview(s):
Yoshiyuki Tomino:
ガンダムの展開を聞く!!
AM:「機動戦士ガンダム」もーク ール半を終わりましたが、これま での総括的なことと、これからの 展開についてお聞きしたいのですが..
Tomino:「まあ、これまでの話はイントロダクションと考えてほしいですね。そして、これからが、本当の意味でのドラマのはじまりです」
AM: といいますと……
Tomino:「複合的に戦争を体験し、サイド7にいた8人が 運命共同体としてたがいの相互認識をふくめチームワ ークができあがりつつあるというところが、いままで の話でした。これからは、この状態の中で、このまま ではいけない 何とかしなくてはと現実を見つめたう えで行動していく人間を描いていくつもりです」
AM: 全体的にはわかりましたが、具体的に、物語のうえで、ここがかわっていくという点はありますか。
Tomino:「まあ、大きくわけると4つの点があげられます。 ひとつは、アムロの心の変化。ふたつめは味方のキャ ラクター同士の相互関係。第3に、メカニックの変化。 第4点は敵としてのジオンが明らかになります」
AM: わかりました。 これからの「ガンダム」の展開に期待します。
以上、編集部では富野氏から聞いた4つのポイント をいままでとこれからにわけ、総チェックする必要性 を感じた。これ以降のページはそのチェックのレポー トである。
Comment(s):
- Toru Furuya: [はじめのころは内向的な性格を意識していたんです。でも、だんだんと戦わなけれ ばならない状況や自分が生きのびる ために強くなってきたんですね。 ただ、強くなってきたといっても 感じやすく、ナイーブなところは、 以前とすこしもかわっていないと思 います。演ずるうえでも、戦闘のと きは、自分の気持ちをストレートに だしているように演じ、戦いがない ときは、以前と同じように演じてい ます。これから先も、どんどんと変 わっていくアムロを、ぼくなりに表 現できたらいいなと思っているんで すが…]
- Kiyonobou Suzuki: [「ガンダム」はアニメにしてはシリアスな部分があり、いろいろ考えさせられる作品だと思います。ハヤトは登場回数は少ないですが、明るく、勇気ある少年だと思っています。ただ、そういう性格が、戦争という状況のなかで、どう変化していくのかはむずかしいところだと思いますが。そのなかでなるたけ、明るい面をだしていけたらと思っています。]
- Toshio Furukawa: [ジキルとハイドではないにしろ、人間の性格なんて、単一平面にとらえられるものではないだろう。従来のアニメのキャラが絵のトーンにあわせて、その性格までカリカチュアライズされたのに対し「ガンダム」の登場人物は違う。「カイ」は単にひねくれものではないし、単におしゃべりな男ではない。単にやさしい人間でもないようだ。]
- Hirotaka Suzuoki: [あの若さで、みんなのリーダーとしてやっていくのは大変だと思います。ぼく自身も、劇団の中で上の方に位置しているため、ブライトの気持ちがよくわかります。アムロたちから、冷めたいやつだといわれていますが、それは、彼本来の性格ではなく、上にいる立場がそうさせているんじゃないでしょうか。ぼくとしては、いいやつとして演じていきたいですね。]
- Shouzou Iizuka: [まだ、ぼく自身はキャラを十分理解していない、そんな気がします。 ただ、リュウというのは、みんなのオブザーバー的な存在だという気がしています。 「ガンダム」という作品は、いままでのアニメとは違う作品になりつつあると思っています。だから、ぼくもとても大切にしていきたい作品だし、役柄です。気合いを入れてがんばりますよ!!]
- Fuyumi Shiraishi: [私にとっては、いままでにない役です。 いままでは、ハデなパーッとする役が多かったでしよ。だけど、ミライというのは、私とは全然違う女性ですね。私は機械には弱いのに、彼女はホワイト・ベースを動かしちゃうんですもの。ただ、もしできたらだけど、ミライに恋をさせてみたい気がするの。でも、登場人物がこれだけいるから無理よねえ……]
- You Inoue:[「ガンダム」という作品にすごくのっています。そのせいかどうかわからないけど、すごくはやくイメージをつかめました。みなさんは、セイラのことを知的でステキな女”といっているようですが、私としては、ごくあたりまえの女性としてとらえています。ただ、いままでのア井ニメにはそのあたりまえの人間が少なかったせいなのかもしれないけど・・・・・・]
- Kunio Okawara: [ようするに、ガンダムを補 強し、機動力をつけるために パワーアップしたと考えても らえばいいと思います。 ガンダムはシンプルメカな ので、ゴテゴテしたものはつ けませんでした。 ぼくとしては、この作品は 力をいれてやっているものの ひとつですので、 今回のデザ インにしても一生懸命やりま した。 まあ、 新タイプはだん だんとだしていき、 26話以降 で実戦に投入するようになる と思います。]
- Yoshikazu Yasuhiko: [特別寄稿 “アムロと母”に想う 「ガンダム」のアニメーションディレクター・安彦良和氏が1 クール 半を終えたひとつの区切りとして、このメッセージを寄稿してきた。
- 「ブーム」とかいうことで、テレビアニメが市民権を得るようになって久しい。しかし、大手を振って往来を歩けるのは、まだ一部の高名な番組や作品だけのようだ。多くの作品はいぜんとして日の当らない場所でイジケ通していなければならない。そういった作品には圧倒的にオリジナル・アニメといわれるものが多い。「ガンダム」などはいってみれば、その極みだろう。時間帯は悪い。ネット局は少ない。番宣はまるでない。そのうえ、局のつごうひとつで放映日までがコロコロ変わる。まったく、再放送以下の扱いである。だが、クズだ、三流だとバカにしてはいけない。目立たないところにこそ、えてして”Something”があなにかるものだ。よい例として「ガンダム」の13話をあげたい。主人公アムロが戦いの中で一時の休息を得、故郷を訪れて、久々に母と対面するというのが、この話の筋なのだが、一見手抜きなそのつくりの中には、手ざわりのたしかな「人生」へのメッセージがこめられている(いいかたがキザになりがちなところはご容赦願いたい)。要するに、この話は作られたものではなく、創られたものだと思わせるにたる感触が確実にあるのだ。「再会、母よ…..」というタイトルからも推察できるように、この話はいわゆる「母もの」である。が、そこいらにある安手の泣かせものとの決定的な違いは、この話の作中人物、すなわち再会する母と子が、同じように生きる過程にある生身の人間”としてとらえられているということである。母との再会に泣いた子、アムロはラストでは冷たい敬礼を残して、仲間たちのもとへ去り、母はさめざめと泣いてそれを見送るのだがれは典型的な世代の断絶の図式そのものなのだがそのシーンは決し若者の側への一方的な肩入れて描かれているわけではない。さりとて、見捨てられた母の生をもっぱらに見ようという一種のリアリズムでもない。いってみれば、創手は双方に同じように冷淡であり、温情的なのである。母と子の悲しい別れを決定づけたのはそれに先立つ小さな事件である。それは、アムロが自分の存在を発見した敵兵をピストルで傷つけたといういじらしいほど夢中な行為の結果なのだが。事件の直後、母はまだ動転しているアムロにむかっていう。「すさんだねえ、あの人たちにだって子供もあるだろうに……!」これに対する息子の返答がまたふるっている。「母さんは・・ぼくを愛していないのか?」よくもまあというくらいに二人のセリフはその場に見合っていない。母もバカなら、青くさい息子もバカだ。しかし、創り手はバカな二人に対しても徹底的にやさしい。「どうする、みんなと一緒にいくか。残るか?」というリーダー・ブライトの声にふり返るアムロの視線のむこうには、ポツネンと立つガールフレンドがいる。そして息子に捨てられた母のバックには小型トラックの運転席から見ている母の「間男」がいる(コンテには、はっきり「間男」と注釈があるのだが)。母には、母の生があったのだ。そして、これからもあるのだ・・・・・・と、その「間男のいる情景」は雄弁に物語っている。母を捨てて、自立の道をともかくもいこうとするアムロの生が、流転の前をはらむものであるのはいうまでもない。しかし母とても、いつまでも泣いてばかりいるはずはない。彼女は彼女で大変なのだ。創り手はそんなことを特別にコメントしているわけではない。よほど気をつけていても気づかれないようなささいな描写の内には、たしかにそのような含意がある。そのような部分は、あるいは創り手の生の体験の露出そのものなのかもしれない。このような作品の創作に参加できるということは大変うれしいことである。創り手のいつわらぬ心情や本音をかいまみてしまうことは無上の快感である。少なくとも、こういう充足感は○億の金をかけ大作のミクロのスタッフとしてや高名な原作ものの窮屈製作過程からは得られない。だからこそオリジナルアニメは創られなければならない。私自身もそうした作品との関わりを、できれば、それのみをこれからも求めつづけていきたい。]
pg. 23-32: Future Boy Conan



pg. 33-35: Undersea Super Train – Marine Express


pg. 36-37: Dai Kyōryū Jidai


pg. 38-39: Jean Valjean Monogatari


pg. 40: Donbee Monogatari, Captain, Kaitei Daisensou: Ai no 20,000 Miles

pg. 41-67: Animation World on TV

Covered series:
- [Space Carrier Blue Noah]
- [The Rose of Versailles]
- [King Arthur: Prince on White Horse]
- [Cyborg 009]
- [Animated Travels: Marco Polo’s Adventures]
- [Kagaku Boukentai Tansar 5]
- Hana no Ko Lunlun
- Manga Kodomo Bunko
- Mobile Suit Gundam
- Manga Nippon Mukashibanashi
- New Star of the Giants II
- Manga Hajimete Monogatari
- Zenderman
- Bannertail: The Story of Gray Squirrel
- Hokahoka Kazoku
- SF Saiyuki Starzinger II
- Gatchaman II
- Anne of Green Gables
- Ikkyū-san
- Lupin III Part II
- Josephina the Whale
- Captain Future
- Kirin Monoshiri Yakata
- Future Robot Daltanious
- Dokaben
- Kinpatsu no Jeanie
- Galaxy Express 999
pg. 69-92: Anime Character INSIDE Research #2 – Akio Sugino



pg. 93-95: The Secret to Anime Festival Success

pg. 96-100: Discussion Panel – Why Special Anime Now?

pg. 101-118: My Animage

pg. 121-123: Voice Actor 24 Hours – Yoku Shioya

pg. 124-125: Talk to Talk – Lupin’s Musings (Yasuo Yamada)

pg. 126-127: Just a Word (Masaki Tsuji)

pg. 128-129: History of Animation Composition

pg. 130-133: Anime College (Emiko Okada, Shinichi Suzuki)

pg. 135: Introduction to Voice Acting #15 (Hisashi Katsuta)

pg. 137-143: Fan Plaza

pg. 144-145: Ralph Bakshi Japan Press Conference

Next issue on sale 10 September!


