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pg. 17-24 : Galaxy Express 999



pg. 25-30: Cyborg 009



Interview with Kazuyuki Hirokawa/Yoshinori Kanada/Toru Hasegawa
AM. 絵コンテとアイデアはどなたが?
Kazuyuki Hirokawa.「OPは、9人を出して何かできないだ ろうかという石森先生のラフに、監督の高橋 さんの作った涙がチラリのシーンなどの入っ たロマン性の高いコンテを加えてできたもの です。高橋さんは第1話の進行と平行させな がら、一晩くらいでコンテを描きあげました」
AM. きびしいですね。 演出面でも基本は高橋さんですか。
Hirokawa.「そうです。 こまかいところで作画監督 の芦田さん、制作の長谷川さん、それと作画 をてがけたスタジオZの金田さんなどが入り ました。しかし、コンテをみながら80秒ちか 009の顔を背景に9人が出てきて動く だけというので不安でしたね。しかも、80秒 を一カットのイメージで仕上げるというので よけいでした」
AM. カットとは?
Hirokawa.「最後までを連続でつないだ方法なんで す。ふつうカットごとの撮影だと、余分に撮 って長い部分を切って合わせられるが、それ ができないんです。撮影も頭から通しでコン テにそって撮ったんですが、一部でもNGが 出るとぜんぶ撮り直しになるので、一枚一枚 気をつかって撮っていました。おかげで80秒 を丸一日、24時間かけましたね。 それと背景の009をフォーカスかけるの でマルチカメラを組みました。マルチは上下 段組みなので、ふつうに彩色したままだと下 のガラスに色が反射する。ふせぐために彩色 部分に黒色を塗るので、仕上げのチェックは 倍。撮影もライト設定などで倍の苦労をしています」
AM. 作画の面では。
Hirokawa.「スタジオZに、 ほぼまかせっきりでした。芦田さんのチェッ クはありましたが、作 画的効果はZのほうで すべてやってくれました。おかげで005の シーンのように、こちらのねらい以上に効果 を出してくれました。ふつうならワーッと持 ち上げるところを、首のところでまわりこみ をみせてくれています。 打ち合わせではなか ったんです。あとZの金田さんの独自の味と いうか、ノーマルな3コマ撮りのあいだに2 コマ、1コマ撮りを入れて効果を出している」
2コマ撮りなどについては、OPのスチールを見ていただければわかると思う。OPについて金田さんは、
Yoshinori Kanada.「2コマ撮りについては、昔からやって いる手法なんです。原画の段階でこうしたら 効果的ではと考えて、イメージにあわせて思 いつくままに3コマ撮りのあいだにはさんで います。特に何コマごとにという基準はない です。入れて効果がでれば成功というわけで す。この手法は、昔、ディズニーの作品にも みられ、独自のものではないんですよ」
AM. フィルムをみてはじめて技法がわかるという部分ですね。作画での案は……。
Kanada.「高橋さんを中心に打ち合わせをくり返 しまして、ほぼきまっていました。たとえば、 芦田さんが9人の走り去るカットは引きセル でとか、涙は透過光でやろうとかいってくれ たりして。 涙は結果的にはセルですがね」
AM. 作画の時間はどのくらいで。
Kanada.「まる3日間くらいでした。最後の一日 は徹夜でした。 一日じゅう主題歌を流して仕 事していたら、スタジオの仲間はノイローゼ 気味になったりして…・……・・。 できをみて、もう 少し時間あったら、9人のまわりこみもノー マルでやりたかったと思っています」
とのことであった。まわりこみについては長谷川さんがはじめから入れたいと望んでいたときき、その点をたずねてみた。
Toru Hasegawa.「まわりこみは、曲をきいたときの感 じでマッチするんじゃないかと思っただけで すよ。アクションの激しいOPにしたいとい う石森さんのイメージとたまたま合っただけ で。あの9人のまわりこみも〝疑似まわりこ み〟で、背景が黒ベタなのでできた。本当な ら背景もまわりこむので、作画が膨大になり 時間的に無理でした」
AM. と答えてくれた。徹夜の連続のなかで作られた制作の苦労はまだある。
Hasegawa.「ぼくのおもな役割りのスポットですが、 シートをながめながら音と絵のタイミングを あわせるのにひと苦労。あいだを切れないの でひとつにまとめるのが一番苦労しました。 完成するまでに曲を1000回以上ききました」
Interview with Shotaro Ishinomori
AM. OPのラフを作られたそうですが。
Ishinomori:「主題曲が決定 する前に第1案とし て作ったんだが、 決 定曲のイメージやテンポがあわないので、高橋さんが新しくコンテを作ってくれた。しかしムードが強くて、 新しくみる人にはわかりにくい面があったり して、それを変えていまのものになった」
AM. 初号をみての印象は。
Ishinomori.「いいね。 絵コンテ描いたときのイメー ジと比較しても、かなり忠実に出してもらっ たと思っている。つまりこれからはじまる本 編へのヒキとしては、見てるものが何かワクワクする衝撃がタイトルクに石森章太郎氏 あるんじゃないかな。そういう意味で はたいへんよいのではないかな。脚本の 辻真先さんが久しぶりに映画らしいタ イトルバックだ”といっていたよ」
AM. とくによかったと思われるシーンは?
Ishinomori. 「009をフォーカスにして、その前で 00ナンバーたちが動く。あのへんのフォー カスイメージの効果はよくでていたと思う。 それと、光と影の使い方がうまく生きていた。 この技法は本編でも通す手法だし、キャラク ターを作るときから光を強調して立体感を出 していこうというのが一つのテーマだった。 それが演出上、よくでていた。ドラマチック にうまく盛り上がった内容で、オープニング 用としての役割りはおおいに果たしていると 思う」
ここで石森氏から出たオープニングの役割りということについて、飯島、鈴木両プロデューサーに聞いてみた。
Comment by Takeyuki Suzuki
「OPは番組の顔です。タイトルを印刷 媒体のように固定化させ、視聴者にアピール し、なおかつ、作品のイメージを表わしてい なくてはならない。 見てくれる人が白紙の状 態でも、一目で番組内容、イメージを単純に わからせるというのがだいじだと思う」
Comment by Takashi Iijima
飯島「オープニングを見ることで、より中味 をみたいという気持ちを起こさせるのが役割 りのひとつ。そのためにはあまりゴチャゴチ ャせず、シンプルななかにキザというかクー ルに、かっこよくみせたりという方法を多く もちいていますね。画面にひきつけることに より、主題歌などもおぼえてもらわねばなら ないし、ですから動画的にも手をかける、 いじな部分ですね」
AM. OPをごらんになっての印象は?
Iijima.「時間のないなかで、よくがんばってく れたと思います。時間があるからよいものが 生まれるというのではけっしてないなあと感 じました。できるなら、100点満点を与えたい ですが・・・・・・立場上、80点くらいのできといっ ておきます」
A recording session with a sense of relaxation amidst the tension.
去る2月22日、午後4時から東京・四谷にある映広音響にて 009の第1話アフレコがおこなわれた。 第1回目ということで、スタジオにはかなりの緊張感が よっていた。全員あつまったところでお茶を飲みながら、監督 の高橋さんから各キャラクターの性格やセリフまわしなどにつ いて指示があり、打ち合わせがおこなわれた。 メモから当日のもようをひろってみる。”あした赤鬼がやっ てくる”というセリフを00ナンバー各自の語り方にかえると、 まず001は、 「気をつけたまえ、キケンがせまっている。 赤いキケンが」と 予言的、断定的になる。002は、 「あしたあたり、あいつがやってくるぜ。あのまっ赤なやつが よ」と、ウエストサイドのチンピラふうにカッコよく。004は、 「あしたあたりくるだろうな。やつは」とクールだが熱血さを たぎらせる。などの特性がしめされた。 ート その後、ABのパートをそれぞれ2つの、つごう4パ 分けられて声を吹きこんだ。第1回目は通しで画面をみて作品 のイメージをつかみ、2~3回のテスト、本番テストを終え、 本番に入った。1回目とあって間のとり方、しゃべり方の個性 の出し方など多くの注文を出されながら、声優のみなさんは5 時間にわたるアフレコを無事終了、9時すぎに散会した。
009 Poster Giveaway
第1話の完成記念パーティーでもくばられた石森先生 描きおろしの「009ポスター」を4名に抽選でプレゼ ントしよう。希望者は官製はがきに「009についてき みの知りたいこと」をひとつと、住所、氏名、年齢、学年 をかいて、〒1 東京都港区新橋 4の10の1 徳 間書店アニメー ジュ編集部「0 09ポスター」 係へ送ってくれ たまえ。〆切り 5月9日。発表 7月号誌上。
1st Episode Watch Party
去る3月2日、東京・新宿の東京大飯店にて開かれた。当日 は制作関係者、スタッフなど100名近くが参加し、会場は若いス タッフたちの熱気であふれんばかり。プロデューサー、制作ス タッフの紹介後、原作者・石森章太郎氏の音頭で乾杯をし、第 1話完成の労をねぎらった。会場にはテレビ朝日に納入される 第1話のプリントが運びこまれ、参加者が車座になって鑑賞、 参加者に手わたされた009のポスターに、石森氏や声優のサ インを求めまわる人たちなどで、終始なごやかであった。
pg. 31-35: New Star of the Giants II



pg. 36-38: Mobile Suit Gundam


Comment(s):
- Yoshiyuki Tomino: [さて、機動戦士ガンダムが放映されました。アムロという少年の物語のはじまりです。わたしたちスタッフは、先にザンボット3″で乳ばなれしようとする少年の物語を描きました。その系譜を受け継いでのアムロ・レイの登場です。時代こそ、現在より少し先の未来の戦争を扱っていますが、アムロをとおして、わたしたちにとっての現実と、新しく招かれる世界とは何かを、考えてみたいのです。しかも、未来のために、わたしたちが、何をしなければならないのか?!?!ということもふくめて……。アムロの利口さは、ちょっと鼻につきます。けれど、強い少というわけでないところに、好感はいだけます。そんな少年が、戦わざるをえない現実にまきこまれていきました。数多の生と死とを見なければならない世界へ……。あの、少しばかり神経質なアムロが、生き伸びられるかどうかは、わたしたちにはわかりません。みなさんの声援あって生き伸びられるのではないか、と期待しています。どうぞ、見守ってやってください。]
- Yoshikazu Yasuhiko: [「アニメやるならオリジナル」 ここ数年来、そう思いつづけて きたものだから「ガンダム」を 手つだうことに抵抗はなかった。 本来が動画屋なのだから「作 画に専念・・・・・・」という身のほど こし方も自然だった。 だが、やはり、いざ仕事にと りかかってみると、そう簡単な 話ではない。シリーズという分 量は、あいかわらず圧倒的だ。 自分の作業能力の低さ加減にハ ラがたつ。気ばかりあせる。 これが現場感覚というものか ・・と思いあたる。 してみると、この一、二年の 自分はずいぶんと楽をしてきた もののようである。苦労はとう ぶんしかたあるまい。 こしらえたキャラクターは富 野氏のところへ里子に出してし まった。里子にだしたかれらが 先々どうなるのかさえ、ぼくは しらない。 が、富野氏の感覚と力量は承 知のうえだ。なかば観客、そして、なかば現場作業員というか たちで、ともかくも、とうぶん やってみるつもりだ。]
pg. 39-42: Zenderman


pg. 43-56: Anime World on TV

Covered series:
- [Maegami-Tarô]
- [Future Robot Daltanious]
- [Pink Lady Monogatari: Eikou no Tenshi-tachi]
- [Gatchaman II]
- [Minna no Uta]
- [Jack and the Beanstalk]
- SF Saiyuki Starzinger
- Bannertail: The Story of Gray Squirrel
- Anne of Green Gables
- Manga Nippon Mukashibanashi
- Mobile Suit Gundam
- Animated Travels: Marco Polo’s Adventures
- Manga Kodomo Bunko
- Hana no Ko Lunlun
- Manga Hajimete Monogatari
- Paris no Isabelle
- Galaxy Express 999
- Hirake! Ponkikki
- Dokaben
- Captain Future
- Ikkyū-san
- Nihon Meisaku Douwa Series: Akai Tori no Kokoro
- Hokahoka Kazoku
- Kirin Monoshiri Yakata
- Lupin III Part II
- Josephina the Whale
pg. 57-61: Kaitō Lupin – 813 no Nazo

pg. 62-63: Lord of the Rings

pg. 64-67: Adventures of the Polar Cubs

pg. 68-91: 16-Year History of Anime on Each Network (NHK, Mainichi Broadcasting, Asahi Broadcasting, Yomiuri TV, Nagoya TV, Tokyo Channel 12)

pg. 93-110: “Golden Warrior” by Yuki Hijiri (Part 11)

pg. 111-128: My Animage

pg. 131-133: Captain Future

pg. 134-135: Voice Actor 24 Hours #11 – Keiko Yokozawa

pg. 136-137: Anime Character Map – Michiaki Watanabe

pg. 138-139: Lupin’s Musings (Yasuo Yamada)
pg. 140-141: History of Animation Composition #11

pg. 142-145: Anime College (Shinichi Suzuki, Emiko Okada)

pg. 147: Hisashi Katsuta’s Introduction to Voice Acting #10

pg. 150-151: “Just a Word” (Masaki Tsuji)

pg. 153-157: Fan Plaza

Next issue on sale 10 May 1979!


