Animage #018 (December 1979)

Scan credit and thanks goes to Brenten958, without their archiving of this issue this page would not have been possible.

pg. 7-14: Fresh Camera Eyes #2 – Yū Mizushima

pg. 21-32: Mobile Suit Gundam

pg. 33-38: Lupin III: The Castle of Cagliostro

pg. 39-42: The Rose of Versailles

pg. 43-45: Gordian Warrior

pg. 48-50: Space Carrier Blue Noah

Comment by Takashi Iijima

テレフィーチャー形式(2時間7ク)からはじめた点は、試みとしても大成功”だと思っています。ただSF資料の消化に少々、とまどった点もあり、1時間30分を設定の説明だけについやしてしまったのは、多少、つめこみすぎのきらいがありましたね。よくばりすぎたのかな(笑)。ともあれ、これからのシリーズでは”ドラマ”部分に重点をおき、たっぷりとストーリー展開をたのしんでもらうつもりです。羽根章悦氏の描くキャラクターは、一見、特徴がなく、淡白な印象を与えると思うんです。がそこには、羽根氏一流の持ち味〟というのがある。テレフィーチャーでは、この微妙なニュアンスを、若いアニメーターたちが生かしきれなかった感がありますね。今後は、アニメーターたちにもっと描きこんでもらうなかで、羽根氏のイメージをできるかぎり、生かしていってもらうつもりでいます。それと、メカ部分でいうと、ブルノアそのものの巨大さや質感を表現しきれなかった箇処があり、っとものたりない感じです。今後、メカ部分に関しては、美術撮影の人たちと協力しあうなかで、メカの質感とたのしさを見せていきたいと考えています。美術は、たいへん苦労しました。というのも、海が舞台なので”描写”に苦労がある。たとえば、海の深さを表現するのに撮影のとき、セルの上にパラフィンや板ガラスをのせてみたんだけど、まだ、明解じゃない。海中では深度によって色がちがってくるし、視野の角度によって色のトーン、明るさの段階も変わってくる。その描写がまだまだ完全とはいえなかったので、これからもっと研究を重ねて、リアルな画面作りをしたいと思っています。主題歌は、イメージ刷新でロック調の明るい曲、平尾さんと川崎麻世くんの起用は大成功でした。BGMは、地球側を平尾さん、ゴドム側を宮川泰さん、編曲音楽平尾昌晃船山基紀さんに頼んだのですが、第1話の段階で完成したのがおよそ100曲。かえって、選曲にとまどうほど。というわけで、音楽ディレクターでもある西崎義展さんをひっぱりだすことになったんですが、今回の成功を、シリーズのなかでも十分に生かしていくつもりです。効果音は、映広音響(東京・四谷)にたのみ、非常に高密度な音を作ってもらいました。それに、効果音の種類も豊富で、一般の30分アニメのおよそ5倍くらいもの量ができたんですが、これがまた「ブルーノア」の音楽性と直接にぶつからないようにくふうがこらしてあった点が大成功でしたね。真役の古谷徹くんには前々から、「〝飛雄馬”じゃない」ということを何度もいいふくめておいたんです。で、ラッシュもアフレコ前に見てもらい、台本も早目に渡して研究してもらっていたんです。さて本番、安心しましたね。あとおもしろかったのは、土門役の柴田秀勝さんと清水役の伊武雅之さんが、演技の上ではりあっていた点。こういうはりあいが、ほかの人の演技をプラスにもっていってくれると期待しています。ユルゲンス役の井上真樹夫くんははまり役。また、和泉役の村山明くんをはじめ、若者役は声質にバラエティがあり、今後、どういうふうに成長していくか、たのしみです。

Comment by Motoo Fukuo

視聴率が11・4%、少なくとも、「15」はいってもらいたかったですね。自己反省になるんですが、以下の4点に問題があったと思います。いまや、テレフィーチャーはめずらしなくなった2ドラマに”完結性”がなかった③ヤマトに似ていた戦闘シーンが多すぎた―とにかくがんばります。今後にご期待を!!

Comment by Seiji Matsuoka

という極限状況のなかで、若者は何に生命をかけたらいいのか、また、愛の問題は・・・・・・日下真、そして土門、彼らをめぐる人間関係をたて糸に話を考えています。

Comment by Kenzo Koizumi

というのは、回を重ねるにしたがたがい、勝手に一人歩きをはじめてしまうんです。ぼくは、そっちの“成長”のほうがおもしろいと思うので、キャラはアレンジして動かしています。

Comment by Geki Katsumata

なにしろ、海洋を舞台にしたドラマははじめての経験、調整がまだ不十分な状態でした。空間の表現、とくに海中シーンは、研究の余地がまだまだ、いっぱいあると思います。

Comment by Masaaki Hirao

曲が多くてレコーディングは毎日、徹夜。けど、全体として、ック・シンフオニーのイメージにまとめ、リズムを生かして“若さ”を表現するという試みは成功したと思うので満足です。

Comment by Katsumi Ota

数ですか、1300種くらいですかね。「宇宙」「海中」「陸上」の?つにわけて作っていったら、そのくらいになんですよ(笑)。と あれ、未来的な音を今後も研究してみます。

Comment by Toru Furuya

真の明を表現すめに、ちと高いトーで声を前面にだすようゃべり方をしてみました。今後はその意識をなくして、芝居を広げていけたら、最高だと思っています。

Kazunori Tanahashi Inerview

AM. テレフィーチャーでの反省は!?

Tanahashi.「ちょっとイメージが暗い部分が多かったかもしれませんね。今後、もっと明るいドラマにしていくつもりです。あまり、悲愴感を前面にだすと、若者のもつイメージがくずれてしまうから」

AM. ズバリ、今後の展開は!?

Tanahashi.「とりあえずは、親子関係の問題を描いてみようと思っています。これは、土門鑑長とケイの話です。つまりケイは 家族をすてた”父の鋭を憎む。ところが、そのころ土門には、ブルーノアの艦長になるという極秘任務があったわけです。 この愛情関係の葛藤ですね」

AM. 真はどういうかかわりを!?

Tanahashi. 「ケイをすきになる。しかし、ケイはそれどころじゃない」

AM. どうなるんですか!?

Tanahashi.「あとはテレビを見てくださいよ(笑)」

pg. 51-53: Cyborg 009

サイボーグの作中にみる特殊効果は実験精神のあらわれだ

009加速シーンのバリエーション

009の加速シーンでは、残像ピード感を出しました。ストロをもちいたストロボ効果、斜線で高速移動を表現。またロングやアップでも効果はそれぞれことなっており、それぞれ意味あいがある。監督の高橋良輔氏の説明はこうだ。「一般には斜線で009の移動シーンを表現しています。009がパッと消えるのではなく、高速で移動しているため、斜線を使いス効果は009と敵の動きを克明に見せるため、残像は二重撮影でオーバーラップさせてます」009の加速シーンのアップとロングではアクションを見せるための斜線をもちい、アップでは加速に入るきっかけをみせるため、光をもちいているわけだ。

攻撃シーンにみるパターン

透過光を合成して見せています。透過光は画面をシャープにしてくれる点で、たいへん利用価値があるんですよ」と高橋氏…。009の作品は、映像的にはリアリズムさをねらう最近のアニメの傾向から少しはなれて、デザイン性を求めてまとめている。左右のコマからは小道具の表現効果をみごとに描いているのがわかるだろう。これも特殊効果のひとつだ。「009のレーザーはセルにまわりをブラシでぼかしているが、O09の機関銃の弾光は9割がたは左のコマのように光をうまく視覚的デザイン化しているのだ。画面的には、すべてがデザイン化されているわけではないので、この一部分がより効果的に生きてくるわけである。

透過光との組み合わせは・・・他

特殊効果も目につくものと、つかないものがある。コンパス利用の念動波や単一色での回想シーンの演出は目につく。反対に透過光は判断しにくい。白色をセルや背景に彩色しても同じようなイメージに近づくからだ。ただ透過光は画面全体が明るく輝く特徴がある。

オープニング他のパターン

オープニングは番組の顔ともいうべきもの。オープニングでサイボーグほど全体の映像イメージを打ち出しているのはないでしょう。ドルフィン号のロケット噴射。サイボーグ勢ぞろいでのイメージ光などは、マルチカメラを利用して光を手前でボカして効果をだしています。003のカットは光のデザイン化で華麗に表現。

Comment by Ryōsuke Takahashi

「サイボーグ009」での特殊効果では、あり楽しみにしてます。それは透過光をデザイン化ということを念頭において制例にとると、毎回違ったものが上がって作しています。が、ブラシとかタッチは少なく、その分透過光の、いわゆる撮影のテクニックを一番利用してます。透過光、フィルター、フォーカスなど色々ありますが。セルの上に定着する効果と比較するとカメラマンの腕を駆使することにより、時には思わぬ効果を生むことも悪しの計算が成り立たない方法なのです。これから先も、撮影さんの方から、まだテクニックを全部だしきっていないという要望もあるので少しづつ、こだしにしていき、絵を生かすスパイスとして利用していきたい。

pg. 54-57: Animated Travels: Marco Polo’s Adventures

pg. 58-60: Future Robot Daltanious

pg. 61-75: Anime World on TV

Covered serie(s):

  • [Hana no Ko Lunlun
  • [Ikkyū-san
  • [Zenderman
  • Lupin III Part II
  • Kirin Monoshiri Yakata
  • Captain Future
  • Manga Sarutobi Sasuke
  • Cyborg 009
  • Dokaben
  • The Rose of Versailles
  • Galaxy Express 999
  • Sasurai no Shoujo Nell
  • Kagaku Boukentai Tansar 5
  • Animated Travels: Marco Polo’s Adventures
  • Misha the Bear Cub
  • Manga Nippon Mukashibanashi
  • Mobile Suit Gundam
  • Manga Hajimete Monogatari
  • Hokahoka Kazoku
  • Space Carrier Blue Noah
  • Gatchaman F
  • Anne of Green Gables
  • King Arthur: Prince on White Horse
  • Gordian Warrior

pg. 77-102: Special Feature [BIG Project 3] 70-Year History of Theatrical Anime

pg. 103-105: Hi no Tori 2772: Ai no Cosmozone

いま手塚プロは・・・

一度でも、東京・高田馬場にいったことのある人ならわかるだろう。国電、西武線、地下鉄などが交錯し、乗降客でゴッタがえし、さらに駅周辺には早稲田大学の学生やらサラリーマンで、夜昼とわずゴチャゴチャ・・・・・・異様な活気を見せているところだ。その高田馬場駅からおよそ200メートル、商店街のドまん中のとあるビルの2階に、駅前をさらにしのぐような熱気あふれているところあの手塚プロがある。いわずと知れた、まんが界の大御所・手塚治虫氏のプロダクションである。そのビルの2階の全フロアー、部屋数にして7つほどのスペース。むろん、手塚氏が原稿を描いたり、アシスタントの人がいる部屋があったり、事務所もあったりするが、今回の訪問先は「火の鳥2772」の製作室である。2部屋に分かれており「現在、総員40人くらい。作画関係25人、美術関係4人、演出関係4人、それに制作5~6人」(制作・山川紀生氏)という配分なのだそうだ。いまは、設定段階がほぼ終わり、作画にかかっているところ。このバカに忙しいところを、杉山卓監督にムリにお願いして案内してもらう。

50秒のシーンに600枚

原画のコーナー一番奥にすわっているのが三輪孝輝氏。「まだはじめたばかり。先生の絵コンテの指示にそって原画を・・・・・」目の前にカガミがおいてある。何するためです?(ご自身の顔でもながめるためかと思いきや・・・)「手の動きなどを角度を変えて見るため」とのこと。「三輪氏は男くさい芝居がうまい」(杉山氏)だから、ボルカン、ブーンなどを担当しているという。おとなり『パンダの大冒険』の高橋信也氏は不在。まんが家の小室コータロー氏。「手塚氏のアシスタントだったけど、いまはもう有名なまんが家」と杉山氏。いや·····と照れて「どちらかというと素浪人ですよ…(笑)」というわけでおとなりへ。(読者には、かけ足で申しわけありませんが、いずれ、ひとりひとり、ちゃんとアニメージュに登場してもらいますので、悪しからず)さきほどから、数十枚の原画をパラパラパラパラやっている人がいる。おっ、こりやちょうどいい。何かありそうだ……。この人、原画の小林準治さん。―何でしょう、それは?「これはゴドーがクルマに乗って未来都市の中を走っていくところ」「彼は本当はエフェクト的要素の強い部分の担当」と杉山さんは説明してくれたけど、エフェクトがよくわからない。ようするに、波とか風とかの自然現象」に代表されるものだそうです。ところで、いま小林氏が見てい原画はぜんぶで70枚。映画がはじまって10分~15分くらいにでてくるシーン。この50秒のクルマの走りのシーンに原画70枚、動画600枚を使う「そうで、なにやこの映画のスゴサの一端をかいま見た思い。もう一度パラパラっとやってもらうと、クルマだけではなく、背景にザッと描いてある未来都市も、走るにつれ角度や位置が動いていく。「これはあとで訪ねる美術の人との綿密な打ち合わせが必要」(杉山氏)とのこと。そりゃそうだ。(それにしても大変そう!!!元藤郁子さんは人間オルガの部分を担当。つまり、オルガは変身ロボットだから。かわいらしい女の子の部分とメカの部分があるわけ。ガンバってください、と声をかけるとなぜか女の人にはやさしいのだ・・・・・・)よゆうある感じで「そう、ニコニコしていられるのもいまのうち。まもなく戦争状態ね(笑)」白川忠志氏はオルガ、ピンチ日の原画担当。「いまはキャラの試行錯誤の段「階」だそうで「自分でいいと思っても演出からダメが出杉山氏の顔をチラリ。たりして・・・」

「個性のぶつかりあい」

もうひとつの部屋には彩色班があり、もし、いまファンが見たらいちばん楽しいだろ、とうなあいうところ。なにしろここでは、設定の終わったキャラの色見本をカベにベタベタとはってあるんだから。この彩色のチーフは高橋富子さん。「ええ、いまは美術の人と打ち合わせて、色見本を作っているとこ「ろ」オルガの色などコッていますね。「色もそうですけど、キラキラ輝くところが全身にたくさんあるでしょう。原動画の人、大変でしょうね(笑)」と朗らかな笑い。ガンバってください。この映画にかかわっている人は東映動画出身、虫プロ出身の人が半々くらいだが、いまは、ひたす火の鳥”に全力投球。「個性のぶつかり合いを画面に生かす」(杉山氏)ということだが、まとまれば、本当にすごい映画ができそう、という予感。

シーンごとに色見本

「それじゃあ、美術の部屋へいきましょう」と杉山氏に案内されていったのは、手塚プロを出ておよそ150メートルくらい行ったビルの3階。「「アニメージュ』の人」とヒゲの松本強さんに紹介される。と、松本さん「そうですか、あのアニメージュの…」と、ちょっと調子がよすぎる感じがしないでもないが・・・・・・)「ずっとごらんいただいてたんですか?」「いや、このあいだ見たばかりだけど」みんなで場所柄もわきまえず大笑い。これですっかり空気がほぐれ、あらためてこの美術室を見ると、またまた、ファンがよろこびそうなものがイッパイ!!!まず目をひくのは、絵の具の色見本のようなもの。ボードにはうすい青から濃い青まで10段階くらい色がぬられた紙が貼ってある。―これ何です?「このシーンはこういう色、あのシーンならこういう色のイメージといったぐあいに、シーンごとにまず、色のイメージを決める」ためのボードなんだそうで、さらに、そのボードをもとに、たとえば、「ゴドーの育児室このシーンなら、そのシーンのはじめはこんな色、ここで影が入ってこんな色、さらに終わりはこんな色と決めた、背景見本をつくる。なんか気が遠くなりそう。その背景見本(ノート大)が数百枚、黒くぬられたベニヤ板にベタベタと貼られており(いずれ、火の鳥大特集のときに、この見本が本お目にかけます)番用の背景になっていくわけが口でいえばカンタンでも、ムチャクチャ手間がかかりそう。松本さんは、ちょうどさっき原画の小林さんが描いていた“クルマの走りのシーン”の背景を描いており、やはり、ビルの群れが少しずつ角度を変えていく。「これ動かしちゃうんだと杉山氏にいわから、すごい!!!」れなくても、そのすごさはわかる。-時代の設定はいつぐらい?「21~22世紀くらいのイメージでやってもらっています」(杉山氏)「この映画、キャラの色がわりが多いんです。たとえば人物が物カゲに入れば、当然、色が変わるでしょう。そういうところまできめこまかく描いていきたい」松本さんは恐ろしいことを平気な顔をしていう。

一度イメージをとらえれば・・・

美術の部屋から、ふたたび手塚プロへもどると、演出の中村和子さんと演出助手の安濃高志さんがいた。もうひとりの演出・石黒昇氏は不在。(やたらと演出がいると思われるかもしれないが、それぞれ担当がある。中村さんはキャラのお芝居中心、石黒さんはエフェクト部分の演出担当)中村さんはなにやらマスクをかけており、杉山氏が「あの中村和子さん・・・・・・」と紹介すると「なにが、あのなの・・・(笑)・・・ゴホンゴホン・・・」とカゼで苦しそうなので、お話はまたこんど。上がってきた原画をチェックしている安濃さん。「さすがにOKのほうが多いですね。初期のころは、まだイメージがつかまえきれなかったらしく、リテイクもたまにありましたが・・・」一度イメージをつかまえれば、これだけ力のある人をそろえているんだから、OKが多いのも当然といえる。一巡りしてみて、ちょっと驚いたのは、その内容もさることながら、これだけの超大作を、どの担当者も、しごくあたりまえの顔をしてこなしていることだ。自信がよゆうを生んでいる、という感じ。とにかくこれだけはいえる。すごい映画ができる!!

来年3月8日東宝系大公開!!

Comment from Taku Sugiyama

異例のかたちで始まった

この「火の鳥2772」の原作は、手塚治虫が新たに描き下したまったくのオリジナル・ストーリーである。しかし、最初にこのオリジナル・ストーリーがわれわれスタッフに示されたのは、文章でもコママンガのかたちでもなかった。そのはじめは、6~70枚のストーリーボードを展示し、手塚治虫自身がそれを説明するという異例のかたちであった。その後、このストーリーボードと、手塚治虫の書いたシノプシスにもとづいて、私(杉山卓)が脚本の第一稿を執筆。だが、この第一稿は、将来変わる”という点ではなはだ不完全なもので、話全体を見通すための指針という程度の役割りでしかなかったものであった。

ストーリーボード優先主義

なぜこんなことになっているかというと、この映画の場合、徹底したストーリーボード優先主義をとっており、ストーリーの展開、ドラマの追求まで文章によらず、画面によってなされるのである。いわば、これが原作者にして総監督の手塚治虫にしてみれば、もっとも自己の資質に合った方法ということなのだろう。もっとも、ストーリーボードが脚本に優先した例としては、劇場アニメの場合「わんわん忠臣蔵(東映動画)「千夜一夜物語」(虫プロなどないではない。が、準備稿ないしは第一稿ぐらいは、シナリオが先行するのがふつうである。(シナリオとの優先順位をべつにすれば、東映動画の劇場用作品ではおおむね?トーリーボードをつくっている)

スタッフにも予測しがたい

さて、最初に示された原作してのストーリーボードを第一段階とすれば、具体的な作品づくりとしての第2段階のストーリーボードが、先ほどの不完全なシナリオ第一稿を手元に、あらためて手塚治虫によってつくられることになる。あるときは第一稿にそって、ときにはまったく本人の意想のおもむくままに、シナリオをはなれて自由に展開しつつ、スタッフにも予測しがたい形でストーリーボードがつくられている。ゴドーとレナのラブシーンでは指先の演技にいたるまで。ゴドーとブラック・ジャックの格闘シーンなどでは、ワンショットのコマ数が8コマとか1コマで、こまかく指示されていたりしているのをはじめ、総監督の意図が盛り込まれたストーリーボードが、ぜんぶで2000枚ちかく描かれている。監督としての第1番目の仕事はこのストーリーボードを再編成し絵コンテにまとめあげることである。あるシーンはストーリーボードそのままに、あるシーンは書き加えて変更を入れながら、トータルで総監督・手塚治虫の意図を最大限に表現できるようにつとめるのだ。

すごいメンバー!!!

その間、並行してキャラクター・デザイン、メカニック・デザイン、美術設定などの設定作業が進められている。キャラクターの基本デザインには大島やすいち(まんが家)寺沢武一(まんが家)中村和子(アニメーター)高橋信也(アニメータ-)三輪孝輝(アニメーター)正延宏三(アニメーター)湖川友謙(アニメーター)の各氏が参加し、最終的に手塚治虫の手によってすべてのキャラクター・デザインがまとめあげられた。メカニックデザインは御厨さと美(まんが家)が担当し、美術デザインの基本設定にはもとのりゆき(イラストレーター)篠原博士(イラストレーター)松本強(デザイナー)の各氏が担当し、松本強は本製作における美術も、伊藤信治とともに担当している。以上が設定班として、本製作にかかる前の基本設定を監督の統括のもとにつくりあげていくというわけだ。このほか『火の鳥2772』では作画監督のいない”キャラクタ一制”をしき、その体制的不備をおぎなうため、演出グループ(中村和子、石黒昇)をおいたりしている。”キャラクター制”ときいて、アニメ関係者は、いまなぜ?と思うだろうし、最近のファンの人は作監がいないということで奇異な感じをうけることだろう。これなどの説明もしなくてはならないが、誌面がつきた。来月もこれらの説明と、この作品にかかわっていく人間とその役割などをご紹介していたいと思う。(文中敬称略)

pg. 105: Nobody’s Boy: Remi

pg. 106: Toward the Terra, Allegro Non Troppo

東映動画の一室。カベにはイメージボードがベタベタ。以下、その部屋で、アニメ第1作の恩地監督に聞いてみた。「うん、アニメはずいぶん見ましたよ。小学生の子どもがふたりいてね。見たことあるから撮れるだろうと思ってね。でも、この作品にかかってから4か月たつけど、まだよくわからないな。しかし、結局のところ”映画”を撮るんだろう、ということだ。映画なら20年撮ってきてるからね。映画としてならおもしろいものができる。既成のアニメーションではなくね」この映画のテーマは?「人間ってなんだろう、という観念的なものだな。もっとも、これはあらゆるドラマに共通していえるけどね」―アニメの世界をどう感じましたか?「アブストラクトだね。つねに抽象化がある。実写ではどうしたって日常がうつってしまうんだ。とまっていても目は動く、汗は流す・・・だから絵描きさんに、うんと日常を描き込んでいってもらいたい。そうすればちょうどよくなるんじやないかな」演出について・・・。「たとえばアップの顔。最初のほうにでてくるなら10秒、30分たったら7秒ですみ、2時間たったら3秒ですむ。かならずしも決められないけどね。ようするに、テレビなら、食事中だったりトイレにいったりするところを、劇場なら集中して見ているわけだ。2時間なら2時間を継続しなければならないわけだ。最後の数分のために、1時間55分があるといってもいい…..

pg. 108-109: Record News

pg. 111-128: My Animage

pg. 133-135: Voice Actor 24 Hours Hidekatsu Shibata

pg. 136-137: Anime Character Map #14Tatsumasa Shimizu

pg. 138-139: Just a Word (Masaki Tsuji)

pg. 140-141: History of Animation Composition #18

pg. 142-145: Anime College (Emiko Okada, Shinichi Suzuki)

pg. 147-151:’ 79 SPECIAL TALK TOGETHER

Roundtable:

  • Keiko Takemiya
  • Shinji Wada
  • Nanae Sasaya

pg. 152-160: Fan Plaza

Next issue on sale 10 December 1979!

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