Andromeda Stories

1982

April

Animage [pg. 69]

May

Animage [pg. 69]

June

The Anime [pg. 80]

壮大なスケールで機械と人間の確執を描く『アンドロメダ・ストーリーズ』の制作がいよいよ本格化し、スタッフはますます熱の込もった作業を進めている。今回紹介したキャラクターや美術のイメージボードを見ても分かるように、質の高い作品が期待できそうだ。原作の方は、お馴染みの竹宮恵子・光瀬龍コンビによって、漫画雑誌『デュオ』(朝日ソノラマ刊)に現在も連載中。
地球から遠ざかること20万光年、アンドロメダ星雲に属する惑星アストゥリアス。コスモラリア帝国のイタカ皇太子は、アヤドーヤ国のリリアを妃に迎える。しかし、2人の幸福の時は長くは続かなかった。謎の侵略者・機械によって、帝国は支配されてしまうのだった。
一方、ロドリアン出身の女剣士イルは単身、この敵に立ち向かう。やはり、謎の老師クフも機械を憎み、侵略者に戦いを挑んでいた。
侵略の進む中、リリアは双子のジムサとアフルを生むが、2人は離れ離れのまま暮らさなければならなかった。
月日は流れ、成長したジムサは母リリアを守りつつ、イルたちの助けを借り、敵と戦い続ける。その過程でアフルと再会し、さらに激しい戦いの中に巻き込まれていくのだった…。
果たして、敵の正体は?謎の老師クフの真の目的は?
放映は日本テレビ系で8月22日の10時から2時間。見逃せない作品がまたひとつ増えたようだ。

Animedia [pg. 26]

東映動画で制作中の『アンドロメダ・ストーリーズ』の、キャラクター設定が一部決定した。ここに載せたのは、本誌3月号でお知らせした竹宮恵子氏のキャラクター原案を、作画監督の清山滋崇氏がクリーンナップしたもの。この作品は、恒例の24時間テレビ 愛は地球を救う’82”でスペシャルとして放映される。アラビアン・ナイト風のきらびやかなコスチュームをまとったキャラクターたちが、広大な宇宙を舞台に繰り広げる宇宙叙事詩に期待したいところだ。なお、全編が一~三部構成となっており、一部は美女イル編、二部は王子ジムサ編、三部は光瀬龍氏による原作に先行したストーリーで制作されることになっている。

July

My Anime [pg. 66]

August

My Anime [pg. 44]

Animedia [pg. 100-104]

『地球へ・・・』『夏への扉』に続く竹宮アニメ!!!
『アンドロメダストーリーズ』の原作は、現在「DuO」(朝日ソノラマ刊)に連載中の、光瀬龍・竹宮恵子の初のコンビマンガ。
この作品の魅力は、なんといっても、『百億の昼と千億の夜』で話題を呼んだSF作家・光瀬龍と『地球へ・・・』の竹宮恵子とのコンビで生んだ、神秘と機械文明との織りなすロマンの世界だ。

豊かで平和だった、惑星アストゥリアス。アンドロメダ星雲の中に浮かぶこの星では、今二大国コスモラリアの新王アストラルタ三世と、アヨドーヤ一の美姫リリア王女の盛大な結婚式でにぎわっていた。新王の親友でもあり、リリアの兄であるアヨドーヤのミラン王子も、妹をまぶしそうに見つめていた。

アストラルタ暦0年。星の天位も太陽の輝きも、すべて計算しつくされた日のはずだった。だがその星の天位に、ぽつんと小さな赤い凶星がまぎれこみ、この幸せな星にひきよせられていようとは、誰も思わなかった……。

「いやな感じがする。予感が?」
謎の美少女イルがつぶやく。はたして、その直後、光茫をはなって流星が落ち、夜空を真昼のように照らした。流星からは、なにやら“大きなもの”が現れた。飛びこんできたイルが“もの”を破壊する。だが間一髪のところで、“もの”の中の無数のメカは逃げ去る。

その日から、コスモラリアは蝕まれていった。誰ひとり気づかぬうち、人は機械に寄生され、精神も肉体も機械と化してゆく。

やがて、帝国に双子の世継ぎが生まれた。だが、コスモラリアでは双子は不吉な印だった。乳母タマラは、リリアにも知れぬよう、そのひとりをアランシャンの都から遠ざけた。

悲劇への幕は、ミラン王子が再びアランシャンを訪れたとき切って落とされた。幼いジムサ王子がテレパシーで危険を知らせる。城へ飛びこんできた戦士イルに導かれ、リリアたちはアランシャンを逃れ、海へ出る。

しかし、海もすでに機械たちの手に落ちており、ミラン王子は妹とその幼児を脱出させるため海に散った。

それから数年。成長したジムサは、アストリアスの荒地で母を守って暮らしていた。ジムサを真の王として立てようとする老師やその仲間は、惑星中の軍事基地の攻撃を計画していた。ところが、この計画はマザーマシンにつつ抜けであった。

本拠に母を託して攻撃に加わったジムサは、いいしれぬ不安から再びもとの道へと引き返した。その途中、ジムサの前に現れたものは、見たこともない文明の主人を失ったロボットであった――。

物語の骨子は、光瀬氏の好んで描く壮大な“時間”の流れであり、その中で生きてゆく人々は竹宮氏の華麗なキャラクターである。
**壮大にして華麗『アンドロメダストーリーズ』**は、そんな作品である。

竹宮キャラはマンガでもアニメでも、それぞれにきらめくような輝きを持つ・・・!
竹宮恵子といえば、少女マンガという人はもう古い!ファンタジックなSFの世界を描かせれば、そのムードといい間の取り方といい、まさに竹宮世界を築ける作家としてSFやアニメファンの中で評価が高い。といってもSFだ、ファンタジーだと看板をつけるわけにはいかないのもこの人で、軽いタッチのコメディーにも人気が高い。そして、それぞれの作品が、竹宮作品として一本の筋を通しているというところが、竹宮恵子たるところではないだろうか。

特に、竹宮氏の描き出すキャラクターは、一種独特のモノセクシュアルな雰囲気と、それでいて人間としてのクセや生活感もある。そのために、ただ単に「かわいい」や「きれい」というひと昔前の少女マンガキャラクターとは、一線を画している。

その竹宮キャラクターが、初めてアニメ化されたのは、昭和55年4月の劇場用作品『地球へ・・・』(東映動画製作)である。原作マンガは『マンガ少年』(朝日ソノラマ刊)に連載され、その壮大なスケールと、主人公ジョミー・マーキス・シンたちミュウの哀しいまでの運命が人気を呼んだ。アニメ化も、“今いちばんアニメにしたいマンガ”というファン・アンケートで『地球へ・・・』が第1位になったことがきっかけになっている。監督は恩地日出夫氏で、彼独特の青春群像の描き方をベースに、この難解ともいえる作品を見事にスクリーンに映し出してくれた。

『地球へ・・・』に登場したキャラクターは、前述のジョミーをはじめ、ブルー、フィシス、キースなど、それぞれが個性豊か──いや、個性の強すぎるといった人々で、これぞ竹宮作品の真骨頂とも思えるのだ。

『地球へ・・・』の後のアニメ化は、さらに人々の話題を呼んだ。『夏への扉』は、少年期から青年期へかけての心の動きを、少年たちとひとりの女性を通じて描いた作品で、その内容とオフシアターという公開方式で“アニメ界初”とのことばを独占したかのようだった。

この二作品に見るキャラクターたちは、それぞれにナイーブでありながら、反面、強さを持っている。一見優しい表情の少年たちが、その眉を上げ唇をかみ、前をみつめる時、一種のすごみさえ感じさせる。人間のふたつ──いや、それ以上の面を見事に表現できるキャラクターだといえる。

ただ力強さだけ、正義感だけ、また、優しさやナイーブさだけをいつも表したキャラクターとは、この面で一歩リードしているのだろう。単にストーリーを追うだけなら、単純なキャラクターの方がわかりやすいし、動かしやすいだろうが、“世界”や“リアリティー”に踏み込んでいくのなら、竹宮氏の描き出すキャラクターのように、すべての表情にリアリティーのあるキャラクターは欠かせない。それだけに、アニメ化となると、アニメーターの苦労というのは倍加してしまうのだ。

今回の『アンドロメダストーリーズ』は、前二作を手がけた東映動画ということで、その点では安定感がある。特に、そ線一本で表情やイメージの変化しやすい竹宮キャラのこと、それだけの力量がない場合には作品自体がまるで別のものともなりかねないのだ。

『アンドロメダストーリーズ』には、竹宮キャラクターの魅力を、これまでの作品以上にグレードアップした人物が多い。アストラルタ、リリア、ミランは、物語の導入部において重要な役目を果たす。特に、機械に支配されてゆくアストラルタの変化などは“動き”という特長を持ったアニメならではのシーンを見せてくれそうだ。

また、この華麗なキャラクターたちの、剣を使ってのアクションは、コスチュームデザインの美しさも手伝って見事なものとなるだろう。

何万年、何億年というタイムスケールを描く光瀬作品のロマンを、確実に目に見える“世界”として表現する竹宮キャラクターたちは、『アンドロメダストーリーズ』の中で、さらに大きく世界を広げてくれる。この作品の第一の魅力、そして注目すべき点は、キャラクターといえるだろう。

新しい世界、見も知らぬ星の大地を描き出す美術は、物語の本質を描き出す!!
「アンドロメダストーリーズ」の美術監督は、田中資幸氏。これまで「キャンディ・キャンディ」「1000年女王」などに参加した人。
アンドロメダ星雲という巨大な島宇宙の中、惑星アストゥリアスを舞台にしたこの物語は、設定をわからせるために、美術に負うところが大きい。いわば、物語の土台となるものだ。
現在山場をすぎて最後の仕上にかかっている田中美術監督は、
「影をなるべく描かず、ボカシを多用しました。この方が、かえって深味が出ます。また、空想上の惑星ですので、地球とは違って、多くの色を使用してみました。イメージとしては、フランク・フラゼッタの世界ですね」
と語ってくれた。

時間と空間をひとつの物語に閉じこめてなお、広大な世界を形成する光瀬文学!!
光瀬龍氏といえば『百億の昼と千億の夜』をはじめ「たそがれに還る」や『東キャナル文書』など、宇宙を舞台にした人々の物語や『多聞寺討伐』などのタイムパトロールものをこなすSF作家として有名。
特に、宇宙という人智のおよばぬ大自然や、時の流れなどの巨大なものに挑戦し、敗れてなお生きてゆく人―まさに人間なのである―を描いては、右に出る者はない。

『アンドロメダストーリーズ』は、光瀬氏がマンガの原作として書いた作品で、機械文明と人間との対立をテーマに、不思議なイメージを持つ惑星上で物語を展開してゆく。
その中には、光瀬氏の持つ未来史観(『カナン5100年』などのシリーズが代表とされる)や歴史小説的なムードがあり、光瀬氏のエッセンスが全編に渡ってあふれている。

光瀬氏の作品には、必ず人間が描かれており、それゆえに周囲の世界の無機的な冷たさがきわ立つ。アニメがどこまでそれに迫り、追いこすかに注目。

3本目の感想はと竹宮恵子氏に聞くと!!!!
私自身、過去の2作品は気に入っています。特に、公開が終了した後に人気が上がったりしていますが、それはいいことだと思っているんです。

今回の『アンドロメダストーリーズ』も、前と同じように、スタッフの皆さんにおまかせしています。希望としては原作の長所は伸ばしてほしいし、短所は切り捨ててほしいですね。
マンガには、マンガにしかないものがあるように、アニメには、音や音楽などのアニメならではのものがありますから、うまく生かしていただければ嬉しいですね。

私の描いたものがアニメになるということは、とても嬉しいことです。私もアニメファンですし、私の作品にアニメ的要素があると感じてくれるのは光栄です。

今度の『アンドロメダー』は、キャラクターのデザインを少しやっただけで、ほとんど何もしていません。
その点では、私の描くものとの雰囲気に大きな差が出ますね。でも、私としては「ここが良かった」とか「これは悪い」とか、一ファンの目で楽しみたいと思っています。

Comments:

Masamitsu Sasaki: 今回特に、美術の面で、単にキャラクターをのせる絵ではなく、見せる絵、一枚イラストとしてもたえるよう意識しました。制作状況などきびしいのですが、ラストシーンだけは、その意図が成功してくれればと思っています。作品的には、話の関係上、意識して暗いところはありますけど、生命あるものの本当の幸せとは何か、未来を信じようという結末ですので、それ程重い作品にはならないと思います。竹宮さんのもつ作品の心を、うまくかもし出そうと苦労してます。

September

My Anime [pg. 95-105]

Animedia [pg. 18]

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