1982
June
The Anime [pg. 81]

こんなことってあっていいもんじゃろか? と思うんだけど、これがもう、あっちゃうんだからおかしいのである。
売れないSF作家とファッションデザイナー夫婦の家に住み込んだ花村モンペちゃん。15歳の素朴な彼女は、お手伝いさんをしながらデザイナー修業をするつもり。
ところが、その家の不思議な赤ちゃん・ペッペには大アワテ。なにせペッペにかかると、縫いぐるみの犬のチリチリやヒヨコのナンダ郎が自由に動いたり口をきいたりするんでアル。おまけにバレリーナの人形までが踊り出して「コンニチワ」なのだ。
鹿児島から大志を抱いて出てきたモンペちゃんにしてみれば、アテ狂いもいいところ。初日から「おヒマをいただきます」ってことになった。
でもそこは心根のやさしいモンペちゃんのこと、ペッペやチリチリ、ナンダ郎のひきとめ作戦には勝てっこない。お隣りの放送局オバサンの手前もあって、まだまだ家の中に。
「ま、いいや、何にも起こらないより、何か起こる方が退屈しないで済むってもんだ」
と、せいぜい強がってみせるモンペちゃんだけど、ホントに大丈夫かいな〜?
6月5日から『おはよう!スパンク』のあとを受けてオンエアされる『とんでモン・ペ』は、ギャグアニメシーンの中で、どこまで翔べるか!?
Monthly Comments and Q&As
The Anime:
- July ’82: この作品の魅力の一つはキャラクターなんですね。モンペにしてもべーちゃんにしてもチリチリにしても、ユニークで魅力的。ただカワイイというんでなく、どこか味がある感じ。不思議な味がね。だから今回制作するにあたってもこの独特な味を失わないようにするにはどんなように動かしたらいいのか、とかいろいろ苦心しました。それからもう1つの魅力といいますかおもしろさは、キャラクターのからみですね。モンペとベーちゃんのシーソーゲームにチリチリとナンダ郎がからみ、そこにパパとママがそれぞれの個性でからんでくる。さらにそこにとなりの放送局オバサンが小気味よく息もつかせずからんでくるというそのあたりのテンポがおもしろいと思いますよ。 (Shigetsugu Yoshida)
