1980
January
Interview [Keibunsha’s Encyclopedia: Galaxy Express 999 Encyclopedia PART 3 – Continued TV Edition]:
Q: ナレーターという役、難しいと思いますが?
Takagi: う~ん、松本零士さんの場合、最後のあの文が大切ですからね。実は、僕はナレーターというのは得意じゃないんです。結局、キャラクターの役者ですから。だからナレーションをただ語るのではなく、鉄郎君という少年を見守っていく、あるいは、共感を持ってナレーションをしていく、ということになります。もちろん、冷たく見る場合もあるし、突き離す場合もありますが、大体において暖かくですね。
Q: 舞台の仕事が中心ですか?
Takagi: アニメの仕事は、ムーミンの時のパパぐらいです。やっぱり中心は舞台で、今年はもう七本の舞台に出ました。
Q: 特に心がけている発声法は?
Takagi: 声は自然に出さないと、リアリティが出ませんので、特別なことはしません。技術に走るとだめですね。自然な声が迫力満点です。要するに舞台で鍛えられたノドですから。
Q: 最後に演劇志望のファンの方に一言を!
何をやるにしてもそうだけど、自分の考えを持つこと、そして好きなら好きな道を歩み続ける気力、そのふたつが大事ですね。それがなければ、結局一生が中途半端になってしまいます。それから、キチンとしたしゃべり方、これは大事ですね。もちろん役者になる上でも必要だし、普通の教養としても、このことは大事なことだと思います。
Q: どうもありがとうございました。
