Hideo Onichi

1979

December

Comment [for Toward the Terra, Animage]:

映動画の一室。カベにはイメージボードがベタベタ。以下、その部屋で、アニメ第1作の恩地監督に聞いてみた。「うん、アニメはずいぶん見ましたよ。小学生の子どもがふたりいてね。見たことあるから撮れるだろうと思ってね。でも、この作品にかかってから4か月たつけど、まだよくわからないな。しかし、結局のところ”映画”を撮るんだろう、ということだ。映画なら20年撮ってきてるからね。映画としてならおもしろいものができる。既成のアニメーションではなくね」この映画のテーマは?「人間ってなんだろう、という観念的なものだな。もっとも、これはあらゆるドラマに共通していえるけどね」―アニメの世界をどう感じましたか?「アブストラクトだね。つねに抽象化がある。実写ではどうしたって日常がうつってしまうんだ。とまっていても目は動く、汗は流す・・・だから絵描きさんに、うんと日常を描き込んでいってもらいたい。そうすればちょうどよくなるんじやないかな」演出について・・・。「たとえばアップの顔。最初のほうにでてくるなら10秒、30分たったら7秒ですみ、2時間たったら3秒ですむ。かならずしも決められないけどね。ようするに、テレビなら、食事中だったりトイレにいったりするところを、劇場なら集中して見ているわけだ。2時間なら2時間を継続しなければならないわけだ。最後の数分のために、1時間55分があるといってもいい…..

1980

February

Comment [for Toward the Terra, The Anime]:

昨年、フジテレビの「飢餓海峡」仕事で浦山郎さん(監督)と]緒だった。浦山さんは東映動画「龍この子太郎」の演出をされた方で、それで僕にもアニメの仕事やってみないかって……。そこから話が発展して、今回の「地球へ・・・」を監督することになったわけです。今までのSF概念を打ち破ってみたいですね。何千年も先のメカなん現在の機械からは予測もつかないものですよ。結局、一番精巧なメカは人体じゃないかって気がする。だから、コンピューターのデザイン眼球や耳のコマクのフォルム、脳の構造などから発想してみたんです。アニメの仕事は初めてで、最初は、戸惑ったけど、やってるうちに、常に面白くなって、ノッて来ました。

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